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受胎告知

つかのまの月蝕は知らぬ間に流れ去って往ってしまい
それすらも見抜けないまま分岐点はとうに過ぎた
でもね何となく解っていたんだお互いの選択が互いを苛むと
それならば何事も無かったと云い聞かす 破滅は迫る

色んな事眺め続けて少しづつすり替えていく想像は
救済には程遠いけれど感情は消えていく
それは子猫を捕らえて切り刻む少年の瞳が君にそっくりで
札束と変態の唾液に塗れた僕の娘

本当は解ってた 見えたのは自分の歪んだ願望だと
厄年の僕は二人の娘を凌辱していた
まだ見ぬ未来は永遠に語られることの無い架空の物語
わからない正解も過ちも ただ 笑顔は失くした

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