枯れた風



晴れた午後の部屋で

静かな音楽を ひとり聴きながら

夢の庭で遊ぶ

開けてある窓から そっと吹いてきた

秋色の風が 左の頬を撫でた

秋色した風が 運んできてくれた

忘れかけていた 懐かしい香り

閉じ込められていた 想いが弾けてく

ひとりでよがって 傷つくだけなのに

大切な現実は 貴方のもとにあったけど

大切な真実は 私の手のひらに包まれていたの

貴方が私を 選んでくれるのなら

私は貴方を ずっと やさしく守っていくでしょう

もし私を置き去りにして

他の風を 追いかけるなら

硝子の箱に 閉じ込めてしまって

永遠に見つめていたい

貴方が私を 選んでくれるのなら

私は貴方を ずっと やさしく守っていくでしょう

その心は 冬に怯え 春は見えず

その心は 枯れた風に とらわれたまま





BACK