夜にささぐ ねぇ、夜 調子はどうだい? ねぇ、夜 星は遠いかなぁ なあ、夜 風は流れるかい? 俺はここに立ってるよ ため息の色が やさしすぎて 黒く澄んだ空を 灯りがにごす 愛するべきは なんだったんだっけ? あのひとの文字をやっと思い出せそうで ねぇ、夜? 喧騒の具合は ねぇ、夜? 誰かの笑い声は なぁ、夜? どうしてこんな 俺を追い立てるのさ ひとりの夜は ひとりで充足 それだけの望みを 声に渡すよ お前はどうだ、夜? 眠りを壊す あのときの言葉を忘れられそうか? ねぇ、夜 調子はどうだい? ねぇ、夜 星は遠いかなぁ なあ、夜 風は流れるかい? 俺はここに立ってるよ あぁ、夜 季節はどうだい? ほら、夜 【季節】の匂いさ なぁ、夜 歌わせておくれ お前の空気を 俺の腐り果てた 心の一部で洗うよ 赦してくれ ※【季節】はその時の季節(春夏秋冬)、または季節を感じさせるもの(例:雪)を歌う