ガソリン

君はぼくのガソリンだ 赤い色したガソリンだ
いつだってそれが必要なこのカラダ
そんなガソリンの君に いつも動かされる
だれが止めてくれるんだろう

目を閉じたら見える世界に
飛び込めたら楽になるのにな

このままずっと走ったら 何も見えなくなるのかな
定期的にゆれる声は また君の空想ふくらます


ぼくのガソリンの君は 知らぬ間にぼくを動かして
ボロボロのスニーカーを新しく変えた

自分の鼓動の音が聞こえないから
しがみついたあいつを振り払う

このままずっと走っても 君には会えない気がして
この細いだけの腕じゃ つかめるものもつかめないよ

君の笑顔を飲みこんで またここでくたびれて
定期的にゆれる声は いつも君の空想に変わる

君がぼくをつかんだ手は いつものように幻だった
ただ自分勝手な安っぽい ただの幻だった