コシュキン(Nikita Koshkin)について (2006/4/3)
先週、ロシアのギタリスト兼作曲家である、コシュキンの組曲「妖精」を聞いて、1曲目の冒頭のテーマが
どうも耳について離れなくなったので、今回はコシュキンについて書いてみたいと思います。
1.コシュキンについて
( http://physiology.med.unc.edu/tgs/artists/Koshkin/nikita_koshkin_bio.html の記事から)
1956年モスクワ生まれ。4歳でショスタコービッチとストラビンスキーを好んで聞いていたそうです。
彼の両親は、彼を外交官にしたいと思っていましたが、14歳までは、ロック音楽に没頭していました。
その年に、祖父からギターとセゴヴィアのレコードをもらって以来、彼の人生は変わりました。
そして、以前の倍の情熱で、作曲とギター演奏に打ち込みました。 その後、Moscow
College of Music で George Emanovに、Gnesin Institute で Alexander Frauchi
にギターを 学び、 Victor Egorovに作曲を学びました。
1980年にミクルカにより、「王子のおもちゃ」が初演されました。その後、ジョン・ウィリアムズ、アサド兄弟、
アムステルダムギタートリオといった演奏家が彼の作品を取り上げています。
現在もモスクワ在住のようです、
2.コシュキンの作品
作品の中で一番有名なのは、ジョン・ウィリアムズによって最初に録音された、「アッシャー・ワルツ」でしょう。
題名からわかるように、ポーのアッシャー家の崩壊の印象に基づく作品です。
特殊奏法を用いた作品が多く、アッシャー・ワルツでも、バルトーク・ピチカートが効果的に使われています。
コシュキンの作品は物語性のある作品が多く、得意としているようです。 他の作曲家にはない、ちょっと独特な雰囲気があるので、聞いたことのない人は一度聞いてみてください。
3.組曲「妖精」について
「The Elves」というタイトルで、Elvesは、Elf(小妖精)の複数形です。 Gavot, Waltz, March, Melody, Gallop の5曲からなる組曲です。
ロシア?の女流ギタリストAnastasia BardinaのCDサンプルで聞くことができます。 サンプルといっても、全曲フルに聴けるのでうれしい限りです。 (この情報は国内のどこかのBLOGで見で知ったのだけど、わからなくなりました)
URL:
http://www.ticketsofrussia.ru/classics/archive/BardinaAnastasia/GrandSurprise/
1曲目のGavotと4曲目のMelodyが特に気に入りました。 なぜかこの曲の楽譜を持っていますが、Melodyは私でも弾けそうなので、そのうち公開したいと思います。
4.楽譜情報
MelBay社よりクーンス編のコシュキンの曲集「Classic Koshkin: A Collection
of Guitar Solos」 が出版されています。
スペイン組曲、パン、リュートを弾くトリスタン、ロマンス、組曲「バラード」が収録されている模様で、 本日、日本のアマゾン(www.amazon.co.jp)から注文しました。
実は、MelBayの楽譜は、日本のアマゾンで扱っているものが結構あり、安価に購入できます。
コシュキンの曲集は、\1,547でした コシュキンの自演CD,DVDも出ていますが、今回は購入を見送りました。
アマゾンはけっこう狙い目で、テナントのパンピングナイロン(原書)なども、安価に購入できました。一度、チェックしてみてはいかがでしょうか。