2002年7月29日 BLIND GUARDIANの
A NIGHT AT THE OPERA に伴う来日公演最終日に行ってきました

会場はクラブクアトロ
フロア右側は見やすいのですが 左側には大きな柱があり
かなり邪魔なので見るなら右側がお薦めです

開演予定時刻19:00丁度
普段なら注意事項がアナウンスされたりするものですが
今回は注意事項のアナウンスはなく
フロアの照明が落ち ライブの開始を告げてくれました

暗転後イントロとして
前作 NIGHTFALL IN THE MIDDLE EARTHのオープニング
War Of Wrathが流れる中
フロアからのGURDIANコールで期待がどんどん高まり
バンドが颯爽と登場すると同時にドラムカウントが入り
Into The Stormへ

今回のツアーではこの曲から始まるのが定番となっており
予想通りのスタートとなりました
サウンドも良好 ギターの高音の音抜けが最初悪く聞きずらかったのですが
これは後に改善

Into The Storm 終了後 ハンズィのMC
『こんばんは 東京! ショーへようこそ』
これもお決まりのパターンである
『WELCOME TO THE SHOW!! WELCOME TO?』
と問い掛けられれば フロアからは DYING!!の返答
Welcome To Dying が一曲目の勢いそのままに演奏

ここで、クラウドサーファーが現れましたが
これ危険な上に迷惑なんで止めて欲しいものです

3曲目は前作より Nightfall
今回のライブではライティングに特筆するものは特になく
ライトショーとしては物足りないものでしたが
Nightfall のような美しい曲で
ハンズィとフロアを照らし出す光は美しかったです
サビをフロアに任せ 両手を広げ歓声を受け止めるハンズィ
時折 親指を突き立ててフロアに満足してることを伝えてくれました

4曲目にはScript For My Requiem
名作Imagination From The Other Side からの一曲
ストロボフラッシュがあり フロアの熱狂度も上がります

ここで少しスローダウン
新作のボーナストラックとして収録されていた
Hervest Of Sorrow
アコースティックギターの音色も抜群に美しいもので
ハンズィも荒々しく歌うだけでなく こういった美しいバラードでも
見事な歌唱を聞かせることができることを証明しています
赤紫を基本とした照明もこの曲の魅力を引き立てます

続いては 『スペシャルなゲストと一緒に作った曲だ』 と紹介
ファン暦の長い人にはすぐにピンとくるあの曲ですが
あまりMCが伝わっていなかったのか フロアからの反応は薄かったですw
ハンズィががっかりしたふりをしてて面白かったですが^^
この紹介から始まるのは カイ・ハンセンと共に作り上げた
Valhalla の登場です
当然サビは大合唱
アウトロではリズム隊だけになる中 サビの合唱が響き
やがてドラムビートだけになりながらもフロアからの合唱
最後にはハンズィも入り 曲をしめて終了
この曲でもフロアを照らし出す光が美しかったです

Harvest Of Sorrowが企画盤に収録されていた純粋な新曲ではない中
こちらはニューアルバムからの一曲
Punishment Divine の登場
過去のアルバムに比べると響く歌声が小さい感じ
新譜には他に良い曲があるのですが
バンドだけで演奏することにこだわったガーディアンの選曲がこれのようです

Imaginetion From The Other Sideから
Borning A Morning Holl が登場
これは日本からセットリストに入ったのでは? と思います
このアルバムからの曲に対するフロアの反応はかなり熱いものがあります
当然サビはフロアが歌います

再びクールダウンにMordred's Song の合唱
ハンズィはホントに綺麗に歌うこともできる人なんだなと感じます

クールダウンしたフロアは
Time Stands Still (On The Iron Hill) で再び盛り上がります
サビではまたも大合唱
ガーディアンのライブではフロアが良く歌います
その歌声もかなり大きいので 耳栓してたほうがいいくらいw

勢いをさらに高めるように
Bright Eye が登場
この日一番のライティング効果を発揮し
紫 青 赤 緑 といった照明がステージを照らし
幻想的なイントロに花を添える
リズムイン後には当然のように こぶしを突き上げ HEY と叫ぶフロア
この曲は共に作り上げることに意味がある

ハンズィのMCが入り
『僕たちにとっても物凄いチャレンジとなる曲
14分の曲だ』 と紹介
ニューアルバムからの先行シングルとなり
リーダートラックとして ガーディアンの全ての魅力を詰め込まれた傑作
AND THEN THERE WAS SILENCE が演奏
1曲の間に何度も盛り上がる個所があり この曲への反応は上々
イントロのギターメロを合唱し サビも合唱
7分前後のパートでは トロイア の声が響き
エンディングに向かうクワイアではやはり観客の大合唱
14分の長さなど全く感じず 気が付いたら曲が終了してしまっていた
タイトルどおりの静寂がフロアに残ることはなく
この素晴らしい曲を完璧に演奏しきったバンドに驚嘆の歓声があがる

再びクールダウン
Bard's Song が演奏され 美しい声が響く
第1コーラスを完全にフロアに任せ 大合唱を煽った後
ハンズィも歌に参加
一体となって作り上げた珠玉のバラードでした

MCが入り 『ありがとう 東京
今日が日本で最後の公演なんだ 最高の観客と一緒で嬉しいよ
次が最後の曲になる さよならソングだよ』
と語りかけ 紹介されたのはガーディアン史上でも最高傑作といえる
Imagination From The Other Side
ここまでも相当な盛り上がりを見せていた今日のライブ
しかし、この曲はまるで別格である
突きあがるコブシ ヘッドバンキングに終始する人
楽しみ方はそれぞれだが 誰もがこの名曲の演奏を楽しんでいる
サビでの大合唱もこの日一番 コブシと共に歌声をステージに届けていたと思います

こうして本編が終了
実に1時間40分が経過していた 海外バンドでこの長さは珍しいことだ
フロアがこれでライブを終了させることがあるはずもなく
たちまちガーディアンコールが沸き起こる
アンコールまで長く待たせることもなく 2〜3分で再びバンドが登場
休む時間も無いw

アンコールは Lost In Twilight Hall からスタート
この曲もサビの唱和を引き起こす名ナンバーだ
そして、次の曲のタイトルを覚えてないのですが^^; 曲は知ってるのにw
これまた大盛り上がり
キーボートにスポットライトが当たり 美しいソロを聞かせる場面もありました

本編でのエネルギーがそのままアンコールに引き継がれてきており
素晴らしい盛り上がりを見せていました
この日 チケットは完売していないはずなのですが
これほどまでの観客が集まれば 素晴らしいライブを作り上げられるものです

ファーストアンコールを終え 再びステージを後にするバンド
まだまだ帰す気は無いフロアからは 一回目のアンコールの時以上のガーディアンコール
大合唱のさらに上といった感じで 物凄い音量でのコールでした
こんなに大きな歓声聞いたことが無い 密閉空間だからかもしれませんが・・
一人一人がまだまだライブを楽しみたいと言う思いから
大きな声でバンドを呼んでいたのだと思います

余りの騒々しさに耳をふさぎながらステージに出てくるハンズィw
『元気だな 疲れてないのか?』
と問いかけたあと
『俺はもう疲れたよ』
と冗談を言うw フロアからはブーイングw
そしてMCが始まり
『今日が日本で最後の公演 最高のファンと共に過ごせてうれしいよ
良い夜だな 明日の朝まで演奏しつづけたい所だが どうだい?』
と問えば フロアからの大歓声
軽い笑いのあと 『そうしたい所だが会場つかえないからね
次で本当に最後の曲だよ 最高の盛り上がりと興奮を届けてくれ』
そして ラストソングのタイトルコール

Mirror Mirror と言った後に ハンズィがまだ喋っていたのですが
フロアの歓声でかき消されました

ハイハットのカウントから叙情の調べがスタート
ギターメロに合わせてイントロからの大合唱
最後の曲 何も考えずに盛り上がれる瞬間
フロアからはコブシが突きあがり サビではバンドと共に大合唱
ガーディアンのライブはホントに色んな個所で参加できます
とにかく歌いバンドと共にライブを楽しみ作り上げることができます

この名曲の演奏もついに終了し
この日のライブでの演奏曲が全て終了
ステージライトが点灯され
バンドメンバーがフロアとコミュニケーションを取った後
一列に並んでのカーテンコール
感動と驚嘆の歓声が沸き起こり
バンドからはフロアへ拍手が フロアからはバンドへ拍手が鳴り響き
熱烈なガーディアンコールが響く中
ライブが終了しました
実に2時間10分ほど 海外バンドでは珍しい長丁場です

終わってみればなんと新作からはたったの2曲
しかし、満足度はかなり高かったです
ここまでほとんどハンズィしか書いていませんが
ガーディアンのライブでは メンバー全員 サポートメンバーを含め
コーラスを取るためか ほとんど動かないで定位置でのアクションに終始しているためです
各個人の技量は折り紙付き
コーラスは聞こえない方が多かったです フロアの方が音量大きかったので^^;

アルバムで聞くとドラマティックなオペラ的メタルですが
ライブではクワイアテープを使うことは無く
あくまでバンドでの演奏にこだわっていました
ジャーマンメタルバンドとしての実力を見せ付けてくれたと思います
クワイアでの高音がないと 物足りないと感じることもありましたが
足らない部分はフロアの歌声が補っていく
この形がガーディアンのライブの素晴らしい所で 最高に楽しめる所だと思います