エイリアン日記

A Reality Tour その1 [2004年03月08日(月)]

David Bowie(57)の来日としてはOutside Tour以来8年ぶりとなるA Reality Tourの初日を日本武道館で見た。

定刻ちょい過ぎの19時6分、客電が落ちステージ後方のスクリーンにオープニング用フィルムが映し出される中、続々とメンバーがステージに登場。初っ端からエンジン全開の「Rebel Rebel」でライヴが始まった。今回のツアーは50曲ほどのレパートリーの中から日替わりでセットを決めているようだが、中には定番曲(位置)があり、この曲はツアー途中からほぼ世界共通のオープニング曲。2曲目は最新作から「New Killer Star」。この曲に限らず日本で初披露となる近2作からの曲がどれもとても良い。

「All The Young Dudes」ではお約束とも言える場内大合唱に発展し、終了後のBowieもご機嫌だった。「次も歌ってよ」みたいなコメント後は「China Girl」だったが、当然ほとんどの客は歌えず(笑)歌に入った部分で演奏を中止し、やり直すというお茶目な演出もあった。

この日の中では一番古い1971年の「The Man Who Sold The World」で30年以上前のBowieワールドへタイムスリップした後、対照的な21世紀型スペーシートランス曲「Hallo Spaceboy」で大いに盛り上がる。首振り過ぎた。ステージを囲むようにコの字にセットされた一段高くなった橋部分に上り、スタンド席の観客を煽る。こちら側(西側)にも来てくれるかと期待したが、結局東側で一曲歌いきってしまい、その後この橋は使われなかったのは残念。ただし、この曲以外でステージ上を左右幅広く使ってくれたので何度も近い距離でBowieを味わえたので問題なしだ。

「Sunday」、「Heathen (The Rays)」をじっくり聴かせた後、アリーナ前方の客に名前を尋ねた。繰り返し「What Your Name?」と訊いたが反応がなく(汗)、何度目かでようやく一人の男性が「コージ!」と答えていた。「名前を知るだけでも大変だ」と言うような冗談とも本気ともつかないコメントからメンバー紹介をスタート。一番メインのメンバーと言っても良いGail Ann Dorsey (ゲイル・アン・ドロシー)だけ抜かされたら、「次の曲はフレディー・マーキュリーの曲だ。フレディーのパートを担当するGail Ann Dorsey!」と紹介された。くぅ〜〜。

「Life On Mars?」が聴けたのは泣けるほど嬉しかった。ここからはスロー〜ミディアム・テンポの「Looking For Water」〜「Quicksand」〜「Days」と続く。「Quicksand」では足下にカンペがあることを自ら白状していた(笑)。この後、名作『Low』から三連発をかましてくれた。「Sound And Vision」のイントロでまた涙腺が緩む。つーか『Low』から多く選曲するのって日本向け?って考えたが、ツアー前半のセットでは4曲あった日もあるから考えすぎだった。

大名曲「Ashes To Ashes」で感動の嵐に包まれ、「この中にアメリカ人は居る?」って始まった「I'm Afraid of Americans」(汗)で首が痛くなるほど振り、いよいよ本編ラストの「"Heroes"」(号泣)。客電も明るくなり1万人の観客が両手を上に大きく拡げて感動のエンディングだ。もの凄いパワーが武道館中を飛び交っているような空気。

割と早めに戻ってきたアンコールはZiggyからの3曲(涙)。もう何も言うことありません。最後の最後に後方のスクリーンに映された大きな"BOWIE"の文字。60歳近くなっても全く衰えない艶と憂いがあるのに力強い声、そして自信みなぎるステージング。いやいや圧巻でした。

01 Rebel Rebel
02 New Killer Star
03 Fame
04 Cactus
05 All The Young Dudes
06 China Girl
07 Never Get Old
08 The Loneliest Guy
09 The Man Who Sold The World
10 Hallo Spaceboy
11 Sunday
12 Heathen (The Rays)
13 Under Pressure
14 Life On Mars?
15 Looking For Water
16 Quicksand
17 Days
18 Sound And Vision
19 Be My Wife
20 A New Career In A New Town
21 Ashes To Ashes
22 I'm Afraid of Americans
23 "Heroes"

(Encore)
24 Five Years
25 Suffragette City
26 Ziggy Stardust