企業VPにもっといい音楽を 4
企業VPにもっといい音楽を 4
2009年6月1日月曜日
企業のPRにとって、健全なイメージ、公明正大なイメージは重要な要素です。
音楽もそれに沿って、アカデミックな雰囲気の、クラシック寄りのオーケストラなどがよく使われます。
また、内容についても、自社のイメージをPRするための映像ですから、会社の卓越した部分、自慢できる要素をアピールすること(自慢話になること)は、必要なことだと思います。
ただ、自慢話には、テクニックがあると思います。
例えば、会社の業務の概要などを説明する部分では、事実に対しておおげさにならないように気を使いながら、できる限り印象よく、美しく表現するのがふつうのようです。
これに対して、オープニング映像などは、もっとそういう要素をひろげて、イメージ化して作られるものが多く、イメージなのでかなりストレートな自慢話になってしまい、例えば、企業の規模と映像のスケール感がちぐはぐになってしまうものも以前はよくみられました。
一般の会話の中でも自己表現は必要です。ただ、自分についての話で、事実より大きな話をしたり、イメージ的にふくらませた話をすると、相手に伝えるという意味において逆効果なのは、あたりまえな知識ではないでしょうか。
イメージ映像は、映像だけならば、おおげさになってしまうことから免れられるかもしれませんが、音楽がそのまま合わせてしまうと、影響は大きくなります。
こういう映像には、映画音楽のような盛り上がりの強い曲が候補になることが多いのですが、それよりも、あえて幾何学的でクールな曲とか、音楽スタイルの斬新な曲とか、対立させるような曲想のものをつける方が、本当は効果的なのではないでしょうか。