2003/6/19 東京・マンダラライブ

Chante Dominique, Chante

歌え!ドミニク、歌え!― ドミニクシャニョンの歌が聴きたい

"le 19 juin Tokyo Mandala"

6/19東京マンダラ・ドミニク・アンド・フレンズ・フレンチ・ナイト

6月19日の青山・マンダラでのライブに行った、SNOOPYさんに報告を書いていただきました。

会場の雰囲気

やはり全体的に20代女性のお客さんが多かったです。おそらく7割くらいはドミニクのファン。中にはシャンソン好きのマダム風の方もいらっしゃいました。会場のマンダラは照明を落とした大人っぽい、オシャレなバーです。しかし、ステージは高さ50cmほど、ギリギリの際まで客席なので、こんなに近くて歌いづらくないかと思ったほど。当日券もありましたが、かなり混んでいて人口密度が高かったです。

実は私、ドミニクのライブにいざ、行こう!と決めたものの、一緒に行く仲間が見つからず、どうしましょ?と悩んでおりました。CDCのBBSでボヤいたところ、修道士の一人、たまさんから「一緒に行きませんか?」とお誘いを受けたのです!

相当緊張しました。「なんかいかがわしいヤツと思われてないだろうか・・・」と(笑)。 もちろん、それは取り越し苦労。メールで何度か交わして当日待ち合わせ。

私のハンドルネームがSNOOPYのため、「目印にスヌーピーの人形を持ってますね」(たまさん)。
当日、たまさんは本当にスヌーピーの人形を机の上にちょこんと置いて最前列に待っていてくれました! 薄暗いライブハウスにスヌーピーの笑顔のコントラスト・・・笑いました。でも、嬉しかったなあ!

そして、たまさんが以前シャンソン講習会で親しくなった女性も隣の席にいらっしゃいました。彼女もドミニクについて詳しいので、自然と3人で「フラ語でドミニク出番が減ってしまったなあ〜」等会話が弾みました。ファンの集いやHPが繋ぐ縁って本当にあるんだと感動!

後からやって来た私の友人(彼女にドミニクの魅力について熱く語ったところ、完全にハマった)も加わり、さあ、ライブの始まり、始まり〜。

演奏曲目と感想

1. LA FOULE(群集)
2. C'EST LA VIE A PARIS

ドミニクは「ドコニイル?ア、アソコ!」と会場のベルゴンゾさんを紹介していました。

3. TOUT N'EST PAS ECRIT(未来は書けない)

これもベルゴンゾさん作詞のオリジナル。

4. SYRACUSE(シラキューズ)

フランス語講座でドミニクに初めて出会った時に歌っていた思い出の曲なので
「あ〜、本当にテレビとおんなじだ〜」と妙な感動の仕方をしてしまいました。お恥ずかしい・・・

5.REVE DE LAGON(さんご礁の夢)

パトリックさんのソロ。ボサノバ調。日本語歌詞でも歌ったのですが、私と友人は途中までフランス語と思い込み、気づいていませんでした(笑) 途中で気づいて思わずお互い顔を見合わせ「お前もか・・・」とニヤリ。

6. LE MARCHAND DE BONHEUR(幸せを売る男)

パトリックさんソロ。去年くらいからサントリーモルツのCMでネプチューンの原田泰三さん等がビール飲みながら歌っていた「な〜んか得したな♪得しちゃったな♪」の曲です。

7.Vie violence

パトリックさんのソロ。

8. LOVE ME PLEASE LOVE ME

これが一番聞きたかった!数年前、ソニーのCMで聞いて知っていたので、これはドミニクが歌ったらさぞかし素敵だろうと期待満々。そして期待以上!やっと聴けたー・・・
今回はラテンバージョン。本当に高音のファルセットがキレイ。是非オリジナルバージョンも聞いてみたいです!

9. SIX NUITS SANS DORMIR(六夜眠れず)

フランス語講座版とはアレンジが違うので、けっこうしっとりした歌だったのだなあと改めて感じました。 ドミニクの歌う甘ーいラブソングは日本語で聴いたら、聴いている方が照れちゃいそうだな。

10. FRAGILE(フラジャイル)

スティングの曲。英語詞。テロリストに関連する歌だそうですが、テロやイラク攻撃にやはり胸を痛めて歌ったのかなと思いました。

11.UN HOMME ET UNE FEMME(男と女)

インストゥルメンタルバージョン。 男性しかステージにいないので、客席に向かって「ダレカ ウタウヒト イナイ?」とドミニクは冗談っぽくキョロキョロ。 パトリックさんとドミニクのデュエットでもいいから歌を聞きたかった。

12.COULEUR CAFE

「クジャ〜、カフェ〜、クジャテクラ〜、カフェ〜」と私には聞こえました。 ドミニクの後について歌おうと必死に口を追いました。もっと自信持って歌いたかった! せっかく目も一瞬合ったのにー!やはり日本人はシャイでなかなかノッていかないんですよ。 ドミニク「モットオオキナコエデ!」と繰り返してました。(≧≦) ゴメンヨー。

13.TU DANSES BIEN(踊り上手)

パトリックさんソロ

14.garçon blues
15.CHANTE COMME SI TU DEVAIS MOURIR DEMAIN(私の彼)

ドミニクが「ウーン、ムカシ、シバタハツミ?ガウタッタ。」とメモを見ながら難しいなあーという感じで言っている姿が面白かったです。

16.DILUTION

これもファルセットがとても素敵!このライブで一番印象に残った&お気に入りの曲です。 いつもハイテンションのパトリスさんの作詞だとはちょっと意外に感じる、せつなげな曲。 何度もファルセットを繰り返しても、決して声がうわずったりしないところがドミニクはプロですね。 とはいえ、相当エネルギーを使う歌のようで、頑張ってました。 私もファルセットのところで思わず「頑張れ!」と力入っちゃうんですよね。

17.TOUT,TOUT POUR MA CHERIE(シェリーに口づけ)

やっぱり定番ですね。知っている曲が出るとほっとしてしまうのは素人の性でしょうか?
この曲と「Love me〜」でポルナレフへの興味が湧いてきたところです。

18. LES FEUILLES MORTES(枯葉)

アンコールで「チョット イマハ シャンソンガ ウタイタイ・・・」としっとり歌いました。
憂いのある声がぴったりはまっていました。シャンソンというとなんだか古臭いというイメージを持っていたのですが、旋律の美しさにそのイメージも払拭されました。歌うというよりも、語りかける感じですね。

19.「風のささやき」

これもアンコール曲で、スティングの曲です。ドミニクはスティングが好きなんでしょうね。ドミニクの英語は違和感がないです。

20. MAIS QUI EST LA BELLETE?(でも、だれがイタチやねん)

お客さんに「立って!」と呼びかけみんなでノリノリでした。「手アゲテー!」と歌に合わせて振りをつけるドミニク。ラップも歌っちゃうのか!とドミニクの多彩さに感動。

ドミニクの様子

衣装はCDのジャケットで着ているブルーのドレスシャツ、グレーっぽいパンツ、黒のブーツ。シャツは前をはだけて着るのが基本らしく(笑)、おヘソまで見えた!と、たまさんが証言。ドミニクだからこそ嫌味なく着られるのでしょう。

髪形はちょっとワイルドに立てた感じ。CDCの2002年8月24日のライブレポートのサインをしてる写真を見てビックリ!栗色で短め、坊ちゃん風の写真はわずか1年前の姿!体型もちょっとムッチリめからすっかりスリムにと、ずいぶん変わったなあと改めて感じます。何が彼をそんなに変えたんだろう・・・と気になってしょうがないです。

鼻が高くて彫りが深いので、うつむくと目の辺りになんともいい感じの影がかかるのがうらやましい限り。日本人顔の私には絶対に影なぞできません!

MCは一生懸命日本語でメンバーを紹介したり、曲の雰囲気を説明したりしていました。やはりパトリックさんの方がおしゃべりではありますが、それに対してドミニクが突っ込み、フランス語でちょこちょこ掛け合いをしていたのが楽しそうでした。

パトリックさん、「ハイ、イマカラ ドミニクノ シャシンタイムネ。3、2、1ドウゾ!」と、お約束の写真タイム。フラッシュが一斉に光り、ドミニクはまるでセレブか、ベッカムかの如く・・・。(ちょうどこの頃、ベッカムが来日し、大騒ぎになっていた。)パトリックさんが、「ボクノ オナカデドミニクミエナイデショ?ゴメンナサイ。」と背後のお客さんに言ってみたり。愉快なトークでした。

パトリックさん曰く、ドミニクはライブの1週間くらい前から風邪をひいていたそうです。アルバム収録中、そしてライブ前に喉をいためては大変ですから、予定されていたラジオ出演をキャンセルしたのも仕方がないことだったのかもしれません。今回のライブはドミニク中心ということで相当な数の曲を歌い、ハードではあったと思います。途中で飲んでいた黄色っぽいドリンクが一体何だろうと気になってます。喉をいたわる特製ドリンク!?

とはいえ、歌いながらも、ドミニクは180度観客に熱い視線を送っていました。視線を30度づつずらしながら(笑)これなら「あっ!ドミと目が合っちゃった!」という体験が期待できます。歌い終わっても、必ず満面の笑顔で「Merci beaucoup!」客席のファンたちもウットリしちゃうのも当然。みんな視線がドミニクに釘付けでした。(私は「観察している前に、歌に集中せえっちゅーの!」と自分にツッコんでいました)

歌っている時はのびのびと、時には笑顔ですが、ベース演奏の長く高度なソロの時は真剣そのもの(当然ですが)ですごい気迫。テレビの顔とは違いますね。

ライブを終えて

ライブが終わってもドミニクは相変わらず人気者。ファンの方たちと写真を撮ったり、(写メールも多かったですねー、待受画面がドミニク、素敵!)談笑したりと本当にフレンドリー。疲れてしまわないのかなと余計な心配をしてしまうほど、大勢のファン一人一人に笑顔で接していました。中にはプレゼントを渡しているファンの方もいて、どうやらドミニクの大好物のチョコレートのよう。ドミニクは嬉しそうに貰っていました。

たまさんは何度かイベントでドミニクと話をしているようで、「大学でのライブも行ったよ。」「ウンウン、ケイ・・・ケイオウネ」等々、友人と話すような感じでドミニクと話していました。顔を覚えられているとは、なんともうらやましいなあ〜。

私も最初は生ドミニクに緊張してしまい、とても声をかけられない!とモジモジしていましたが、「ええーい、チャンスなんだから!」と勇気を出してNHKフランス語のテキストにサインを頼みました。

「サイン下さい!」「ナマエハ?」「SNOOPYです、Je sui、あ、違う!Je m'appelle SNOOPY(基本なのにメチャクチャだよ・・・)」としどろもどろの私でしたが、ドミニクはわかったのか、わからなかったのか(笑)笑顔で快く、名前入りでサインしてくれました。横に並んで、すごい至近距離で書いていたので、私はすっかり舞い上がり、目も合わせられませんでした。しかし、勢いで握手までしてもらい、大満足でした。カメラを持ってこなかったので記念写真を撮れなかったことが唯一C'est dommage!

自分のことに懸命だった私がハッ!と我に帰ると友人(私が、ドミニクの魅力について熱く語ったところ、完全にハマり、今回同行した例の友人です)は直立不動のまま、完全にフリーズしてました。(笑)
友人曰く「目が合って、ドミは『おや、君は?』という視線を送ってくれたのだけど、あまりにドキドキして固まっていたら、他の人に視線が移ってしまったよ・・・(涙)」
私「今度はちゃんと話すんだよ・・・」となだめ、共にもっとドミニクと仲良くなろう!と心に誓ったのでした。

ドミニクは別れ際「バイバーイ!」と最高の笑顔で大きく手を振ってくれました。人や音楽との新たな出会いがあり、本当に最高の夜でした!Merci, Monsieur Dominique, Mademoiselle Tama, et CDC!

dernière mise en page : le 17 août, 2004
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