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will.

HIRO TAKA
歌詞について  書いたまんまです。死と再生の詩です。生きる希望の詩です。オレという個人から出てきた気持ちそのままです。
 生きる希望は絶望を経験した時に見つけるもの、見つかるものです。そしてどんな希望になるのか、どんな希望にするのかは自分というオリジナルの意志次第です。ヒトのために生きたいと思うのはその人が居るからだけではなく、その人を想う自らがいるからです。そんなあたたかく、熱を持った自分を絶望の淵で見つけたらどうでしょう。人のために生きたいと想う自分自身の発見から元気をもらったことに気づきました。オレはオレが好きだという、肯定の詩です。その後です。他人を肯定するのは。
これは誰かのためのうたであり、そしてオレのための詩です。
 詞に関しては毎度同じくHIROに完全に任せていますので、詞の意味するところとかなんかについては彼に任せることとします。
 ただ、この曲の詞に関してはHIROも非常に思い入れをもって作ってました。久しぶりの書き下ろしの新曲ということもあるでしょうが、それだけでなく、人間一個人として生きていく上で様々な感情を感じつつもそれを受け入れて前向きに生きていこうという熱いメッセージが込められているのかなと、そんな風に僕は感じています。
 歌録りの時も始めの頃は感情が入りすぎて力みがちな感じになっていたくらいなので。
 まあそれくらいHIROにとって伝えたいというか歌いたいテーマだったのだと思います。
曲について  とてもキツイ時にどうしようもなくなってベースを持って歌ったのが原曲です。特になにも考えず、出てきたまま、好きなように作ろう、と思って書いていきました。結果スピード感があり、メロディアスで、しかし深みのある曲が出来ました。これまで作りたかったものの完成形の一つとしてここに結晶しています。楽曲として考えた時のアレンジも出来るだけシンプルなものに、ということで作りました。原曲が出てきてからかなり早い段階でデモを作ってTAKAに渡しました。それは単にできるだけ早く歌いたいという想いからでした。
 ギターパートはTAKAに任せました。こういう作り方は、実は初めてです。ギターソロ、シンプルかつ効果的なアレンジが効いています。
 デモを録った段階から何百回と聴いています。少しずつ進化し、UPしたバージョンが最新形です。ミックスではボーカル、歌メロとドラムのテンポ感を前面に出し、ギターはあえて控えめにしました。
 大好きでしょうがない曲です。
 ベースになる基本的な構成はHIROが作りましたが、ギターアレンジに関してはHIROの意向を踏まえつつかなり自分の好きなようにやりました。
 HIROはアレンジ部分もかなり作り込む曲作りをする方なのですが、この曲に関してはCellとしてまともに活動してから初めての書き下ろし曲ということもあって、ギターアレンジ部分はかなりラフな状態で「好きなようにやってくれ」という感じでした。
 曲は、まあとにかく速いですね。物理的なテンポももちろんですが、HIROお得意のリズム構成とでもいいますか。まさに疾走感命です。
自分のパートについて  始めは思い入れが強すぎて熱い、暑苦しい歌になっていました。何テイク録ったかわかりませんが最終レコーディングの時に現在のように熱を内包しながらも詩を伝えるような歌い方になりました。作曲当初の気持ちを自分の中に落ち着けるまで、プライベートも含めかなりの時間を要し、結果一年くらいこの歌にかかっていました。今のところのある程度満足したテイクになったと思います。  なんせテンポが速いので、考えて弾いたら駄目でしたね。自分の作った曲ではないのでどうしても展開を覚えるという作業が出てきてしまうのですが、何回も弾いて体に染みこませるようにしました。
 そういえばギターソロがうまくいかなくてはまってしまったことがありました。機械的なフレーズを二回繰り返すだけなのですが、二回目の入りがリズムがずれて裏からはいるような感じになっていて、難しいテクニックは全くないのですがうまくいかなくて苦労しました。
 全体的には疾走感を出せるように注意してアレンジ・演奏をしましたがどうでしょうか?
気に入ってるところ  この曲が生まれ出たこと。そしてこの曲を全肯定いたします。  実に久しぶりの書き下ろし曲ということで、Cellにとって非常に思い入れの強い曲になりました。その分完成まで時間もかかりましたが、その甲斐あって現時点では満足のいく仕上がりになったと思います。
 疾走感とメロディを生かした非常にCellらしい曲だと思いますので是非皆さん聴いてください。

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