In Grief


1. 最期に私が笑うなら

雨が降り注ぐ 崩れかけた身体に
心まで打ちつけ 逃げ場なく突き刺さる
例えこれが卑怯で間違いだらけだとしても
結果が全てと胸を説き伏せた

傷む身体を引きずり 死んだ目をして歩く
でもその瞳は誰よりも輝いて

傷つき傷つけられても 苦しみ痛めつけられても
最後に私が笑うなら 何も怖くないの
裏切り裏切られても 憎しみ呪われても
最後に私が残るなら どうだって構わないの

(無情なる雨の中 彼女は血塗られた支配を夢見、そして誓う)

雨が降り続く 身体を蝕むほどに
乾いた心は1ミリも潤わないまま
例え今の日々が過ちに満ちていても
いつかは覆す 全てをこの腕が掴む

傷つき傷つけられても 苦しみ痛めつけられても
その痛み そのまま 全て返してあげるから
裏切り裏切られても 憎しみ呪われても
全て殺めてあげるから 恐くなんてないの

えぐれた身体は再生しようとも 潰された心は戻る訳もなく
けれど傷つくたび強くなれる 憎しみが全てを切り裂く力になる

傷つき傷つけられても 苦しみ痛めつけられても
最後に私が笑うなら 何も怖くないの
裏切り裏切られても 憎しみ呪われても
構わない 全ては私が手に入れるのだから


2. 恋は絶望

記憶を書き換えてでもこの気持ちを忘れたい
記憶の中 美化されてく君は本当に質が悪い
僕が欲しいものは全部君が持っているのだと
思い込ませようとする本能がひたすら憎い

あぁ 断ち切ってしまおうよ
人なんて好きになったら終わりさ
あぁ 寂しさなんて知りたくないよ
訳が分からないよ

始めたくない 恋は絶望
身体を蝕み 心を切り裂く
あぁ全ては罠だよ 全ては嘘だよ
愛し合えないし 愛しても捨てられる

どんなに夢に出てきてもこの気持ちは認めない
夢の中 触れた君の感触が消えなくても
僕が欲しいものはただの人の身体なのだから
ただの本能なのだから 卑しくて醜くて

あぁ 治療して欲しいよ
好きになるほどおかしくなってく
あぁ 胸が焼けるように痛いよ
こんなのってないよ

始めたくない 恋は絶望
始まれば最期 殺戮が待つ
あぁ全ては憎しみ 悲しみを呼ぶよ
愛を求めれば 人は血に染まる

始めたくない 恋は絶望
悪魔の囁き 悲劇の始まり
あぁ毒が回るほど 僕が壊れてく
穏やかな日々が 闇に消えていく


3. 知りたくもない物語

壁に打ちつけられ ガラスの砂を飲まされるように
周りの言葉に囚われ 蝕まれる自分がいた

君がもし同じような気持ちを抱いてるなら 瞳開けて

焼きつけて どんなに足掻いても他人と同じにはなれない
気づいて 他人と違うことに苦しんでも意味なんてない

君を縛りつける人々の
言葉も存在も全て忘れてしまおう
誰かの知りたくもない物語に
惑わされる必要なんてないのだから

降りしきる雨の中にひとしきり涙溶かしたなら
もう何も恐くないよ

君を決めつける人々の
声も顔も全て忘れてしまおう
誰かの知りたくもない物語に
苦しめられる意味なんてないのだから

誰かの聞きたくもない物語に
絶望することなんてないのだから