「関西クラシック音楽情報」・・・アーティストのページ （02.12.21更新）
朝比奈 隆（あさひな たかし）
1908年東京生まれ．1931年京都帝国大学法学部卒業，1937年同大学文学部哲学科卒業．1940年新交響楽団（現NHK交響楽団）を指揮してデビュー．戦時中は上海交響楽団，ハルビン交響楽団等，主に中国で活躍．
1947年関西交響楽団を結成，1960年に大阪フィルハーモニー交響楽団に改組，2001年に93歳で死去するまで55年にわたり常任指揮者，1960年からは，あわせて音楽総監督を務めた．1953年，初の欧州指揮旅行を行い，以来，ベルリン・フィル，北ドイツ放送響，シカゴ響など，世界各地のオーケストラ，歌劇場に客演，その数は60以上におよぶ．国内では，大阪フィルのほか，新日本フィル，東京都響，NHK響などと数多く共演．
録音も数多く，これまでにベートーヴェン交響曲全集を世界最多の７度，ブルックナー，ブラームス交響曲全集をそれぞれ３度発表したほか，ワーグナーの「指環」全曲演奏など意欲的な取り組みで，常に話題を集めてきた．
また，昨年約一年かをかけて九回目のベートーヴェンチクルスを完成し，大きな反響を呼んだことも記憶に新しい．本年はブルックナーの演奏を中心とした活動を予定しており，さらなる活躍が期待されている．
受賞歴は，NHK放送文化賞，芸術院賞，ドイツ連邦共和国大功労十字章，朝日賞，毎日芸術賞，紫綬褒章，勲三等旭日中綬章，オーストリア連邦共和国一等十字勲章ほか多数．1989年文化功労者に選ばれ，1994年文化勲章を受章．2001.12.29没．その後，従三位に叙せられる．
＊この内容を印刷物に使用するときは，かならず大阪フィルハーモニー交響楽団（06-6656-7711）までご連絡下さい．
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