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タナトス

HIRO TAKA
歌詞について  何の変哲もない日常に、最も怒っているときに書きました。自暴自棄(笑)?解説してしまうとアタマからツツーと意味が通ってしまうので、やめときます。ツマランもんね。「憎しみ」という言葉の後にすぐに「愛情」という言葉が浮かびましたのです。愛情って気づくといろんなところに自然と持っているものだと思います。でも「憎しみ」を伴ったときに「巣食う」という表現になりました。あぁ、生きるってめんどくせぇ。Cellの曲はメロディアスでハードなものが多いと思いますが、感情を吐き出せる曲も欲しかったのです。  ハードかつダークなこの曲にマッチするような怪しく変態的な歌詞であり、これもHIROの得意分野であると思いました。
 もともと歌もの的なイメージは無かったので、歌詞も短めですがこれはこれで良いものになったと思います。
 曲名の表記を英語にするかひらがなにするかカタカナにするか悩んだのですが、最終的にはカタカナに落ち着きました。HIROはひらがなも良いといっていたのですが、なんか微妙だなと思ったので無難にカタカナにさせてしまいました。
曲について  この曲はほんと打ち込みだから出来ていった曲だと思います。もとはアタマのベースラインから出来ていったのですが。ただ出来た当初は無機質かつハードというイメージしかなく、ギターどうすんのか、歌メロどうすんのか、と不確定要素が多すぎてお蔵入りになっていたワケです。まぁそれをTAKAくんがギターを入れて送ってきてくれて。やりてー!とあいなった次第でした。録るときにもサビ以外のメロをつけんのかつけねーのかと悩んだものです。結局あのような変則的かつシンプルなものになりました。俺は歌が無いところではマイクを切って妙な奇声を上げっぱなし、乗りっぱなしです。ノリノリ。TAKAくんのへヴィなギザギザキザミギターがこの曲の色合いを決めていったとも言えるでしょう。  原曲はHIROが作ったもので基本的なアレンジは変わっていません。サビのギターのオクターブ奏法と間奏のカッティングはスタジオで合わせているときに僕が適当に弾いていたらHIROがそれを入れようということになって加えました。
 イメージとしては半分SEみたいなものとしてとらえているのでボーカルも歪ませてエフェクティブな感じにしました。また、この曲で初めてボーカル録りにマイクプリアンプを導入したのですが威力は絶大でした。HIROはどちらかといえば線の細いタイプのボーカルなのでオーディオデバイス直で歌録りをしていた今までは結構ボーカルのミックスに苦労していたのですが、マイクプリアンプのおかげで心のある音質でボーカル録りが出来たのでミックスもやりやすかったです。
自分のパートについて  初め、歌はかなり崩して感情的に歌っていたのですが、なかなかしっくりこず。結果、多少丁寧に歌ったものにエフェクトといったものになりました。やー試行錯誤しました。また、歌ってみるまであのメロディがほんとに歌えるのかわかりませんでした。歌メロのためのメロでは無いような気が。でも歌ってて(吐き出してて)気持ちいいです。  メインフレーズがベースとのユニゾンですがテンポが速いのでかなり苦労しました。ハードかつダークな感じが出せたかどうか分かりませんが頑張って弾きました。
 この曲はギターソロがないですが、自分はソロにはこだわりはないというかギターソロで魅せるようなテクがあるわけでもないのでこういう曲でも全然OKでした。

 プレイ面で一番難しく、かつ、クリアできていないかもしれないのが、サビ前の決めフレーズです。休符の所をきちんと音を切って切れを出さなくてはいけないのですが、テンポが速いので非常に難しかったです。というか多分出来てないです。勢いでごまかしてます。
気に入ってるところ  こんな曲が創りてー、と思っていた曲が出来たこと。ギザギザなギター全般。無機質っぽさにオレの人間性がバッチシ出ちまってるところ。最後にTAKAが弾いた、オレの引き出しには全くなかったギターフレーズ。やっぱうちの信頼できるギターッス。  HIROとさんざんハードかつダークにしようとやってきたわけで、今までとは違う感じの曲が出来たと思います。
 無機質とはいいつつも、吠えることもOKな歌、メタルよろしくにザクザク感を意識したギターというわけで、実はあんまり無機質でも無いんではと思わせるような所にCellの魂がこもっています。

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