2003年2月11日 この日渋谷公会堂よりメタルゴッドの来日公演が開始されるということで
珍しく初日を見に行ってきました

開場予定時刻が遅れており 予定では16:30開場のはずが
20分ほど後れて16:50前後にようやく入場開始
会場に入れたのは長い列の後ろの方だったので17:10頃
2階席だったもので移動して椅子に座り配布されたライブ告知チラシに目を通す
場内BGMにはマイケル・兄・アモットのSPIRITUL BEGGERS
去年3月のARCH ENEMY来日公演の時のBGMがJUDAS PRIESTだったので
それに対するロブの返答か?とも思いましたが
ただ単に同じ招聘元が行うライブだからということだったようです^^;

さて、席について10分足らず 17:20に突如場内暗転
この早いスタートにはちょっとびっくり
恐らくまだ会場に入れていない人も居たのでは? と思います

今回のメタルゴッド降臨に当たって 神は従者を引き連れてきました
従者の栄誉を受ける事となったのはCHILDREN OF BODOM
最新作 HATE CREW DEATHROLL を引き下げ 神の行く道の露払いの任を果たしています
まずはCHILDREN OF BODOM のレポートから


CHILDREN OF BODOM

先に書いてしまえば CHILDREN OF BODOM のアルバムは最新作一枚のみしか持っていません
なので過去の曲も全く知らずw
聞き込んではいましたが曲名を覚える所まではいっていないので ほとんどノリだけの体験ですw
なのでレポ中曲名が適当な個所は相当あると思われますw

17:20 場内暗転と同時に なにやら意味不明なSE
スキャット調のSEで とてもこれからメロデスバンドが出てくるとは思えないもの
意味不明な言葉が続く中 アレキシ・ライホがスポットライトの中に登場すると同時に
各メンバーも定位置につきます
変則的な配置で ステージ左奥にドラム 右奥にキーボード
そして左手フロントにベース 中央にギター 右にギターという配置でした

バンドは最新作 HATE CREW DEATHROLL のオープニングを飾る
NEEDLED 24/7 でライブをスタート
音圧は低いながらもバランスの取れたサウンドメイク
その上メンバーの演奏は非の打ち所がないほど完璧で
アルバム通りの演奏を再現しています
余りにも美しく流麗なギターソロ&キーボードソロを中心に据えるこのバンド
ライブでもアレキシ&ヤンネのコンビは見事なものです

2曲目は知らない曲 多分 HATEBLEEDERかな?
これまた見事なソロ合戦が美しいです
ライティングは基本的にストロボ演出のみ
ストロボはCHILDREN OF BODOMの出演中 大半の曲で使用されました
もうちょっとライティング機材使わせてあげてもいいと思うのに・・

3曲目にはニューアルバムからの曲と紹介してから CHOKEHOLD を演奏
しかし、チルボドの演奏中 フロアの反応はすこぶる悪い
この曲にしても盛り上がるのが当然であるナンバーなのに
2階席なんか微動だにしない人が大量に・・・・
こんな良いライブ見せてくれてるのに何の反応もしないなんて愚かな奴らだと一人思っていましたが^^;

4曲目 これまた知らない曲ながらも恐らく Silent Night、Bodom Night だと思います
5曲目には再びニューアルバムからBODOM BEACH TERRORを披露
新作からの曲の反応がもっとも弱かったので まだ浸透してないのかなぁ・・・
新作のみしか聞いていなかったので大分楽しめましたけど^^;

6曲目は知らない曲w
アレキシは毎回曲が終わるたびに ステージ左袖の方へ移動
何をしていたかは良くわかりませんでしたが・・・

7曲目に BODOM AFTER MIDNIGHT と思われる曲が登場
チルボドの曲はどれも美しいギターソロ&キーボードソロが聞けて楽しめます
しかし、フロアは相変わらず不完全燃焼
チルボドを単独公演で見ようと思ったら6〜7000円はかかるのに勿体無い

知らない曲が続きながらも どれも美しいながらも激しく へヴィメタルなナンバーなので
自然と反応できます
新作からはLIL' BLOODRED RIDIN' HOOD を演奏
この曲の途中 一瞬ヤンネがステージに居ない
探してみるとステージ右袖でペットボトルに口をつけているw
しかも、その後何もなかったかのようにキーボードに戻りソロを弾き始めているのだからプロは凄い

結局チルボドは全12曲を演奏し フロアを暖めました
最後の一曲は 本日のバックドロップに掲げられた 新作のアルバムジャケットを指差しながらの曲紹介
アルバムタイトルにもなったトラック HATE CREW DEATHROLL で締めくくりとなりました
アルバムでこの曲を聴いた時からフロント陣が揃ってヘッドバンキングを決める姿が浮かび上がっていたのですが
その光景と全く同じモノをステージで展開してくれました
やはり長髪を振り乱してのヘッドバンキングこそへヴィメタルの醍醐味!

ステージを去ったチルボドメンバーは一旦戻ってきて
フロアをバックに記念撮影
そして挨拶をして役目を終えました
17:20から始まったライブは18:20で終了
約1時間のライブとなりました

とても高い演奏力を持っているバンドで ライブでもCDと同じように聞けます
なんでこんな凄いライブ見せられてるのにフロアの盛り上がりはいまいちだったんだろうと疑問ですが・・・
HALFORDメインのライブだったので仕方ないですけどね
それでもチルボドはメタルファンを唸らせるのに十分なほど質の高いライブを見せてくれたと思います


チルボドの出番が終了した後 HALFORD のためにセットチェンジ
その間 BGMに使われていたのはもしかしたら SONATA ARCTICA の新作だったかも??
あの声は聞き間違えないと思うし・・音楽性もSONATA系
おまけにSONATA ARCTICA4月のライブの招聘元もHALFORDと同じクリエイティブマン
その上 ライブ前にはクリエイティブマンが同じく4月に呼んでいるSPIRITUAL BEGGERSが流れていた
となればあれがSONATA ARCTICAの新作だった可能性はかなり高いと思います
前作よりダイナミズムのある曲が多かった気がします
相変わらずのSONATAの基本は守られている作品だと思うのでちょっと楽しみになりました

さて、チルボド終演後 約30分が経過
18:50過ぎに場内が暗転
いよいよ真打 メタルゴッドの降臨です


HALFORD

場内暗転後 何もSEが流れない
ただ暗闇になっただけ
突如 ステージ中央にスポットライトが当たると
そこには片腕でマイクスタンドを掴み うつむき加減で立っているメタルゴッド ロブ・ハルフォードの姿が
そして沸き起こる大歓声
神がそこに立っているだけでSEもライトも何も必要としない最高の演出なのだ
微動だにせず立ち尽くすメタルゴッドに届く HEY HEY HEY の歓声
何も煽ってもいないのに自然発生するコール
これが神のカリスマというもの

そして遂にライブがスタートする時が来た
いつのまにかメンバーは定位置についており
ドラマー ボビー・ジャーゾンベグが叩き出したのは
ロブ・ハルフォードがJUDAS PRIEST在籍時最後に残した偉大なる曲
殺人機械の叩き出すドラムロールから始まり そしてマシンビートを刻んでいく 超名曲 PAINKILLER だ

先にチルボドのライブでかなり素晴らしいものを見せて貰ったと思いましたが
HALFORDはまるで別格
というかPAINKILLERは反則じゃないか?とも思うのですがw
場内はHALFORD目当ての客が来てる訳で・・・
当然ながらチルボドとは段違いの盛り上がりを見せます
しつこく書きますがオープニングはあのPAINKILLERです
盛り上がらないわけがないし 歌わないわけもない
サビではいきなり沸き起こる大合唱
その上 メタルゴッドのスクリーミングボーカルは老いてなお健在

なんとも凄まじい幕開けを見せたライブ
続く2曲目にも再びJUDAS PRIESTナンバーが登場
JAWBREAKER でフロアはさらにヒートアップ
今回の来日直前 ギタリストのパトリック・ラックマンが脱退したため
来日公演ではプロデューサーだったロイ・Zがサポートとしてギターを弾いています
自身のバンド TRIBES OF GYPSYES でもギターを弾いている上
ローランド・グラポウ曰く 様々な技を知っていると言うロイ・Z
ステージでヘッドバンキングする姿もサマになっています

3曲目にしてようやくHALFORDの曲が登場
セカンドアルバム CRUCIBLE から HERETIC を演奏
前2曲で狂乱の盛り上がりを見せたフロアはここで少し勢いを落とす
それでもチルボドの時よりずっと盛り上がっていましたが・・・

再びフロアに熱を入れたのはロブ・ハルフォードがメタル界に復帰したことを示す曲
ファーストアルバムのタイトルトラックともなった RESURRECTION
ここまでロブのスクリーミングハイトーンはかなり絶好調

続くメタル讃歌でもありロブの自伝的内容をもつ MADE IN HELL でも当然の狂乱ぶり
サビの HELL!!!!! は歌って当然 叫んで当然
ギターソロのメロディをなぞってのコーラスももはや定番
途中ロイ・Zのギターが随分音量上がってロブの声が聞こえずらくなると
技術的な問題はあったようですが そんなことはこの名曲の前ではどうでもいいことです
今回のライブ ハウリングやら色々と音響トラブルはありましたが ホントどうでもいいですw 神の目の前でそんなことは気にする必要なし

さらに続く前作RESURRECTIONからの流れ
アルバムの収録曲順通り LOCKED AND LOADED へと突入
これまたサビは歌う 歌わなければ勿体無い

続いてはセカンド CRUCIBLE から
ネット上で先行公開かれていた3曲のうちの1曲でもある ONE WILL
これもサビは合唱を引き起こすナンバーですが
どうもセカンドアルバムからの曲では反応が落ちる傾向があるようです
セカンドアルバムも前作同様強力なアルバムなのに・・・

セカンドアルバムからの HEARTS OF DARKNESS〜HANDING OUT BULLETS
と続いていきましたが ここら辺でもいまいちの盛り上がり
RESURRECTIONを歌い終わったあたりから メタルゴッドの声も多少出ていない部分もあり
HANDING OUT BULLETS ではそれが顕著となっていたので ここからどうなるんだろうと不安に思いましたが・・・

しかし、神は突然復活するw
INTO THE PIT でフロアが熱を取り戻すと同時に
神の高音域も復活
続くNAILED TO THE GUN でも絶好調
この2曲はともにサビを大合唱できる曲で フロアも大盛り上がり

ここから再びセカンドアルバムタイム
GOLGOTHA、CRYSTAL、SUN、TRAIL OF TEARS(順不同)
と立て続けにセカンドアルバムからの曲を披露
そこそこ盛り上がるがそれでも先ほどまでの勢いとはやはり違う
途中メタル・マイク・クラシアクの掛け合い遊びなどもありました

ここまで来ると誰もがあの曲の登場を期待してくる時間帯です
そしてその時は徐々に近づいてきます

手始めに対となる曲 HALFORDファーストアルバム RESURRECTION から
CYBERWORLD が演奏される
これまた盛り上がる曲だが布石にしか過ぎないことは誰もがわかっていたのでは?
次に繋がるあの曲のための準備運動には最適な1曲です

CYBERWORLD 終了と同時に時は来た
この瞬間を待ち望んでいた人は多いはず
メタル界において 究極のアルバムオープニングトラックとして語り継がれる 不変の名曲
そして、この日一番の地鳴りのような大歓声に迎えられるナンバー
遂に遂に生で聞く事ができる伝説のチューン

THE HELLION〜ELECTRIC EYE の登場
オープニングインストにあたる THE HELLION では やらないわけにはいかないように
誰もが拳を頭上に掲げ ギターメロを合唱する それこそ地鳴りのごとき大音量で
そして、ボビーのシンバルによるリズムカウントから ELECTRIC EYE へ突入した瞬間に再び大歓声
そりゃこの曲に反応しないような人間はこの場に来てる訳がない
メタルゴッドはこの曲のサビを全面的にフロアに任せる
フロアはそれに答え 声を振り絞って名曲を歌う
この曲の持つ圧倒的な魅力とパワーはなんなのだ? と思うくらいの最高の一曲だ
ギターソロ後のリズムメロもやっぱり大合唱 歌うなって方が無理な注文
最後までサビはフロア任せでエンディングを迎え
ここで本編は終了 開始から1時間20分ほどが経過していました

アンコール待ちに沸き起こる HALFORD コール
ELECTRIC EYE の余韻が残るフロアからの熱い呼びかけです

アンコール1回目は セカンドアルバムのタイトルトラック CRUCIBLE で幕開け
不気味なグルーブを感じさせるこの曲では少し反応が鈍る
どうもセカンドアルバムの人気は低いような・・・

ロブがモニターに腰掛け フロアと掛け合いを楽しむ時間
OH YEAH!!!! の掛け合いから
Wow Wow Wow Wow!!!! の掛け合い
さらには高音から低音までの掛け合いを楽しむ
メタルゴッドの後ろでフロアを煽動するアクションを繰り返すメタル・マイクがまた面白いw
そして、お約束の掛け合いがスタート
ロブの BREAKING THE WHAT? の問いに
フロアが LAW!!!!! と答えること数回
JUDAS PRIEST の名曲 BREAKING THE LAW へとなだれ込む
これまた大合唱を引き起こすナンバーだ

アンコール最後を飾るのは またまた JUDAS PRIESTナンバー
これまた時代を変えた名曲の一つでもある
YOU’VE GOT ANOTHER THING COMIN'
終盤では掛け合いを楽しみ この名曲の演奏も終了
再びステージ袖へ消えていくメンバー

ほどなく戻ってきてアンコール2回目
さらにとどめを刺すかのようにJUDAS PRIESTの曲から
LIVING AFTER MIDNIGHT を演奏
オープニングも反則ならエンディングも反則的なプリーストナンバー3連発である
エンディングではメタル・マイク&ロイ・Zのギターバトルを演出
ロイ・Zの背面弾きなんて滅多に見られないなと思います
メタル・マイクが最後にはギターを持ったまま後転なんて技(?)も披露
ロイ・Zはイングヴェイみたいにギターを宙に放り投げキャッチ
メタルゴッドの合図とともに曲も終了

まずはメタルゴッドがイギリス紳士のように深々とお辞儀をし
その後カーテンコール
メンバーと一緒にフロアも連動しての大合唱カーテンコールで締めくくりました

時計は21時ちょっと前くらい
実に2時間近いライブを披露してくれました
チルボドとあわせれば約3時間に及ぶ長丁場のライブ
とにかく首が痛くなる熱いライブでした