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生 理

昨日私 人を殺したんだ
まだ隣で冷たくなっているの
在りし日には嘘と呪詛の言葉だけ交わした
それさえ もうできない

どんなに口先だけで死を願うと吐き捨てても
この体が この身体が
生きたい と
生きたい と願う
ところで お腹が 空いたな…

貴方の歳さえも追い越してしまっていた
腐敗さえ過ぎて乾ききってしまった
私何度も嘘をついた でも
今度だけは
ここから出ないと誓う

ずっと聴こえる蝉の声
空耳のような季節は流れ
この欠片が 貴方の思い出として残る

もう「死ね」とか
「この淫売」だとか
罵ってもくれない でも
貴方は まだ
貴方は私の血肉として生きる そして
私も生きてる 酷く渇いたまま


非道い歌詞。
今まで投下したものと異なり、経験に基づかない、完全なフィクション。
タイのシリラート病院で見た、DV夫を殺害・解体した女性の写真が印象に残っていたもので。後は昨今の親族殺人・食人事件とか。

魂など込めなくても技術だけで曲を世に出せてしまうマスプロダクションへの警鐘とか、表現は送り手のものならず受け手にて初めて完結するとか、そんな高尚な主題などを(ry

あるわけないです、そんなもの。
ただ、自分で聴くと昔やらかした大規模痴話喧嘩を思い出して、少しだけ切なくなるのです。

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