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枯れた風

HIRO TAKA
歌詞について  えー、失恋の歌です。書いた当時はファンタジックなものをとイメージして書いて行きました。が、比喩は直喩に近いもので、少しもひねりがないです。当時の強い想いはそうさせたのでしょう。でもこの当時の俺も、現在の俺に根付いており、そのまんまです。何時も通り女々しさ満開です。でも気に入ってますね。表現の「うまくいった感」はそれなりにありました。なんつって。まぁ、自画自賛っていいじゃないですか。誰にも迷惑にならないなら。話は戻りますが、大体俺はフラれると冬に怯え春は見えません。マッタク。でも、どんなときも春は来ましたよ。皆さん!!人って案外強いモノなんですよね。
 切なげな感じで情景が浮かぶような歌詞になっていて、僕のイメージしていた曲にマッチするような歌詞になったと思います。
 ちょっと危ない人っぽいような感じのする表現もあったりしますが、このあたりもHIROの本領発揮という感じがしました。
 何にせよ歌と詩が自然な形でマッチングした曲になったと思います。
曲について  いや、この曲好きなんです。デモをもらったときから歌いたいと想ってはや幾年ですわ。よく聴くと、結構テンポ速いんですよね。アレンジについては、TAKAと意見が分かれました。TAKAは、ギターがハードな感じをイメージしていたようでした。オレは女々しい歌詞に象徴されるように、少しキレイ目な透明感のあるものをイメージしていました。結果、少々抑えた感のあるディストーションギターと、オレがアレンジしたシーケンスフレーズも入り、いい具合に二人の意見が統合されたものになったかと思います。
 随分以前から何度も歌っている曲ですが、少しずつ少しずつフレーズが追加されていってこの形になりました。このライナーのために改めて聴きなおしていますが、やはりいい曲です。多くの人に聴いてもらいたいです。
 曲自体はかれこれもう6年くらい前からありまして、そのころからあんまり変わってはいません。ただアレンジを色々細かいところで修正してやっと今の形になりました。
 イメージとしては切ない感じと壮大な感じがあるような曲を作りたかったのですが、壮大な感じというのはともかくとして切なさ具合は割と良い感じに出ているのではないかと思います。
 最初にサビのフレーズがひらめいてそれから歌メロはサクサク出来たのですが、それに合わせるコード進行が結構難航してしまい、完成に時間がかかる結果となってしまいました。
自分のパートについて  曲が良くても、それを実現する力があるかどうかは話が違いますね。初期の曲では今よりもキーが高くて無理がありました。Cellとして録るに当たってキーを下げたのです。キレイに歌うことが良いのか、それでもとても感情的な部分を出したらいいのか。難しい歌です。いちおー、サビまでは落ち着いた感じで、サビ、大サビでは感情が溢れるように、とイメージしました。この曲を昇華していくには、それでもまだまだ時間がかかりそうです。  ギター入れはかなり悩みました。5年前に一回録ったときとはギターは全然違うものになっています。HIROのライナーにもありますが、最初のレコーディング時は音はハードで延々とコードストロークみたいなイメージのアレンジだったのですが、どうもしっくりせず時が流れました。今回再度レコーディングをするに当たっては、打ち込みのパートが主を占めるのでギターはそれほど主張しなくても良いかなという考えがあったのでシンプルなアレンジにしました。
 こういうテンポの曲は実は結構難しく5年前当時は今の自分らでは無理だみたいなことを話していましたが、今回何とか形になって良かったなと思っています。
気に入ってるところ  こんな曲をやりたいと思ってました。メロディアスで憂いがあって、でも感情的で。TAKAが最後の最後で持ってきたAメロ前イントロのギター、ギターソロ、そしてエンディングに向かって盛り上がっていく歌メロとそのバックで歌っているギターフレーズ。TAKAの持つメロディックな所がいかんなく発揮された曲です。あんまり身内を褒めるのもはずかすいのですが。聴いてください。   ぱっとひらめいて作った割には結構気に入った歌メロになったあたりでしょうか。意外と変に考えて作るよりひらめきで出てくるものの方が良いものが作れるのかもしれません。

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