Chillyditty Of February

震えていた体は指先から徐々に解けて
積もる気持ちだけ解りきれずに凍みる
誰も少しも気になど留めず足早に過ぎゆく二月
青きを踏む季節へ移ろう頃に

忘れ雪に心浮ついていたら
誰もいなくなっていて、それがどうしようもなく空しかった
すっかり取り残されたぼくはただ追いつくことに必死で
うそっぽい音楽に切なる言葉を塗りこめる

今日のこと明日のこと、あるいは遥か遠くの日
踏み入れてはならない深きに引き込まれて
しらずしらずの速度と加減で崩れていく釣り合った二つ
青きを踏む季節は遠ざかっていく

長いときが心静かに経って
ぼくは影さえ薄れて、それはどうしようもない
ふと何となくうそぶいてみたら
冷たい雨に伝ってほの白む視界が
無情に記憶を曇らせた

青きを踏む季節へまためぐっていく

ほんの隙に心見えなくなって
きみも離れてしまって、それがどうしようもなく悲しかった
すっかり一人ぼっちのぼくはただ誰かのそばにいたくて
うそっぽい音楽を本意だけの音で塗りかえる

VOCALOIDを楽しもう 2 に短いインタビューとともに収録させていただきました

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