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Ants

学名
Messor aciculatus
和名
クロナガアリ

体長4〜5 mm。体色は黒色。頭部の長さは幅よりもわずかに長い。触角柄節は頭部後縁を少し越える。頭部下面の長毛は体毛と同じくらいの長さであまり発達しない。後胸溝は背面と側面ともにやや深く刻印され明瞭。側面から見て前伸腹節の背面と斜面はほぼ真っ直ぐで,120度程度の角度をつくるが,移行部は丸く,刺はない。腹柄節の節部は側面から見て3角形に近いが,後腹柄節の節部は丸い。中脚と後脚の脛節刺は単純。大あごから後腹柄節のほぼ全面にしわがあるが,腹部は全く滑らかで光沢がある。体のほぼ全体に黄白色の剛毛がやや多く生える。
イネ科植物が近くにある裸地や開けた草地に営巣し,直接巣口を地表に開ける。土中の巣はほとんど垂直な立坑と多数の部屋からなる構造をしており,深さ4メートル以上に達する場合がある 。秋には,イネ科植物の種子などを集める。脱翅雌の飼育によるコロニー創成の観察報告がある (Taki, 1976; Onoyama, 1981b)。コロニー創成時に多雌の場合が見られ,脱翅雌どうしは親和的である。餌採集をする働きアリは各自が探索する場所へ何度も行くという個別採食性と場所愛着性を示す。しかし,餌条件によって探索方法は変わる。羽アリは4〜5月に飛出する。
日本では岩手県から屋久島まで分布し,また大陸部にも広く分布する 。

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