10月31日(水)  "Mr. Moonlight〜愛のビッグバンド〜"

礼儀というわけでもないのだけれど、いちおう話題にするのは正式発売日まで待ちました。ついにこの感動と衝撃の娘。の新曲が世に出ました。大げさだけれども感涙にむせびたい心境です。

最初に聞いたのは2週間ほど前。恐らく流出もののもせででした。でもって初めて聞き、繰り返し繰り返し聞き返しながら、私はふるえが止まりませんでした。なんなんだ、これは!!驚愕、そして感動!。それが、このものすごい名曲との幸せな出会いでした。

真っ先に思いめぐらせたのが、かつての"LOVEマシーン"との出会いです。あのときは、それこそ胸ぐらをつかまれたかのようにいささか乱暴に、否応なくその魅力に引きずり込まれました。それまで関心のなかった娘。のファンに、あたかも洗脳された如く一瞬にしてなってしまった自分がいました。

今回の"Mr. Moonlight〜愛のビッグバンド〜"も、楽曲の衝撃度という点では、少なくとも私の中では"LOVEマシーン"にまったくひけはとりません。まさか2度目があるとは想像すらしなかった、超"LOVEマシーン"級(「超ラ級」なんて言葉、つくりませんかー?)です。けれども楽曲から受ける感触はまったく違っています。もちろん、既に私が娘。ファンになってしまっているという決定的な違いもあるでしょうが、"LOVEマシーン"に較べて、この曲ははるかに晴れやかで、すばらしくしなやかで、それでいてどこかワサビ(わびさびとは言い切りがたいよなあ)が効いてます。

曲についてのまともなコメントはできませんが、この懐かしいのに新しい、ゴージャスでほのぼのしているという、ある意味実につんくらしい奇妙なバランス感覚で作り込まれていると思います。CD音源の音があまりよくないようにも思われますが、これも微妙な懐かしさのさじ加減なのかも知れません。

歌詞は軽やかで流れるような言葉遣いと内容になってます。"I WISH"以来(いや、正確には娘。の曲の大半がそうだけど)のどこかつっぱったところ、尖ったところは、欠片も感じられません。この世の残酷と対峙し愛を正視する、近代自我の悲哀と孤独、そして隠し持ったニヒリズムを乗り越えるといったスタンスは、この曲からはきれいさっぱり洗い流されています。いわば洗練の極みにしてさわやかな世俗というスマートなものです。見事と言うしかありません。前作"ザ☆ピ〜ス!"の歌詞とは、見方によっては対極の歌詞ですね。つんくは間違いなく、現在日本で最高の作詞家です(断言!)。

"ザ☆ピ〜ス!"という見えない飛び石をステップに、無へとジャンプしたその先には、こんなに素晴らしい世界が広がっていたということですね。ただただ感嘆するしかありません。ここまで到達できたエンターテイナーは、少なくとも日本には存在しないでしょう。まさに無人の沃野ではないでしょうか。娘。とつんくを絶賛しつつ、しばらくこの幸せに浸ろうと思います。

あとは、まあ、あまり気にしていないと言えば嘘になる、この曲は売れるのか?というやっかいな問題でしょうか。もちろん娘。ファンとしては、当然大ヒットして欲しいんですが、それにもまして不況にテロと世間に暗雲が立ちこめているご時世です。この曲がそんな重く暗い空気をわずかなりとも払拭してくれるならば、なんとも喜ばしいことではないでしょうか。

この曲がジャストで時勢を捕まえているのかどうかが、世評としても「超ラ級」かどうかの分かれ目になるんでしょうが、ま、つんくという人の感覚を考えれば、微妙に外しているのかも知れません。それでも、この曲を見聞きした人が一瞬でも幸せな気持ちになるのなら、そのときが娘。の一流エンターテイナーとしての証明となることでしょう。



10月19日(金)  粛清

というわけで、"Old Contents"を粛清しました。基本的にテキストは残しましたが、デザインは現在の体裁に統一しました。読みにくいぞと不満に思われた方には申し訳ありません。テキスト以外のページは、すべて削除しました。なんか丸刈りにでもしたみたいな気分です。

といいつつ、ここんとこ更新のペースが目立って遅くなってますね。ま、匿名人といえどもいろいろあるわけでして、なるべく止まってしまわないようには努力してみるつもりです。



10月9日(火)  リンクはご自由に

時々問い合わせを受けるのですが、リンクは自由にしていただいて結構です。私への了解は必要ありません。それどころか、"Old Contents"のどっかに書いておいたように、引用、盗用(?)、その他なんでもオッケーです。

いろんな考え方があるでしょうが、私は基本的に、ネット上にあるものは半公共物と考えます。いや、誤解を招きそうなのでもう少し丁寧に言うと、本人の意思によりネット上にあがったものは、著作権を明示的に主張しない限りは、公共物として他者が誰でも自由に取り扱えるものと考えます。ネチケット(ってそろそろ死語?)の問題や著作権を主張する場合など、いろいろと議論があるでしょうが、少なくともここ"Anon's Belief"に関しては、著作権は一切主張しませんし、どのように取り扱われても構いません。



とま、改めて書いてみて思ったのは、そろそろ改築工事に取り掛からにゃなあといことでしょうか。再開後もほったらかしにしたままの"Old Contents"ですが、ようやっと整理統廃合に取り組むこととします。とりあえずは、あいださんからの要請で、テキストはそのまま残すことにしようかと考えています。その他は全廃しようかな。

気づいてみれば、この間いつのまにか開設一周年を越えていました。ほとんど注目されることもなく細々とやってきましたが、今後もこんな感じでやって行けたらと考えています。






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