「関西クラシック音楽情報」・・・アーティストのページ (04.8.17更新)


 大山 平一郎(おおやま へいいちろう)

photo  大山平一郎は、指揮者、ヴィオリスト、室内楽奏者、また音楽監督として高く評価されている。現在、米国のサンタ・バーバラ室内オーケストラ音楽監督兼指揮者。
 京都生まれ。東儀祐二教授にヴァイオリンを師事。後に桐朋学園で、江藤俊哉、鷲見三郎、斎藤秀雄各教授に師事。1966年日本音楽コンクール、ヴァイオリン部門で入賞。1968年、英国に渡り、ニーマン、プリース、ダート各教授に学び、ギルドホール音楽学校を卒業。1970年には米国インディアナ大学でプリムローズ、リッチ、ギンゴールド、シュターカー各教授に師事。この問、BBC ベートーヴェン・室内楽コンクール、カールフレッシュ国際ヴァイオリン・コンクールに入賞。英国領事館音楽奨学金を日本人として初めて受賞。インディアナ大学コンクールではヴァイオリン、ヴィオラ両部門で同時優勝を果たした。

 1972年、マルボロ音業祭にヴィオリストとして参加後、数多くの国際音楽祭に招待され、また著名な音楽家とも共演する。これまでにカザルス・フェスティバル、ブレッシャ・ペルガモ音楽祭 (イタリア)、クフモ国藤音楽祭 (フィンランド)、沖縄ムーン・ビーチ音楽祭、キャラモアー室内楽音楽祭、室内楽ノースウェスト、サンタフェ室内楽音楽祭、サラソタ音楽祭に参加。また共演した演奏家は、チョン・ミョンフン、リン・ハレル、ギドン・クレーメル、ラドゥ・ルプー、ミッシャ・マイスキー、アンドレ・ブレヴィン、アイザック・スターン、ピンカス・ズーカーマン、ジェシー・ノーマン、今井信子、岩崎 洸、豊嶋泰嗣、竹澤恭子らがいる。

 1973年、カリフォルニア大学助教授に就任、翌年ニューヨーク国際ヤング・コンサート・アーティスト賞を受賞。1979年にカルロ・マリア・ジュリーニの率いるロスアンジェルス交響楽団の首席ヴィオラ奏者に任命された後、指揮の勉強を始める。1981年にクロスロード学校弦楽合奏団の指揮者となる。1982年にサンタ・バーバラ室内オーケストラ、1985年にはノースウエスト室内オーケストラの音楽監督兼指揮者になる。1986年ラホイヤ室内楽音楽祭の芸術監督に就任する。同年、ロスアンジェルス交響楽団を指揮、翌年、アンドレ・ブレヴィンに、同交響楽団の副指揮者に任命され、定期コンサート、ハリウッドボール、青少年ロスアンジェルス交響楽団夏季トレーニング・オーケストラを指揮する。その後、ヨーロッパでは1990年、オペラ・リヨン (仏)、ロイヤル・フィルハーモニック管弦楽団 (英) を指揮。

 その後、客演指揮者として、ボルティモア響 (米)、ブランデンブルク響 (独)、ハレ管弦楽団 (英)、ロスアンジェルス室内オーケストラ、ミルウォーキー室内オーケストラ、ニューメキシコ・シンフォニー、オハイオ室内オーケストラ、ロイヤルアカデミー・シンフォニエッタ (英)、ニューヨーク室内オーケストラ、サンフランシスコ響、サンディエゴ響などと共演。日本では1991年に京都市交響楽団を指揮してデビュー。以降、読売日本交響楽団、新日本フィルハーモニー、東京都交響楽団、札幌交響楽団など、数多くのオーケストラを指挿している。1991年にはロスアンジェルス日米交響楽団の音楽監督兼指揮者に就任、翌年には同交響楽団と日本演奏旅行をする。1992年にはサンタフェ室内音楽祭の芸術監督に、また1993年にはニューヨーク州のカユガ室内オーケストラの指揮者兼音業監督に就任する。2002年に、30年にわたるカリフォルニア大学教授を終える。1999年から5年間、九州交響楽団の常任指揮者を歴任。レコーディングはコロムビア、フィリップス、ノンサッチ、RCA、ステレオ・ファイルとで行っている。日本エヴィカで、日本のピアノ界の重鎮の園田高弘氏と九州交響楽団とで、べ一トーヴェン「ピアノ協奏曲全集」を録音。

 2004年9月、大阪シンフォニカー交響楽団ミュージックアドバイザー・首席指揮者に就任。

  *資料提供は大阪シンフォニカー交響楽団
   この内容を印刷物に使用するときは,かならず大阪シンフォニカー交響楽団(0722-26-5533)までご連絡下さい.
  *写真 Copyright:Y. Tsuru



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