地形や地質・岩石・化石等の用語

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灰長石 
斜長石のうち、ナトリウムに乏しくカルシウムに著しく富むのをいう。東京都三宅島では大きな結晶が採れる。

角閃石 
鉄 マグネシウム カルシウム以外にアルミニウムやアルカリをふくむ有色珪酸塩。長柱状で緑黒色の結晶。結晶の伸びる方向と垂直な断面では菱形をしめす。。細かい成分の違いによって多くの種類に分けられている。八ヶ岳近辺では綺麗な結晶が採れるところがある。

花崗岩 
石英・カリ長石・斜長石・黒雲母等を主成分とする。マグマがゆっくり冷却されると融点の高いものから晶出し、次第に融点の低い鉱物の多い残液に変化し、花崗岩マグマとなり、やがて固結する。ゆっくりした冷却は地下深いところで進むと考えられることから深成岩と呼ぶ。深成岩には花崗岩のほかに閃緑岩、斑れい岩などがある。

火山ガラス 
マグマが急冷した際にできたガラス。火山岩の石基や火山灰中に多く含まれる。火山灰中のガラスには 曲面をもつ板状のものと軽石状のものがある。前者は球形の気泡の壁をつくっていたマグマが急冷したもので 大規模で激しい発泡をともなう噴火によって形成されることがおおい。

火山岩 
地表あるいは地下浅所でマグマが急冷することによって生成された細粒もしくはガラス質の岩石。爆発的噴火によって形成された火砕岩、穏やかな噴火によって形成された溶岩など。

カンラン石 
鉄 マグネシウムをふくむ有色珪酸塩。コロコロした形態をしめし、白ワイン色から無色透明で、マグネシウムに富むものはオリーブ色をしめす。風化すると褐色や銀白色に変化し不透明になる。宝石のペリドットはこの石である。また、ハワイにはグリーンサンドビーチという緑色のカンラン石でできた砂浜がある。

輝石 
鉄 マグネシウム カルシウムを主要成分とする珪酸塩。短柱状で、伸びの方向に垂直な断面は正方形にちかい形をしめす。透明感のある淡緑色で、カルシウムに富むむ輝石を単斜磁石といい、黒緑色をしめす。カルシウムに乏しい輝石は斜方輝石といい、黒褐色をしめす。カルシウムに乏しい輝石は斜方輝石といい、黒褐色をしめす。成分の違いにより何種類もある。

級化 
地層が堆積していくとき 泥 砂 れきの粒が大から小へ、または、小から大へと、ふるい分けられること。

凝灰岩 
火山灰などの紬粒火枠物が凝固して岩石となったもの。構成粒子が2mm以下の細粒なもの。タフ(tuff)。凝灰岩中に角礫がふくまれているものを凝灰角礫岩という。

グリーンタフ 
緑色のタフ(凝灰岩)のことであるが、日本では中新世の火山活動でつくられた火山噴出物が緑色になった場合をさす。

黒雲母 
鉄 マグネシウム アルミニウム カリウムをふくむ珪酸塩鉱物。光沢のある六角形の平板状の黒褐色結晶で、ベラベラとはがれる。黒色ないし暗褐色、風化すると金色から白色になる。砂金と間違われることが多い。

珪酸塩 
珪素(Si) 酸素(O)を主体に 鉄(Fe) マグネシウム(Mg) アルミニウム(AI) カルシウム(Ca) ナトリウム(Na) カリウム(K)などが加わった化合物。固体地球の表層部は、珪酸塩からなる。

珪質頁岩 
シリカ(SiO2)に富む細密で緻密な岩石。チャートほど珪質かつ堅硬でなはい。石英などのシリカ鉱物と粘土鉱物からなる。淡緑色珪質頁岩は変質して緑色を呈するもの。

ケイ藻 
植物に属す単細胞の藻類。観察には1000倍程度の顕微鏡が必要になる。

珪長質 
珪は珪酸 長は長石を意味する。火成岩などが鉄やマグネシウムに乏しく、珪酸(SiO2)分にとむことをいう。

頁岩 
剥離性の発達した泥質岩。剥離性は堆積時の葉理によるもの、圧密により粘土鉱物が層理に平行に再配列したものなどがある。剥離性に乏しいものを泥岩と呼ぶ。粘板岩は変形運動で剥離性の発達したもの。淡緑色頁岩は変質して緑色を呈するもの。

結晶片岩 
泥岩などの堆積岩あるいは火成岩が高温・高圧により安定な結晶を示す鉱物を含むものに変成したもの。著しい片理のため薄く平らに割れやすい。構成鉱物が肉眼でみえる程度に成長したものもある。含まれている鉱物により、石英片岩、緑泥片岩、石墨片岩、黒雲母片岩、紅れん片岩などと細分される。埼玉県の長瀞は各種の結晶片岩が見られる。

玄武岩 
玄武岩は火山岩のなかで最も多量で汎世界的に分布する。有色鉱物のかんらん石、無色鉱物の斜長石を多く含む。マントル上層部のマグマの成分は鉄やマグネシウムを多く含み玄武岩マグマと呼ばれている。温度が下がるにつれて二酸化ケイ素の割合が増加し、安山岩マグマから花崗岩マグマへと変質が進む。マグマが分化せずにそのまま冷却・固結すると玄武岩となる。

黒曜石 
急冷してガラス質となった流紋岩・デイサイト質火山岩。水をさらに多く含むと、真珠岩(バーライト)やピッチストーンとなる。割れ口がガラスのように鋭いので、石器や・やじりなどにも使われた。

古生代 
約6億年前から2億5千万年前、カンブリア紀、オルドビス紀、シルル紀、デボン紀、石炭紀、二畳紀に区分される。無脊椎動物の時代と両生類の時代。古生代に対応する地層をそれぞれ古生界という。

コノドント 
前期古生代から中生代にかけての地層から発見されている化石。

砂岩 
2〜1/16mmの平均粒径の岩石破片や鉱物粒が集合したもの。一般に淘汰度がよい。石英粒からなるものが多く、長石類や有色鉱物は粘土鉱物に変わっている場合もある。

シソ輝石 
鉄 マグネシウム カルシウムを主要成分とする珪酸塩。八角柱状で、表面に泡状のものがつくことがある。ビール瓶のような透明感のある淡褐色。

斜長石 
アルミニウムとアルカリ、カルシウムを主要成分とする珪酸塩。長石の一種。白色半透明から無色透明である。岩石中にほとんど普遍的に存在する。

時代区分 
約6億年前より後では、生物の変遷を用いて時代区分が行われている。古い方から、古生代、中生代、新生代と三区分し、それぞれの代の中をいくつかの“紀”さらに紀の中を“世”に分けている。時代区分〔代・紀・世〕に対応する地層をそれぞれ〔界・系・統〕という。 作業中 時代区分表

新生代 
約6千5百万年から現代まで、新生代は第三紀と第四紀に分けられる。これは中生代を第二紀とした名残である。ほ乳類の栄えた(ている)時代。

石英班岩 
石英の斑晶と隠微晶質ないしは微晶質石基からなる緻密な火山岩。

石灰岩 
CaCo3を主成分とする堆積岩。熱帯域〜温帯域の浅海の生物遺骸(珊瑚礁)あるいは、その砕屑片が堆積することにより形成されている。

千枚岩 
泥岩や頁岩が圧縮・硬化を受けると粘板岩になり、さらに圧力を受けると片理が発達し千枚岩となる。粘板岩や結晶片岩の中間的変成度の岩石。

閃緑岩 
斜長石と角閃石を主とする深成岩。石英や黒雲母を多く含むことも多く、花崗閃緑岩・石英閃緑岩などと呼ばれる。

ターピライト 
混濁流によって運搬、堆積した地層。重力流堆積物のうちもっとも細粒な物にあたる。

第三紀 
約6千5百万年から百7十万年前、第三紀は古第三紀と新第三紀に分けられる。

第四紀 
約百7十万年前より現代まで、人類が誕生し世界に拡散した時代。

断層(破砕帯) 
地層中の水分がぬけて地層が収縮するときや、地殻変動によって岩盤が破壊され上下方向や水平方向にずれたとき、地層や岩盤が切断された状態。地殻変動が激しくて、たくさんの断層が生じもろくなった地帯を破砕帯という。

断層地形 
作業中 断層地形の図を挿入予定

地殻変動 
地球の表層部が動いて地震が発生したり、隆起したりすること。一般に山地は隆起し平野部は沈降する傾向にある。大地震のような変動は、目に見える形であらわれるが、通常の地鼓変動の変化量は年間数mmで、人間の体では感知できない。

チャート 
硬く緻密な微粒珪質堆積岩。少量の粘土鉱物・鉄鉱物・マンガン鉱物などが含まれ、灰・緑・赤褐・黒など多様な色調を示す。深海底に放散虫や珪藻・海綿骨片などの珪質遺骸が堆積しできたと考えられている。(chert)。

中生代 
約2億5千万年前から6千5百万年前、三畳紀、ジュラ紀、白亜紀の3つの紀に分けられる。中生代に対応する地層をそれぞれ中生界という。恐竜の栄えた時代である。ジュラシックパークのジュラ紀の公園を意味する。

長石 
アルミニウムとアルカリ、カルシウムからなる珪酸塩。白色半透明から無色透明である。

泥岩 
直径1/16mm以下の細粒の堆積物が集合したもの。シルト岩と粘土岩に区別することもある。剥離性の発達したものを頁岩、圧力を受け変形し剥離性の発達したものを粘板岩とする。

デイサイト 
珪酸(SiO2)分が64〜70重量%の火山岩。

泥炭(ピート) 
草・樹木・コケなどの植物が、温度が低いために未分解のまま堆積しつづけた地層。色は黒色。尾瀬ヶ原の泥炭は有名。

粘板岩 
細粒の堆積物(泥)が圧力を受け圧縮・硬化し剥離性の発達した細粒片状岩。低変成岩に分類する場合もある。スレート(slate)。

断層破砕帯  
断層運動に伴い岩石が機械的に破砕され、不規則な割れ目のある集合体をなし、断層角礫などから構成される幅を持った帯。

ハンレイ岩 
玄武岩質マグマがゆっくり冷えてできた深成岩。斜長石 輝石 カンラン石などからなる。

ホルンフェルス 
貫入したマグマにより、泥岩や砂岩が花崗岩マグマに接触(熱)変成作用を受け硬く緻密になったもの。淡青色のきんせい石や紅色のこうちょう石などの結晶を含むこともある。

葉理(ラミナ) 
厚さが数mm程度の細かい堆積面。地層の断面を肉眼で見たとき最小の成層構造。礫や砂の粒の配列状態を示すすじ模様。

流紋岩 
珪酸(SiO2)分を70重量%以上ふくむ火山岩。

緑色岩 
海底火山活動とそれに伴う玄武岩質マグマ貫入岩類(枕状溶岩・斑れい岩・輝緑岩など)が変質して緑色を呈するもの。

緑色凝灰岩 
火山岩や火砕岩(凝灰岩)が変質して緑色を呈するもの。グリーンタフ(green-tuff)。

礫岩 
直径2mm以上の岩石破片や鉱物粒が集合したもの。角張った角礫の場合や丸い円礫が集合した場合がある。