MR.BIG最後の来日公演 2日目に行ってきました
会場はZEPP TOKYO お台場の大観覧車のすぐ真下にある会場です

定刻5時には会場はすっかり満員となり
アナウンスのまもなく開演いたしますの声にテンションがどんどん高くなる

そして、客電が全て落ちSEスタート
ライブ開始を告げるSEはMR.BIGの名曲をサンプリングで繋ぎ合わせたもの
フェアウェルツアーを飾るのにこれほど相応しいSEは無い
様々な代表曲が次々と流れ客席のテンションはどんどんと上がっていく
照明もフラッシュしたり、ステージ幕に様々な色をつけたりして良い感じ

突然生のギターのコードが鳴り響く
1曲目は最新アルバムACTUAL SIZEからオープニングトラック
LOST IN AMERICA

ステージを覆っていた幕が一気に落ちメンバー登場
ステージ中央にエリック 右手側にリッチー
左手側のビリーはアンプの上に立っている
ビリーのベースはフレットに電飾を仕込んでいるらしく時折ネックが青い光を放ってる
中央後方にはパットが派手にドラムを叩いてる

ステージのバックも照明で様々な背景が浮かび上がる
最初はMR.BIGとかかれた幾何学模様が並ぶ背景
その後、黄色をメインとした普通の背景や
星や花をイメージしたライトなど曲にあわせてコロコロと変わっている

LOST IN AMERICAのサビ部分では早速フロアの客席が歌う
客席が歌うのにあわせてどこから取り出したのか
小さな星条旗を振ってる^^

LOST IN AMERICA 最後のコードが終わるとすかさずハイハットのカウント
2曲目は代表曲 DADDY,BLOTHER,LOVER,AND LITTLE BOY
定番のこの曲がいきなり2曲目に登場したことでフロアはヒートアップ
エリックのシャウトも凄かったけど、ビリーのプレイが素晴らしい
ベースを縦に振り横に振り振り回したり でも、プレイは完璧
さすがは世界一のベーシストだ

中間ソロ部分でのドリルはなし
これは残念だ・・副題がELECTRIC DRILL SONGなのに・・・
リッチーは普通にオルタネイトピッキングで16分に刻みドリル部分を弾く
これは物足りない・・やはりポールが適任であることを痛感した一瞬だ

エリックは早速サビ部分をフロアに任せている
最後のLITTLE BOY!! を決め曲はエンディングへ
MCも入らず エンディングからそのまま次の曲へと移行

3曲目はACTUAL SIZEからの先行シングル曲 SHINE の登場
歌いやすいサビ部分ではフロアからも歌声が響く
マイクバランスが悪いのか サブメロディを歌うリッチーの声がほとんど聞こえない
ソロ部分はベースとギターのユニゾンのはずだけど
ビリーはコード進行をなぞり、リッチーの一人ソロとなっていた

4曲目は PRICE YOU GOTTA PAY
ソロ部分ではハーモニカを演奏するビリーの後ろにエリックが回り
ビリーの後ろからベースを弾くって場面が見られる

4曲目終了で初めてのMC
エリックが日本語で こんばんは トウキョ 元気ですか? と簡単に挨拶した後
エレアコを抱えて再び登場 曲は SUPERFANTASTIC
今日初のバラード 会場は熱を冷まし聞く体勢に

ここらへんから曲順怪しいですw

5曲目に名曲 GREEN−TINTED SIXTIES MIND
リッチーはイントロフレーズをワンハンドでプレイする
難易度はワンハンドの方が高いのだが、音の歯切れが悪くタッピングでプレイした方がスムーズだと思うのだが・・
ここでも、ポールとの差が見えてしまう

ソロ後の最後のサビの導入部分はアカペラで
MR.BIGがハーモニーバンドだということが証明される
美しいコーラスだ

6曲目は再び最新アルバムからSUFFOCATION
この曲の後半部分で楽器隊のバトル
最初はリッチー&ビリーがフレーズを奏でた後
パットのドラムがそれに対抗
その後 次は リッチーVSビリー
二人のフレーズバトルが続き 最後はリッチーの長いソロ
このソロがやや冗長気味で少し退屈した つい先日にポールを見ていたせいかその思いが強い

曲終了後 ステージにはリッチーのみが残る
スポットライトがリッチーにあたり、ギターソロタイムのスタート
正直退屈
ポールに比べると華が無いのだ
上手いギタリストではあるのだが ポールと比べるとMR.BIGに相応しいのはポールだという意識が強い

冗長なソロタイム終了後、曲は ALIVE AND KICKIN'へ
これで、フロアはノリを取り戻す

ライブはさらに進み、STATIC〜TAKE A WALKといった軽快な曲から
WHERE ARE THEY NOW WILD WORLDといったバラードも登場
中盤のハイライトはエレアコを抱えて出てきたエリックの声から始まった

ONE TO BE WITH!
そして、客席は YOU!! と答える
MR.BIG史上唯一の全米NO1ソング TO BE WITH YOU

ソロ後のサビは客席に全てを任せるエリック
素晴らしいハーモニーコーラスを聞かせ曲は終了

そこから、パットのドラムソロだ
背景の照明が万華鏡のように次々と変化し
パットには白や赤 青 紫 といったスポットライトが順々に当たっていく

ドラムソロ中盤でマイクを引き寄せるパット
そして歌うw ドラムで伴奏をつけたビートルズの LET IT BE

歌い終るとリッチー&ビリーが登場
DANCING WITH MY DEVILS へ
フロアが再び熱気帯びライブは最高潮へ達していく

パットが再びドラムを激しく叩きビリー&リッチーがそれに加わり
リッチーのギターが聞きなれたイントロを奏でる
曲は Electrified
大いに盛り上がる曲だ

曲終了後 エリックがビリーを紹介
ビリーの超絶プレイが炸裂するベースソロタイムだ
あらゆるテクニックを駆使した世界最高のベースプレイヤーのソロは圧巻だった
チョッパーの連発 ネックを振り乱してのプレイ
そして速弾き
どれを取っても凄い ハーモニクスを混ぜ合わせたソロは見とれるだけだった

ビリーのソロ終了からライブは本編最後の1曲へ
ベースソロの流れからタッピングプレイで耳慣れたフレーズ
そこにドラムが入って リッチーが登場
ベースとギターでのバトルを見せつけた後 
曲は ADDICATED TO THAT RUSH へ

これも定番の曲だ
ビリーのラ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッシュの叫び声もいつもと同じ
リッチーはやはりワンハンドプレイに徹している
ポールのようにプレイの派手さが無いのが残念だ

最後の掛け合いが終わり曲はエンディングへ
そして、ライブ本編は終了した
1時間40分 熱気溢れるライブだった

アンコールでバンドはすぐに登場
アンコール一曲目は COLORADO BULLDOG
この曲の登場にフロアの熱気は再び熱くなる

続いて しっとりと聞かせた JUST TAKE MY HEART
個人的には今日のライブのどの曲よりも心に響いた
過去のライブのどのテイクよりも良いデキだった

そしてエリックがビリーに 29と31の間の数字は? というお馴染みの問いかけ
ビリーが30 と答えて
30 DAYS IN THE HOLE へ
この曲でドラムハイハットのみになり
客席との掛け合いがあった
そして、アンコール一回目は終了

2回目のアンコールで登場したバンドは
1曲知らない曲を演奏w
なんてタイトルだろう

そして、ライブの最後には自らのバンドの名前の由来であるカヴァー曲
MR.BIG を演奏

これで、全ての曲を演奏し終え、ライブは終了した
最後の1曲がMR.BIGだったので、いまいち乗り切らないエンディングだったが・・・

ベストヒットを並べ尽くした最高のライブだった
リッチーのギタープレイには満足できない部分はあったが
全体的には満足の行く良いライブだった

それだけに このバンドが解散してしまうのがとても残念だ
再結成を望みたい所だが可能性は薄そうだ
実に勿体無い これほどのバンドが姿を消すなんて