2005.10.30(sun)
今日のお買いもの「スピーカー」 おか
 宇宙空間のような無音生活を送ること約1万光年。もう耳が退化して無くなり、近ごろ他人とは文字とテレパシーでコミュニケーションをとっています。そう、あなたのおっしゃる通りもちろんウソ。

 本日はスピーカーを購入したことを報告します。

 このスピーカーはNS-10といって、レコーディング関係の人によく通じるスピーカー。なにやら音の解像が良いとかなんとかで業界に口コミで広がり、ただのコンポの付属品だったのがスピーカーだけバカ人気に。録った音をモニターするための「標準機」となったとか…。だから今でもこのシリーズのスピーカーを置いているレコーディングスタジオは多いらしい。そこから更に業界外にも話が流れ出し、かつてのオーディオブームの中で一世を風靡したスピーカーとなったみたい。だからよく40代の自称音楽好きとかいう人に話すと「あ〜、テンモニねぇ〜。」と通じることも多い。(多分《エヌエス・テンという名のモニター》を略してテンモニ。)
 ウーファー部(写真の白いところ)にパルプを使用しているため、メーカーは環境保護という理由でとっくの昔に生産を終了とのこと。今や中古でしか手に入らなくなってしまった訳であります。
 しかしそこは人気のあった製品。玉数は多いってもんだ。早速中古屋を漁りに、家電のメッカ秋葉原へ。かつては
ミサイルも作れると言われた秋葉原。オーディオパパや無線おじさんの溜り場になっている・・・はずだった。現地に降り立ってみると、どこもかしこもパソコン・アニメ・ゲームソフト。なんですかこれは。ミサイルが作れる街ではなく、ミサイルの"CG"が作れる街になったのか。端から端まで恥もなく歩いて、やっと見つけたオーディオ中古店が3軒。どこも答えは「テンモニですかぁ…もう最近は出てこないですねぇ…。」

 よしわかった、次は今流行りのネットオークションだ。検索してみると、おおっ!あるわあるわ!流石オーディオマニア向けに状態の説明が細かい。なるほど…良くわかったよ。
で、この先どうやればいいの?
そう、僕はここからが面倒臭くて手が出ない。

 そんな自分を無かったことにして、やはり原始的に、現物を見て店員に現金を渡して買うことにした。来る者の下半身から「潤い」を全て奪う、まるで小学校の職員室の机の上にある緑色の三菱鉛筆のような過激なほどの真面目さがウリの全国チェーン某リサイクル店に
テレホンナパーム作戦。関東と名の付く場所の店舗に電話しまくった。その数38店。そう、僕はこういうことには手間を惜しまない。理解しようとするなよ。理屈じゃないんだぜ、Sorry。
 その中でも目星を付けたのが、海老名・横浜・町田の3店舗。電話した翌日、午前中から行動を開始してモノを確認して回り、夕方にやっと最後の3軒目に辿り着き確認を・・・あれ・・・ない。

俺:「あのースミマセン。昨日電話でNS-10があると聞いたのですが…。」

店:「ちょっとお待ち下さい・・・。

   あ。さっき売れました。」

俺:
「ばっぎう゛げぱごろべぇ!!」
だって電話したの昨日じゃない!さすが名機だ!こうなるとさっき見たヤツも10秒後には誰かに買われてしまうかも!そう思うと気が気ではなくなり即電話。取り置きはしないと言われたものの、絶対買うという条件で取り置きしてもらった。

 翌日店に行き、配達してもらうことに。中古品なので外箱はない。町の小さな、万引きにすら無縁な書店を経営している家に生まれたのだろうと確信させる女の子にレジで支払いをしている時に、搬送中に故障した場合の責任の所在は?などという
アメリカンな質問をしたら、矢の如く店長が現れた。レジの彼女は容姿に似合わず過度に快活な発声を繰り返していたけど、一寸でも突っ込んだ話をすると途端に聞こえないほどの声量になってしまった。シミュレーション外だったのだ。
 梱包までは店が責任を持ち、輸送中の故障は保険で対応という事を確認して帰宅。後日、家に巨大な段ボールの塊が届いた。段ボールを剥けども剥けどもスピーカーが出てこない。まさに
ロシア人形。責任ってこういう事なのかと感動した。

 あっ、言っておきますけど、この時点ではまだ何も鳴りません。
 だってぇ…アンプがないもの。
○YAMAHA 2WAY System Speaker NS-10M PRO〔中古〕 \21,000-(税込)



2005.09.01(thu)
今日のお買いもの「ミニバスドラム」 おか
 皆さん自分用のモノをどれだけお持ちだろうか?自分用の部屋、自分用の車、自分用のペン、自分用枕、自分用靴下、自分用歯ブラシ、自分用下着…。
 余談だが自分用自動車を「マイカー」と呼ぶなら、自分用カタツムリは
「マイマイマイ」だ。
 バンドをやっている者ならば自分用の楽器を持ちたいもの。現代においてマイ楽器は、ほぼ当たり前なのだ。マイギター・マイピアノ・マイベース、そしてそしてマイドラムセット!…といきたいところだが、ドラムの場合少し事情が異なる。
 皆さんがライヴハウスで目にするバンドのドラマーは、全員ドラムセットを持っているのか?実は必ずしもそうではないのである。理由としては(あくまでも経験上の話ね)…

●値段が高い。
●何かと場所をとる。
●持ち運びに手間がかかる。
●家や公園で音を出す=K察が来る。

以上のようなことから、なかなか手を出しにくく、また活用する機会も少ない。第一、ドラムの音量と振動を抑えられる広い部屋なんて、そうそう無いでしょう。都心の住宅街では。

 
しか〜し!ドラムをやっているならば、1度はマイドラムセットを持ってみたいぜ!というわけで、ついに、兼ねてから考案中だったミニドラムセットを作っちゃいました。


カ…カワイイ…

いい歳こいた男子の言う単語ではないけれど、カワイイねぇ…ちっちゃくて。
 このセット、リサイクルショップでなんと5,000円で売られていたモノ。(太鼓類のみ。シンバルとかスタンド類はなし。)調べてみると、なになに…日本のPearl社のバレンシアシリーズといって、70年代に入門キットとして発売された安価なセットらしい。ふむ…なるほど。だからなのかな?ヘッド(打面)には
21世紀の物とは思えない、ビニールみたいのが張ってある。シェル(太鼓の胴体)も、こりゃベニヤ板だわ。表面のカバリング(全体を色付けしているシート)も皺が出来てるし。とは言えども5,000円!高いのを買うと改造しづらいけれど、その値段だったら…ねぇ!
 購入後すぐに一番大きいバスドラム(直径約55センチ)を分解。細かいパーツのみ残してあとは破棄。もったいないけど…置いとけないもの…そんな大きいの。そして2番目に大きいフロアタム(直径約41センチ)に、本来のバスドラムの部品を付けてミニバスドラムを作る。

 ふ〜む、この角度で取り付ければいいのかな…
 ってことは、どうやってここの穴を空ければいいんだ…?
 そういえばペダルを何処に付ければいいのよ?
 アレッ!?このボルトとこのボルト、同じように見えてピッチが違う…
 アレレッ!?ここの部品が片方無い…

 そのほか色々と試行錯誤の末、錯乱。そこは今日のお買い物シリーズ、手持ちの金は世に回さねばならない。行きつけのお店「GATE WAY 渋谷店」様に施工を依頼。ホームページをよく読まずに行ったので、納期より遥かに早くという無茶苦茶な注文をしてしまった。受取日には
「結構曲者でしたね〜。コイツ」と言っていただく始末。でもお店の方々、本当に一生懸命にやって下さいました。早速その場でチューニング。スタッフの方々総出でアーでもないコーでもない…あの…スミマセンが僕より愛着わいていません?
 いやぁ〜、お店の方々、ホントにありがとうございました。

 あらためてスタジオで音を聴いてみる…う〜ん悪くないじゃない。…っていうか、イイじゃない。こういうのを古めかしい音と言うのかな。ありゃ〜捨てちゃったバスドラム、もったいないことをしちゃったかな?ま、いいや。
 値段を抑えるためにジャンクパーツも使ってもらったとはいえ、中にはビンテージ物もあるとか。フッ…なんかその気になってきちゃったぜ。
 で、最後にバラで持っていたものを合体させれば、ドラムセットの出来上がり。笑える…各パーツのメーカーがほとんどバラバラだ…。

 いやしかしねぇ、何度も言うようだけれどもカワイイわ!ホントにカワイイ。大事に育てたくなっちゃうぜ。
あっ、そう言ってもらいたい人、ご連絡下されば
老若男女問わず対応します。
○新品ウッドフープ・ベルトミュート・ジャンクパーツ・工賃 \17,000くらい(忘れた!)



2005.08.07(sun)
今日のお買いもの「観戦チケット」 おか
「どうする?」

「どうするよ?」

「まさかなぁ…」

「取れるとは思わなかったもんなぁ…」

「ホテル泊まる金なんて無いよ。オレ。」

「飛行機も無理…」

「なぁ、どうする?」

「どうするよ?」
WRC Rally Japan 2005 観戦チケット & シャトルバス券 ¥19,000-




2005.05.14(sat)


ぴっ
ぴっ
ぴっ

ぽ〜ん。

今日のお買い物「ガソリン」 おか

 馬鹿馬鹿しい。まったくもって馬鹿馬鹿しい。こんなことをしたいがために、100mおきに止まっては写真を撮っていたのだ。街中だったら、お巡りさんに手招きされていたに違いない。
 さて、僕のバイク(二号さん)に跨がること約34ヶ月。
ついにその走行距離は
30,000kmに達した。今や下取り価格は、愛車より楽器の方が高くなってしまったと思われる。前回の1万kmの記念(ページ下方2004年02月16日参照)から約14ヶ月で2万kmとはなかなかのもの。日帰りで下道700km走破とか、無謀な走りもあったなぁ。

3万kmって言われてもワカンナ〜イ!
という"わがままジュリエット"のために、身近なモノと比較してみました。

山手線

 869.57

大阪環状線

1,382.49

東京〜NY

約 2.73

往復
赤道の直径

2.35

人間の血管の総延長

約 3分の1

地球〜太陽

5,000分の1


こんな感じです。はい、わかりましたね。

 1万km記念以降、給油データをずっと記録してみた。162回の給油のうち160回の記録に成功。データ拾得率はなんと98.7654321%

素晴らしい!

何がって…

9から1までキレイに揃っている。

で、毎回の給油時に算出した燃費データをグラフにしてみた。画像はこちら

 巷ではマメな男はモテると言われているが、今回に関しては「圏外」である。わかってるよ…ただのデータマニアだよ。いやいやいや、データの集積は色々なことを物語るのだ。この際せっかくなので多くの角度から見てみた。

 まず燃費を見てみよう。最低値は20.15km/L(04年2月)。この時は17歳に若返り、ゴリゴリやり過ぎた。最高は43.40km/L(04年9月)。この時は一瞬バイクが壊れたかと思った。
もしくは自分が壊れていたのかも知れない。で、全データを平均すると28.97km/L。ということは、この10L弱の小さなタンクでも250km位までは鼻歌まじりで走れるということだ。いや、ガス欠だけは本当に避けたいのよ。言っておきますけど、自動車のような燃料メーターなんて付いてませんから。残念。
 整備や部品交換をすると燃費が上がるのかどうかを見てみようと思ったけれど、バイクが手元に帰ってきた瞬間からウキウキで走っちゃっているので測定不可。
 じゃあ季節と燃費の関係を見てみようとも思ったけど、気候以外の条件が一定ではないので測定不可。例えば路面状態とか。例えば部品等の消耗度とか。例えば体重とか……
ね…例えばよ!「た・と・え・ば」。でも、データを月毎に区切っていて気が付いた…

寒くなると全然乗らなくなる。
自分が冬眠しているのがバレバレ。ダメダメダメェェェェーッ!バイク乗りがそんなチキンなことをやっていてはダメだ。よし、次の冬はもっともっと厚着をしよう。カナダモードからロシアモードへ変更だ。

 次に単価を追って見ると、最も高かったのが120円/L(04年9月)。最も安かったのが93円/L(04年2月)。今となっては夢のような価格だ。現在は118円/Lくらい。ガソリンってホントに高くなったなぁ。ついでなんで1万〜3万kmまでに使った額を出してみた。
76,949円…(もしこれが普通車だったらと思うと怖い)。うむ、26km走ると100円かかる計算だ。東海道本線の横浜〜辻堂が100円ならば、安いもんだ。ちなみに一番燃費のいい乗り物は原付ね。チャリンコは…あ!移動距離と飲食費で燃費を割り出せばいいんだ!もし誰かレポートしてくれたら、ここで取り上げますよ。

 なんか色々やっているうちに当初の目的を忘れてしまった。そうそう、現在まで何リットル使っているのかという事だったっけ。前回の1万km記念の時はデータが無く、いい加減な計算方法で406.87Lと出た。しかし、その数値は1万〜2万km(358.80L使用)、2万〜3万km(345.08L使用)の数値からは大きくかけ離れている。これは修正されなくてはならないので、2つのデータの中間値をとる方が、まだ正しいと思われる。よって0km〜1万km間の使用量のデータを406.87Lから351.94Lに修正し総使用量を算出した。

 よくやった。エライぜ。自分。

 しかし、今考えても目的が非常に天才的だ。

 何も意味がない。
株式会社ジャパンエナジー レギュラーガソリン 6.71L ¥785-(税込)
走行距離 今までに使ったガソリンの量 補 足
30,073.1 Km 1,047.75 リットル(推定) 小さじ209,550 杯分



2005.04.11(mon)
今日のお買いもの まだありません おか
 皆さんこんにちは。僕はオカダといいます。バンドでドラムをやっています。軽〜くレコーディングできる機材も持っているので、音を録った後はMIX作業なんかもやったりします。そんな僕ですが、部屋にはステレオがありません。常に無音状態、近隣関係も良好であります。
 いや、あるにはあったのですが、ある日小さく「ぶ。」と音がして以来沈黙。(ホントはねぇ…分かっていたんですよ。この時点で。)で、そのまま半年以上放置。音が出るモノといったら、ヘッドホンとノートパソコンという2〜3年前のコマーシャルの様な先進的生活。しかし最近、なんっっっとも物足りなくなってきた!自分の部屋で「音の鳴門海峡」に飲み込まれたい!そう、LとRのスピーカーから吐き出される音が体の周りで渦を巻き、僕は1秒間に500回転近いスピードでその渦の中に巻き込まれ、上下左右東南西北2次元3次元4次元すべてがごっちゃになって相対性理論の証明を目撃しちゃいそうになって眼を瞑りかける瞬間!
まさにこれこそが「音の鳴門海峡」!!!!!

・・・ハァハァ・・・ゼェゼェ・・・

 で、このたび無音状態を打開すべく、この即身仏と化したステレオを修理に出してみた。(ホントはねぇ…既に分かっていたんですよ。こうなるの。)街の電気屋さんに取りにきてもらって返事待ち。数日後電話があり、案の定メーカーが部品の生産を終えているため修理不可。その時点でゴミとなることが決定しました。ハァ・・・初めっから分かってたんですよ。こうなるの。
 しかし僕は環境にやさしいので「何でもいいから、電気屋さん直せない?」と聞いてみたところ、「一応試みてみたのですが、壊れているのがコンピュータ部分なので、私にはどうにもこうにも…」とのこと。電気屋さん、一応チャレンジしてくれたみたい。

 このコンポ、十数年前の代物で、一番上にチューナー(ラジオ)、その下にアンプ、そしてCDのデッキがあって一番下にはダブルカセット。大きさとしては今売られているコンポよりも少し大きい。デッキの大きさがレコードに合わせた大きさから、CDサイズへと移り変わった。しかしながら録音できるメディアがテープしかないので、カセットテープ2個分の大きさになった…という感じかな。ちなみにMDなんてモノは、購入当時存在すらしていなかった。
 使い勝手という点では、まぁまぁ良かった。なにせ1セットでの売り物だから、各デッキ間のリンクは完璧である。問題はデッキの接続方法。各デッキがセパレートにはなっているものの、それらを接続するコードと端子は独自のモノだった。それはすなわち中枢部分が直せなかった場合、全てが即ゴミになることを意味する。それだったら機能毎にデッキを分ける意味ないじゃない!…と今更言っても仕方がないのだ。それは恋愛でも同じである。あの時正しいと思ったことが正しいのだ。
 しかし…今思うとあの時のデート…何であんなこと言っちゃったんだろうなぁ…あの時もう少し言い方変えていたら今頃は…ぶつぶつ……ハッ!いかんいかん!

 まぁ何というか、いまの家電事情を垣間見てしまった気がした。「壊れたら直さないで新しいものを買いなさい」と言われていると思うと、何か解せない。かといって別段、大金をかけてでも直そう!というモノでもない。今となっては求める機能が大きく変わったし、出てくる音に対しても求めるものがある。ということで長年世話にはなったが、荼毘に付してもらうことに相成りました。
 そしてこれを機に、僕はオーディオの世界という広〜く、深〜く、そして(値段が)高〜い海に船を漕ぎ出すことを決意したのでありました。
身の破滅を呼ぶ予感 dangerous



2005.04.06(wed)
 随筆「サイト占有化宣言」 おか
 皆さんお久しぶりです。ベンチ裏、約半年ぶりの更新です。

 耳に鶯の声を聞き、目に桜を見る。そう、春は日々刻々と色を増しています。異動も出世も左遷も入学も転校も新学期も全部含めて、新しいことが始まる時期です。始まる予定のない人は、この陽気に騙されて始めようかなと思ってしまうのではないでしょうか?いーじゃないですか!騙されても。

 とにかく寒いのは大嫌いだ。次の冬を乗り切るための何かを始めよう。

 さて皆さん、ここはベンチ裏。テレビのプロ野球中継では決して映し出されることのない、舞台裏のなかの舞台裏。袖の裏は袖ヶ浦。春霞の裏は霞ヶ浦。花粉かもしれないけれど。というわけで突然ですが、本日はここに旗を掲げます。

 ああ、そうさ。そうだとも。
 ほらほら拍手。ここで拍手でしょ。パチパチパチ…。


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