2004年2月8日
アイアンメイデンをヘッドライナーとしたフェスティバル
EDDIE IN THE EAST に行って来ました

アイアンメイデンだけでも十分な集客を見込めるはずなのに
今回は前座として若手NO1の声も高いSONATA ARCTICA
そして、アンジェラ姉さん加入後人気急上昇のARCH ENEMY
と今をときめく2バンドも出るということで大きな注目を集めているフェスティバルです

14時に開場し、中に入り座席に落ち着く
BGMにはMURDERDOLLSが流れているも
しばらくするとARCH ENEMYの最新作に
今から出るバンドの音楽流すのも珍しいなぁなんて思いながらしばし待つ

開演予定時刻10分前に場内アナウンス
まもなく開演いたしますの声にテンションも上がる

そして、開演予定時刻15時丁度
場内が暗転した
トップバッターはフィンランドからやってきたSONATA ARCTICAだ


ステージを幻想的な青い光が照らす
やがて雷鳴を模したSEが流れ始め
そのSEはいつしか最新作のオープニングトラックでもある
Anandoned,Pleased,Brainwashed,ExploitedのオープニングSEへと移行する

青い光の中メンバーが一人ずつステージに姿を現し
ハイハットのカウントから一斉にリズムイン
一曲目からトニー・カッコはフロアを煽りまくる

サウンドバランス的にはボーカルがちょっと大き過ぎるかなとも思ったけど
トニーの歌の上手さを堪能できる結果になったので良し
ソロパートではギター&キーボードのユニゾンもきっちり決めてくれる

2曲目にはKINGDOM FOR HEART
若干スピードアップしているも元々スピードナンバーなので違和感はない
フロアの盛り上がりもそこそこ
メイデンが主役とはいえ SONATA ARCTICAの実力なら
十分フロアを反応させることができるのを証明している

ファーストアルバムからの曲をやると宣言し
8TH Commandmentへ
少しフロアの反応が落ちる
やっぱりセカンドアルバムの曲が一番人気あるんじゃないかなとも思う

続いては再び最新作からVictoria's Secret
バンドが一体化していて見事なまとまりを見せる曲だ
この曲でもトニーがフロアを煽る

続いて静かなバラードReplica
高温を歌うトニーの声が割れていたりしたが
終始哀愁の調べを紡ぐこの曲に反応も上々

一息ついたところで再びスピードナンバー攻撃
ファーストアルバムからの名曲My Landを演奏
ラスサビでは今までとは違ったアレンジでアカペラ風にエンディングを迎えると
そのままBlack Sheepとコール

ようやくセカンドアルバムからの曲が登場
代表作ともいえるBlack Sheepだ
この曲ではフロアも大いに盛り上がる
イントロ部分では早速トニーが煽りを入れ
フロアもそれに応える
一番盛り上がりを見せた曲だ

次の曲は不明
シングルのB面曲といっていたので
おそらく現在最新作でもあるBサイドを集めたアルバムからの選曲と思われる

SONATA ARCTICAはこれが最後の曲になると宣言し
サードアルバムからのThe Cageで締めくくった

終演後メンバーはフロアをバックに写真撮影をし
フロアに感謝の言葉を述べながらステージを下りた
50分の短いステージだったが
SONATA ARCTICAの実力の高さをしっかり披露していったと思う

個人的にはセカンドアルバムの曲もっとやって欲しかったな・・・


ステージはセットチェンジへ
BGMには再びMURDERDOLLS
というかこれループ再生してるだけだな^^;
またARCH ENEMYかかってるしw
次に登場するバンドの曲かけてどうするとも思うのですが・・・

ドラムキットのサイドモニターには
お馴染みのARCH ENEMYのシンボルマークが現れる
セットチェンジは約20分で終了
次はARCH ENEMYの出番だ


今度は緑色のライトがステージを照らし
最新作のイントロにあたる TEAR DOWN THE WALLS が流れる
徐々に音量を増すこのイントロにフロアのテンションはSONATA ARCTICAの時と比べ物にならないほど上がる
格の違いとでも言うべきか・・・
SONATA ARCTICAに比べARCH ENEMYの持ってるオーラがやはり別格なのだろう

イントロの流れる中ドラマーのダニエル
そしてベースを持ったシャーリー
アモット兄弟も仲良く登場 早速の大歓声を巻き起こす

一曲目には当然というべきか
TEAR DOWN THE WALLSからSILENT WARSへ
歌い出し部分でステージ脇から颯爽とアンジェラ姉さん登場
相変わらずのお美しさだ
サビでは早速の大合唱
おまけにメタル姉ちゃんさらにパワーアップ休ませる気まるでなしの煽り方だ

続いてBURNING ANGELへ
もう定番となりつつある曲だ
オープニングのギターメロから合唱が起こる
アンジェラ姉さんは長いロード生活で大分風格が出たというか
なんか男っぽくなってる気がw
ステージをのしのしと歩く姿は貫禄十分だ
もう女性ボーカルにブルータルな曲が歌えるかなどと暴言を吐く輩は居ないだろう

昔の曲を絡めながら最新作を中心にライブは進む
INSTINCTではギターをチェンジし
重低音でのリフが響く

定番ともいえるBURY ME AN ANGEL
サビでまたも起こる大合唱

アンジェラ姉さんがMCを入れ
今日のヘッドライナーはアイアンメイデンよ
そのための予習をするからしっかり付いてきてねと言い放ち
SCREAMING FOR〜〜〜〜
と言えばお馴染みIRON MAIDENと応える
アンジェラ姉さんのデスボイスでSCREAMING FOR IRON MAIDEN
と叫びながら次にはWE WILL RISEを披露

テープで流しているシンセパートとずれてしまい
マイケル兄さんがテープを止めに行くなんてハプニングもあったが
リフ重視のこの曲にフロアは揺れる

さらに最新作の流れどおりにDEAD EYES SEE NO FUTUREへ
クリスの早弾きが冴えるナンバーだ

アンジェラ姉さんがフロアに煽りを入れ
反応がよくなったところでマイケル兄さんが弾きだしたリフは
DEAD BURY THEIR DEAD
中間部のシャーリーのベースオンリーパートで一旦演奏をストップし
ブレイクを入れてからフロント4人が一斉にヘッドバンキングする演出は健在

ツインリードの冴えるBRIDGE OF DESTNYを経て
さらにツインリードを引き立たせるインスト SNOW BOUNDへ
叙情の調べをたっぷり堪能した後
アンジェラ姉さんのコールした曲は
前作の人気ナンバー RAVENOUS
跳ねるようなリズムにフロアも大いに反応する

RAVENOUSのアウトロで毎回激烈ツインリードを披露するのだが
今回は控えめなギターソロのあと
ハウリング寸前のロングトーンを披露
するとそこから今度はENEMY WITHINのイントロへと雪崩れ込んでいった

この繋がり方は意表を突かれた
RAVENOUSで終わると思ってただけに嬉しい誤算だ
前作のオープニングトラックでもあり
美しいリードリフに酔いしれる曲でもある
ソロでも見事なコンビを見せるアモット兄弟

ARCH ENEMYはこのENEMY WITHINで自分たちの出番を締めくくった
こちらも50分の熱演
SONATA ARCTICA以上にフロアを熱くしたライブだった

6月には単独来日公演が決定しているので
こちらも見逃せないものになることだろう


前座2バンドの出番が終わり
いよいよ真打IRON MAIDENの出番が近づいてきた
たった今出番を終えたばかりのARCH ENEMYがBGMなのは???な感じだが・・・

約30分のセットチェンジを経て
BGMがDOCTOR DOCTORに変わる
もうみんな知っている
この曲はIRON MAIDENの出番を告げる曲であることを
DOCTOR DOCTORが流れただけでフロアは一斉に総立ち状態になった

ヘッドライナー IRON MAIDEN の登場である


DOCTOR DOCTORがラストコーラスに差し掛かると
一斉に客電が落ち 場内は暗転
ステージには巨大な門
中世の城の門を思わせる
門の両脇には石像がある どちらも鎌を持った死神の像だ
今回久々にワールドツアー用のフルセットを持ち込んでいるだけあって
素晴らしいセットだ

シンフォニックなSEが流れる中
メンバーが一人 また一人と登場していく
ブルースを除く5人が定位置に付いたところで
ドラムのカウントからライブがスタート

一曲目には最新作のオープニングナンバー
WILDEST DREAM だ
歌の入る直前にブルースが走り出て いきなりの大ジャンプを見せる
確か肋骨を骨折してるはずなんだが・・・
それを微塵も感じさせないアグレッシブな動きを見せる
サビではライトがフロアを照らしフロアも思い切り歌う

2曲目にはWRATHCHILD
これまたフロアがサビを大合唱できる曲だ
サビ部分ではやっぱりライトが客席を照らし大合唱するフロアがよく見える

まだまだ歌える曲が続く
Can I Play With Madnessでもサビは大合唱
SONATA、ARCH ENEMYでもかなり盛り上がっていたが
やっぱりメインはその比じゃない

ブルースが次の曲のタイトルをコール
The Trooper
今回のステージセット城門部分の前の部分が歩けるようになっており
2階建てのステージになっている
丁度ドラムの上のステージにブルースが立ち
イギリス国旗を激しく振り回す
メイデンのライブは終始歌っている曲が多い

そして、このステージセットの門の部分
どういう仕組みかわからないけど
色々絵が変わるのです
最初は門だったんだけど 気づけばエディになってるし・・・
幕を被せてるのかとも思ったのですが・・・また門に戻るし^^; わからんw

アイアンメイデンが6人編成になって
アルバム通りのサウンドをライブでも披露できるっていうのが物凄い強みです
その強みを実感させてくれたのが次の曲
最新作のタイトルトラック Dance Of Death
この難解でプログレッシブなナンバーも6人編成なら完璧に演奏できる
ブルースは仮面とマントを身に付け
曲どおりの死のダンスを踊る死神のよう
見事な演出だ
最後にはスポットライトの中 マントを翻らせてのダンス
この曲は本当に奥が深く 素晴らしい名曲だと思う

またまた最新作からRainmakerを演奏
これも歌って盛り上がれるナンバーだ

前作からの唯一の選曲となったタイトルトラック BRAVE NEW WORLD
サビはやっぱりの大合唱
ギターメロも歌えて盛り上がるナンバーだ

再び最新作からまたも長編のPaschendaleの登場
6人編成じゃないとこの曲は演奏できないし
さらにこの曲を完璧に演奏しきる演奏力の高さに驚嘆するばかりだ
ブルースは昔の兵隊の軍服を着ての登場
オープニングではMETALLICAのONEを彷彿させるストロボと銃声
最後には爆弾が投下され爆発したところで曲がスタートした

次はわからん曲w
予習不足がここに来て出たか・・・・

気を取り直して次にはNO MORE LIES
メイデンの曲は一緒に歌えるものが多い
この曲もサビは合唱だ

HALLOWED BE THY NAME ももはや定番の曲だ
かなりの盛り上がりを見せるのはもはや当然ともいえる

ブルースがMCを入れるもイギリス訛りはよく聞き取れん
スポットライトがブルースだけに当たり
ブルースの合図と共にそれも消える
あたりが暗闇になったところで FEAR OF THE DARK のコール
どこまでもサビの大合唱が続く
この曲もサビを歌うのは当然の行為だ

ブルースがSCREAMING FOR〜と問いかければ
曲はIRON MAIDENへ
門の前に巨大な死神が登場
鎌を持って動く動く
サビは一緒に歌えるし 視覚的にも巨大な死神登場で大盛り上がり
この曲で本編を終了

アンコールではまず Journeyman を披露
サビを全面的にフロアに歌わせるブルース
この物悲しげな曲は照明の演出が加わることで
さらにドラマチックなものに仕上がっている

続いてはこれも定番 Number Of The Beast だ
語り部分の666ではフロアからも歓声が飛ぶ
サビを歌うのは当然だ
エディが登場するのもお約束

最後はRUN TO THE HILLS の大合唱で締めくくり
メンバーもステージ狭しと暴れまくる
約1時間50分ほどのライブ
見事な大合唱での締めくくりとなった

新作からの曲が大分増えているが
定番ともいえるところはやっぱり押さえている
さすがはメイデンと言うべきか
6人編成のメイデンはアルバム通りのサウンドをライブで出せるのが本当に素晴らしい
この日はDANCE OF DEATHツアーの最終日にも当たる
メイデンはしばらくの充電期間に入るだろうが
この6人編成が続く限り 次のアルバムもかなり期待できる