-Tour Report＠momoさん-

TOUR REPORT

日本武道館＠momoさん

前からファンだったにもかかわらずライブを見る機会を失っていて実はサマソニ以来2度目。
最近はめっきり来る事が少なくなってしまった武道館。
ここに来ると、ライブというより何故かお祭り気分になる。

Aブロックのわりと早い番号だったので、Bブロック寄りの最前列をゲット出来た。
前座のルティグラはポップでキッチュ、いい意味での脱力ロック。
映像もヘナヘナで（もちろん狙ってるんだろう）センスが絶妙だなぁ。
ビースティと通ずる部分は多いと思うな。十分楽しめました。

セットチェンジを挟み、いよいよビースティ！ライブ前のドキドキ感ってたまらない！
客電が落ちると前方中央スクリーンにMMMが楽屋（？）で皿洗いながら
スクラッチの真似をしてる映像が映し出され、すでにこっち側は大盛り上がり。
バンドメンバー、ビースティに早くステージに出ろよと急かされるMMM。
袖から現れ、DJを始める。映像やサマソニなどで何度か見たが、こりゃ凄いわ・・・圧倒される。
お揃いのジャージで元気よく飛び出してくるビースティ！
「Brass Monkey」だ！いきなりハイテンション！！
「Root Down」「Sure Shot」・・・我が身を忘れてどっぷりビースティの世界に入ってしまった・・・。
3人が揃ってロボットのように動くアクションも、ピョンピョン跳ねながらステージいっぱいに動き回る姿も、
どれも目が離せなくて。彼らが繰り出すリズムに身も心もひっぱられてしまう。
中盤、ステージを一旦降り「次はバンドセットかな？」と楽しみにしてるとこれまたヤラレた！
可動式ステージセットに乗って演奏しながら後方からゆっくり回転しながら現れた！
しかもお揃いのグレーのスーツ姿。お祭りの特設ステージで演奏するジャズバンドみたいだ（笑）。
前半のノリノリから一転、渋～いインストが続く。彼らは色んな側面があってホント面白い。
MCAの落ち着いた雰囲気のあるベース、シンプルなドラムをドスドス叩くマイクD、
高めにかかえたギターをチャカチャカっと弾くアドロック。
そして後半戦、再びノリノリのヒップホップチューンが飛び出す飛び出す！
お決まりのポーズを取る3人。それを見て「3MC’s & 1DJ」とわかり大歓声！
この曲はさまに3MCと1DJのチームワークがモノをいう、シンプルかつカッコイイナンバー。
「Ch-Check It Out」「So What'cha Want」・・・これでもか！と畳み掛ける。
本編ラストは「Intergalactic」！このイントロを聴くとゾクゾクする～。キタキタ！って感じで。
曲の中盤、盛り上がりも最高潮というその時、突然MCAが下に降りてきた！
触ろうと必死に手を伸ばす人たち。ガムをくちゃくちゃしながら、楽しそうにみんなにタッチするMCA。
一番冷静で落ち着いてるMCAがまさかこんなファンサービスを・・・と思わず涙
・・・いやいや、ニヤニヤしてました（笑）。
私もどさくさにまぎれてタッチ！憧れの人に触れるなんて感激だ～！
そんなこんなしてるうちに本編終了。
アンコールは再びバンドセットだ。お揃いのジャージでさっきのバンドセットの時とは違ってスポーティ。
1曲目は「Gratitude」！アドロックのワウの効いたギターがグルーヴを引立たせる。
「チケットはどこで買った？ローソン？ファミマ？」なんていう日本通なMCで場を和ませる。
最後の最後「ブッシュに捧げる！」と叫んで飛び出した「サボタージュ」！
やっぱみんなこの曲が聴きたかったんだね。イントロの1音だけでギャー！って歓声が上がるんだから。
マニーは実はオルガン弾いてねーだろってぐらいの暴れっぷり（笑）。壊れちゃうよ～。
ハイテンションでキレまくりのアドロックの声が大好き。何もかもふっ飛ばしてくれる。
ダイバーに次々に乗っかられ、あれよあれよといううちに終わってしまったけど・・・。

最近ライブを見てもめっきり感情が鈍感になってしまったけど、久しぶりに我が身を忘れるぐらい興奮した！
ライブが終わってしばらく経った今も、何度も頭の中でライブをリピートしてしまってます。
どうしよう・・・すっかりビースティにヤラレてしまった！
いいオッチャンに対してこんな感情を抱いてはいけないのかもしれないけど・・・なんてキュートなの？！？！
そりゃカッコイイよ。インストも渋かったよ。でもキュートなのよ！でも40歳なのよこの人たち！！（笑）
お揃いのジャージがそう思わせるのか？元気よくピョンピョン飛び跳ねてるからか？
女子を狂わせるアドロックのくったくないあの笑顔のせいか？（笑）
とにかく！ビースティやっぱ凄いわ、と痛感。
だてに20年やってない。自身で世界を切り開いてきたヤツらってやっぱ違う！
「貫禄」なんてビースティにはちょっと似合わないけど。
誰よりも楽しむ事、楽しませる事、自分達が正しいと思う事を信じてやり続ける事。
そんな気持ちがビースティをつき動かしてるんだろうな。

――おわり――