このアルバムが完成するまで
考えられないほどの時間と、多くの人の協力が必要でした
もちろん路上で兄藏を見つけてくれた方々のおかげで
今までにない努力を続けることが出来ました
そしてこのアルバムは、兄藏の姿を見たことない人にも
楽しんでいただける作品でありたいと願っています
２０００年に初めて作ったCOMPLETE&DEFECTIVELYが完成した直後、すでに二枚目（凪）の構想と共に、
３枚目のアルバムでソロでは最後の作品にしようと決めていました。
一枚目のアルバムは技術は拙いものの、完成度は満足できました
二枚目の課題は技術の向上と、楽曲のバリエーションとし
三枚目は全てにおいて完成されたソロワークを目指し
そこから先はソロではなく本来やりたかったバンドでの活動を目標にしていました
しかし二作目の「凪-nagui-」は路上での成績は良かったのですが、流通では完全な失敗作でした。
「ライブを見た人にしか理解できないアーティスト」
コレでは音楽家とはいえない。
ここから抜けだすにはソロと言う甘えは無しに、純然たる楽曲と技術の完成度が必要不可欠と考え
２００４年以降は、新宿の路上のみに固執し自分の目標とする音が出せるようになるまで
流通や音楽業界など全く意識しない限定的な活動を続けていました。
この過程で、楽曲も実生活も様々な変化が起こり
当然のように挫折の要素もいたるところにありました。
ただ自分は純粋に「音楽家であり続けたい」この思いを繋ぎ止めてくれたのは
演奏を聴いて「笑顔」を見せてくれたあなた達なのです。
その笑顔に答えるためソロでは最後となるこの作品をきっかけに
本来目指していた音楽家としてのスタートを切りたいと思います
ほんとうにありがとうございます
兄藏3 ”Dear Twilight"
「ベースの音のみで語る物語がようやく完結します」
今回のアルバムのアイデアは
ある山に登った夜、積乱雲が月に向かって湧き上がり
その姿はまるで「月に恋する龍」のようだったのです
その龍雲のイメージはもう７年も前の作品になりますが
２ｎｄアルバムの「凪〜nagui〜」のジャケットにも登場させています。
その頃から演奏を重ねるごとに音のイメージを輪郭化すると
空想の中で「龍雲」が登場するようになり
そして物語が始まりました
物語に登場するのは
手紙の送り手である「ディマーライト」
手紙の読み手である「トワイライト」
この二人の一方通行なやり取りを綴った「手紙」そのものです
「今日は月がとてもきれいです あなたのいる場所にも
いい月が出ていることを祈りながら、この手紙を書いています」
ジャケットの中でディマーライトは
素敵な言葉をいくつかトワイライトに送っています
ディマーライトの手紙をのぞき見しながら
音を楽しんでいただけたらと思いますが
音そのものが皆さんの中で、また別の物語のＢＧＭになるのも楽しみにしています
よろしかったら
メールでも電話でもなく
懐かしい知人や家族や恋人、それから片思いの人へ
久しぶりに手紙でも書いてみませんか？
きっと兄蔵の音がお役に立ちますよ
収録曲１３曲 2500円（+税125）
2009年春完成予定
moment of birth
boy meets dog
dimwit
tamerahi
noize(another noise)
wasuremono
tight rope(specialFX ver)
awakening#3
failure
The Thame of Mr.Dimmer light
Twilight things
edge
wish ever
