かなしみ

   
砂を踏むサンダルの音
遠くに聞こえる潮騒
ほんの短い休日を
あなたと過ごした海辺

どれほど時間が過ぎても
忘れられないものがある
それは失くした恋や
通じない携帯ナンバー
二人で出かけた場所

まだ愛してると叫んでも
意地悪な風が打ち消す
もう届かない心なら
いっそ崩れてしまえばいい
波に削られる砂のように






   風が揺らす風鈴の音
遠くで聞こえるヒグラシ
ほんの短い夏の日を
あなたと過ごした部屋で

どれほど時間が過ぎても
忘れられないものがある
それは失くした恋や
鮮やかなあの夜の花火
二人で見つめた朝焼け

まだ愛してるとつぶやいて
込み上げる涙こらえる
もう届かない声ならば
いっそ消えてしまえばいい
命燃え尽きるセミのように

どれほど時間が過ぎても
忘れられないものもある

どれほど大事なことでも
忘れてしまうときが来る…

 

次の歌詞    目次    前の歌詞