sin

寂しがり屋の猫のような僕と

esの書いた脳にシミるようなA

上手く欺いた猫のようなキミと

食い尽くすありきたりな堕落の羽

「嘘をついて生きていける強さなんてないよ」とキミが呟いた

「晴れた空が見たい」と外に出たキミの

まぶしいくらい白いくるぶしに見とれた

抱きしめて 目を閉じて 口付けて 目を伏せた

そばに居るのに透けている僕の影

キミはこの霧で包まれたまま消えてしまって逃げた方が

良い

寂しがり屋の猫のような僕と

esの書いた脳にシミるようなA

上手く欺いた猫のようなキミと

食い尽くすありきたりな堕落の羽

抱きしめて 目を閉じて 口付けて 目を伏せた

苦し紛れの僕はキミを強く抱いた

硝子細工のように透き通った膨らみを震える手でなぞって

確かめた

寂しがり屋の猫のような僕と

esの書いた脳にシミるようなA

「寂しさなんて本当はないんだよ」

穏やかに睨んだシミるような目