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泥の花

HIRO TAKA
歌詞について  「言葉遣いへのこだわり」と「内容の両立」が重要なファクターでした。言葉がかっこよくても意味がなければダメだし…と思っていました。その結果、両者がうまく昇華されたとは言い切れませんし、納得もいっていませんが、何とかメロディに合うような言葉を選んだつもりです。この詞の内容については聴いた人が感じたままでいいと思っています。  これはCellとして2番目に歌録りをした曲です。詞については既にHIROの方で固めたものがあったので、その内容に特に注文を出したりはしませんでした。個人的には詞については、歌い手の感性に任せるスタンスでいます。この曲に関してはどちらかといえば抽象的な詞のイメージを持っています。ただ、HIROも言っていますが内容については聴いた人それぞれの感じたとおりでいいと思います。
曲について  僕は曲を頭から作っていきます。この曲もそうでした。イントロからAメロ、Bメロ…と順番に作っていきました。また、全体のアレンジを考えて打ち込んでいったのですが、肝心のメロディが出来るまでとても苦労しました。9割方出来ても最後まで決まらなかったのがサビのメロディでした。ある時風呂屋に向かう途中(当時僕が住んでいたアパートには風呂がなかったのです)…ふっと思い浮かんで、「来たっ!」と思いました。忘れないように何度も何度も呟きながら、(周りから見れば変な人でしょうが、僕は必死でした)家に帰ってすぐ打ち込んだことを覚えています。そのおかげでサビはとても気に入ってます。  この曲の原曲はHIROが作曲した物です。彼は細かいアレンジまで作り込む曲作りをする方で、この曲もきっちりアレンジされた状態でした。変わったのは、HIROが後でサビのメロディを変え僕の希望でキーをAmからCmに上げました。そのせいで歌いづらい曲にはなってしましましたが、歌が突き抜けるような感じは増したと思います。サビが変わったりはしましたが当初からアレンジも含め完成された曲だったので、いつか歌を入れてやりたいとその当時から思っていました。
自分のパートについて  少しキーが高いため、テンションを上げないと歌いづらいのですが、声が出たときの高揚感はとても気持ちいい曲です。熱い歌の中でも、サビは少し落ち着いて、キチンと符割を意識して歌いました。  HIROが打ち込んだアレンジを僕がギターで弾けるように多少手直しした以外は、基本的に原曲通りに弾くことを心がけました。イントロのメインリフやAメロなど左右のギターのバッキングの絡みが肝となる部分が多く、それが疾走感を演出しているので注意して弾いたつもりです。
気に入ってるところ  サビのメロディ、左右のチャンネルのギターのからみ、全体的にそれぞれのパートが主張しあっているアレンジ、BPM180以上の疾走感。  全体的な完成度も高くCellの代表曲となり得る曲になっており非常に気に入っています。

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