2002年 10月11日
わずか2公演だけの日本公演東京開催地 クラブクアトロにて
DREAM EVIL のライブを見てきました

チケットの番号は80番
かなり前のほうに行けると思ってたら 最前列までいけました
これは美味しい
目の前に人の頭がなくステージが見れる
ステージ上のメンバーの足元まで見えるっていうのは滅多にないので
かなり良い位置でライブを楽しめました

開演予定時刻 19:00少し前に場内アナウンス
そしてほぼ定刻の19:00に まずはオープニングアクトとして
日本の様式美系バンド MASTER MIND が登場

音源も聴いたことないバンドだったので
とりあえず見るのに徹してみましたが
場内は一部のみ盛り上がり 一緒に歌ってるのは10人前後? といったところ
後ろを見てみると やはりのってる人も少ない感じ

個人的な感想では
まず音のバランスが最悪で ギターの音は聞こえない
ボーカルは聞こえない
ベースがやたらうるさい
様式美系といっても高速アルペジオだけのワンパターンソロが全部の曲で聞ける
一部 もろにイングヴェイのパクリ
ルックス的にオーラを放ってるメンバーが居ない
とまぁ・・あまり美味しいバンドではなかったです

面白かったのは 2曲目の最後
ボーカルが掲げたマイクスタンドに頭をぶつけたギタリスト
ちょっと笑ってしまった^^;

前座のMASTER MINDは全部で5曲を演奏して退場
ほどよくフロアが暖まったといった感じでした
それほど大きな拍手も起こらなかったし 歓声もそれほどでもなかったので
あまり受け入れられてなかったのかなと思います
大阪のBLOOD STAIN CHILDはどうだったのでしょう?

MASTER MINDの演奏終了時刻は19:25前後
ドラムセットの組替えなどが行われている間に
今回の公演終了後のバックステージ招待をかけての
抽選会が行われました
おしくも3番違いで外れる・・・

フロアセットの交換が終わり
しばらくすると ステージ上のライトが暗転
赤いライトが灯り スモークがたかれ
雷鳴を模したSEが響く中 まずはドラマーのスノーウィ・ショーが登場
ドラムセットに仁王立ちし スティックを掲げ フロアに煽りを入れた後
スネア タムと叩いていく

続いて中心人物フレドリック・ノルドストロームと
ベーシストのピーター・スタルフォースが登場
二人ともT-シャツに黒いパンツとメタルな出で立ち
そして 貴公子ガス・Gが登場
こちらも黒を基調としたメタルな出で立ちで登場

ハイハットのカウントから1曲目はKINGDOM OF THE DAMNED
予想と反した始まり方でしたが
1曲目ということもありとりあえず盛り上がる
イントロ中にボーカルの二クラス・イスフェルドが登場
アルバムの中では後半に置かれているナンバーで 1曲目に向いているかどうかは疑問でしたが
それなりの盛り上がりを見せていました

続いては THE PROPHECY
こちらは2曲目にもってこいなスピードメタルを代表するナンバーで
サビでは合唱が起こったほど
DREAM EVILの曲も参加しやすいものが多く
フロアからはかなりの歌声が聞こえていました

前のほうで見ていたため 盛り上がりすぎ
あまり曲順を覚えていません
なのですでに適当になりますw

MASTER MINDの時に気になったバランスの悪さは
DREAM EVILでは皆無
見事なサウンドバランスと これまた見事なサウンドメイクで
まるでアルバム通りのような演奏を披露していました

簡単なMCで俺たちはドラゴンをぶっ倒しに来たんだと言えば
当然曲は CHASING THE DRAGON
これが1曲目と思ってただけに 意表を突かれてしまいましたが
この曲の見事なメタルぶりには当然フロアも大いに盛り上がります

ガス・Gは変形エクスプローラーのようなギターを持っており
どことなく 元MEGADETHのマーティ・フリードマンを彷彿させるプレイヤーです
リードプレイも素晴らしく 確実なテクニックでソロを弾きこなしていました
やたらご機嫌だったようで とうきょ〜〜〜 かんぱ〜〜〜いと言ってはビールを飲んでましたがw

IN FLAMES YOU BURNでは美しいアルペジオから曲がスタート
アルペジオでも見事なサウンドです
考えてみれば あのフレドリックが一緒に来てるんだから
サウンドは素晴らしくて当たり前でした^^;

SAVE US、HAIL TO THE KINGといった曲でも
フロアは大いに盛り上がる
歌詞にHEAVY METALという単語が含まれている時には
いっそう熱く盛り上がってます
そりゃそのはず このバンド自体真のへヴィメタルの姿を具現化したようなものだし
とにかくメンバーもメロイック・サインを頻繁に掲げ メタルショーをアピール

中盤までライブを見て 凄いと思ったのが
ドラマーのスノーウィ・ショー
1曲目ではシャツを着ていましたが 2曲目でさっさと脱ぎ捨て
気迫のこもったドラミングを披露
その一発一発がかなりのインパクトがあり
バンドを支え メタルショーを構成する最下層をしっかり担っているという感じです
鉄人と称号をあげたくなるような素晴らしいドラミングでした

ガス・Gのギターソロタイムがあり
早弾き系を幾つか披露
ガス・Gは早弾きとチョーキングを複合させるソロが好みのようで
高音部でのチョークを頻繁に使っていました

ガス・Gのギターソロ後半では
もうべたべたな荒城の月を演奏
フレドリックやスノーウィ そしてベーシストのピーターも加わり
バンドサウンドでの荒城の月を演奏

ベーシストのピーターも相当な腕前です
5弦ベースを駆使し 指弾きで音を紡ぎ
なにより客席とのからみが大好きなようで 口を大きく開けて 吼えろー というようなメッセージを伝えていたり
メロイックサインを掲げて おまえらもやれー みたいに煽ってみたりと
かなりお楽しみなご様子^^

ギターソロから今度はスノーウィ・ショーのドラムソロへ
前半は鉄人の名にふさわしいようなタムを絡めての高速ドラミング
よくよく見ればワンバスしかないのにこの速さ・・・驚きです
後半では ドラミングにブレイクをいれて そこで客席から歓声をあげさせるという
お決まりなパターン
と思ったら スノーウィまで叫んでる やっぱこの人は普通じゃないw

ライブも後半戦にはいると激熱な曲のオンパレード

THE 7TH DAYではガスがアルバムとは違う
ライブバージョンのソロを披露
もちろん曲が曲だけに反応も激しいものがあります
歌いだす前に へヴィメタルが生まれた日のことを知ってるか?
と問い掛けていた段階で フロアは興奮状態でしたから

ピーターがベースラインを弾いて導いたイントロは H.M.J
へヴィメタルジーザス とはよくも言ったもの
これまた激熱なへヴィメタルナンバーでフロアは興奮のるつぼ状態
BLEES YOU WITH MY FLYNG V の部分では
跪いてギターを弾くガス・Gにフレドリックが近づき
ガスの頭の前と後ろに自分のギターネックを軽く触れるように
まるで洗礼を与えているかのような光景を見せてくれました
頭の前と後ろにギターネックを動かすとその軌道がV字になるというところもまたポイントでしょう

CHOSEN ONES ではゆったりとしたグルーブのなかにも
参加できるフレーズが盛りだくさん
おまけにメンバーも煽るもので フロアからの歌声が大きく響いたナンバーでした

そして やはりもっとも熱いナンバーは
HEAVY METAL IN THE NIGHT
もうタイトルからして熱すぎます
サビは当然の大合唱
二クラスはマイクを全面的にフロアの方に向け 歌わせようとする
ギターソロのあと 本来ならサビに戻る所を延長して
フロアとの簡単な掛け合い
つきあがる拳にメロイックサイン
この瞬間こそ HEAVY METAL IN THE NIGHT
まさにタイトルそのまんまな光景でした

東京のみんなは最高 NO1
かんぱ〜い とまぁやたらご機嫌なメンバー達でしたが
とりあえずは本編終了
と思ったらアンコールするまでもなく
スノーウィ・ショーが飛び出てきたw

どうやらマイクスタンドに若干の故障があったらしく
それを直しただけで すぐにメンバー登場
フレドリックもご機嫌に YEAH〜 なんていいながらフロアの反応を楽しんでいる
そして二クラスのMCで美しい日本の女性のために歌うよ とのことw
曲は LOSING YOU へ

LOSING YOU のピアノおよびシンセパートはテープでした
さすがにフレドリックもキーボードまでは持って来れなかったか^^;
美しいバラードの間奏部分ではガス・Gがこれまた叙情的な美しいギターソロを聞かせる
こちらはアルバムに準じたもの

そしてライブは最後の一曲へ
MCで日本だけの特別の曲だ と紹介されて始まったのは
日本盤のみのボーナストラックとして収録されていた DRAGON HEART
典型的なメタルソングにこれまたフロアは盛り上がり大合唱

1時間ほどの来日公演はこれで終了となりました
結局アルバムから全曲演奏 ガスGとスノーウィがソロをやったくらいで
新曲のお披露目はなし これはちと残念

終始ご機嫌なメンバーに 完璧なサウンド
実力をともなった真性へヴィメタルバンドの凄さを体験するには
最高の舞台だったと思います

カーテンコールも特になく
メンバー各々が フロアとのコミュニケーションを楽しんでいる様子
フレドリック以外の全員と握手できたので最前列万歳ってな感じでした^^
最後は鉄人スノーウィのおたけびで幕を閉じました