エイリアン日記

God Save The Queen [2002年08月04日(日)]
2002年6月3日にバッキンガム宮殿の裏庭で行われたエリザベスII世女王即位50周年記念パーティーがDVD化された。私が見たのはBSで放送していたものなので、市販されているものと同じかどうか不明だが、クレジットを比較する限りほとんど同じ内容だと思える。購入を悩んでいる人向けに予告通り激しいレポートをしてみたりする。

オープニングはBrian Mayが宮殿の屋上に登場し、王立音楽院交響楽団をバックに「God Save The Queen」を披露。いきなり自分にとってはクライマックス級の悶絶シーンだ。ここだけ見てもかなり幸せになれる。

続いて何故かRicky Martinが濃い顔で登場。う〜ん、コメントなしだ(笑)

MCは人気コメディアンや俳優、キャスターなどが王室をちゃかしながら進めていく。とても日本じゃ考えられないような過激なジョークも多く、英国らしいと言えば英国らしいのかな?と妙に関心してしまったりもする。

S CLUB 7は子供番組から生まれたアイドルグループらしい。

ここでAnnie Lennoxがパワフルなコーラス隊3名を引き連れて登場。この人にはPatti Smithにも通じる圧倒的な存在感があると思う。よく見ればEurythmics時代の20年前から髪型も変わってない(笑)。ここでの観客の盛り上がりは前半のピークって感じです。

こっからしばらくモータウンコーナーってことで、Phil CollinsはRoger Taylorを従えて大ヒットしたカバー曲「You Can't Hurry Love」、とってもセクシーな3人組Atomic Kittenは「Dancing In The Street」を悩殺衣装で決める。そう言えばこの曲って昔宙也も歌ってたっけ。「I Heard It Through The Grapevine」を歌うのはWill Youngって若い男の人。甘い声です(笑)。まだ続いているけど省略っす(汗)。と思ったら、またセクシーお姉さんの登場だ(喜)!Emma Buntonじゃん。後方でタクトをとるMichael Kamenがすっげー嬉しそうな顔してるんですけど(爆)

続いて50年選手のベテランTomJonesが「Sex Bomb」を衰えない声で歌う。軽快な動きは60歳過ぎに見えません(驚)

The Corrsが別場所から「The Long and Winding Road」をしっとり披露。観客がステージではなく自分達が映っているスクリーンの方ばかり見て手を振っているのがおかしい(笑)

ここからまたしても少し省略(汗)。映画主題歌コーナーになってます。Bryan Adamsとか出てる。

そして中盤のメインQueenが登場!RogerとBrianだけでQueenなのか?と問い詰めたい気もするけど、好きだから許してしまう(笑)。「Radio Ga Ga」をRogerが歌い、「We Will Rock You」をBrianが歌い、「We Are The Champions」ではWill Youngが2人のQueenをバックに歌う。最後にロンドンでヒット中のQueenを題材にしたミュージカルのカンパニーが完コピで披露した「Bohemian Rhapsody」が圧巻。メインのボーカルTony Vincentの声質も顔もFreddieにそっくりだし(笑)。観客も凄い盛り上がりです。カッコイイ♪

この後、少しボルテージを冷ますためなのか、ゆったりしたテンポの曲が続く。Annieも再登場してる。しかしこのイベントって宮殿内外に史上最多の100万人以上の人が集まってるらしい。おそるべし英国王室パワー。

ここで来ました!異色の人選っつーかこのイベントに一番似合わなそうな男Ozzy Osbourneの登場。Black Sabbath時代の僚友Tony Iommiを従えて「Paranoid」を爆唱する。引き続いて直前とは対照的に宮殿内の音楽室からグランドピアノを弾きながらSir Elton Johnが「I Want Love」をしっとりと歌う。

またしても微妙な人が登場(汗)Brian Wilsonが「California Girls」を歌う。ここはLondonだぜ?でも良い曲だよね(笑)。会場も和やかなにノッてます。ここでWilsonの呼び込みによりEric Clapton御大が登場し「The Warmth Of The Sun」を演奏、コーラスも入れる。お!The Corrsも呼ばれたぞ。「God Only Knows」だ。固まり気味のWilsonの動きが笑える。最後は「Good Vibrations」、Atomic KittenやEmma Buntonのお色気隊なども来てる。結構メイン系の扱いですね。あ、また固まってる(爆)

さぁ、こっから怒濤のフィナーレへ突入しばす。
まずエリザベス女王II世が場内のロイヤル席に登場する。もちろんその前後の紹介MCも強烈なブラックジョーク(大汗)。簡単に理解できないほどの国民と王室との距離の短さを感じます。

で、Eric Claptonの「Layla」、一度ブレイクした後の後半部分がとても美しいです。Steve Winwoodの「Gimme Some Lovin'」で澄田を思い出しつつ、Brian MayのギターでThe Beatlesの「With A Little Help From My Friends」を歌うJoe Cockerへ続く。でもこれ曲名見なきゃ何だかわからないほど原形が残ってないです(汗)。ユニオンジャック柄の衣装で「Lola」を歌うRay Daviesの後は、しゃがれ声のRod Stewartの「Handbags & Gladrags」。

そして大本命のメインアクトSir Paul McCartneyが登場!アコギ一本で「Her Majesty」だ。女王陛下のことを歌った曲だけど、おそらくLIVEで演奏されたのは初のはず。ここでBS放送では初めて歌詞の字幕が出る。「Blackbird」後、Eric Claptonのボーカルで「While My Guitar Gently Weeps」へと続く。Geroge亡き今この曲を歌うClaptonの心境は複雑なんじゃないだろうか?この曲でのソロはまさしくギターが泣いている(涙)。かなり感動です。おそらくClapton本人の歴史の中でも最高級のプレーになったんじゃないかと思うほどのソロです。

オーラス近くなりオールスター面子による「All You Need Is Love」。レコードではフランス国家の「la Marseille」がイントロに使用されているが、当然ここでは「God Save The Queen」から繋がるようにアレンジされている。ちょっと無理矢理っぽいけど英国ムード満点です。この後、陛下以下王室の皆さままでステージに集合する(驚)。チャールズが女王を「マミー」と呼ぶジョークはつまらなかった(笑)。最後の最後はお決まりの「Hey Jude」大合唱。ちょっと臭い演出だけど、まぁ日本で「上を向いて歩こう」を歌うようなもんなんだろうな?ここでの見どころはもちろん固まっているBrian Wilson(笑)、しかも隣にはOzzy Osbourne(爆)

はぁ、かなり端折ったけど、たっぷり3時間、結構楽しめる作品だと思います。

左はジャケでも有名なSex Pistolsの2ndシングル「God Save The Queen」(Virgin VS181)です。この映像作品を見たあとにこのジャケットを眺めると、なんだかんだ言ってRottenも英国王室のことが好きだったんじゃないかと思う。ちょっと表現の仕方が人と違っているだけで(笑)