第27話 虎よ目をひらけ 副題:Mr.X アドルフ・サックスの故郷を訪ねる アントワープからブルージュへ
* 第26話 栄光の彼方に 副題:Mr.X アドルフ・サックスの故郷を訪ねる ディナンからアントワープへ
* 第25話 黄金仮面との死闘 副題:Mr.X アドルフ・サックスの故郷を訪ねる 家からディナンへ
* 第24話 開幕!! 覆面リーグ戦 副題:タンギング、みたび
* 第23話 命を賭ける虎 副題:富山サクソフォーン倶楽部
* 第22話 明日への挑戦 副題:タンギング再び
* 第21話 復讐の赤い牙 副題:舌の位置
* 第20話 「虎の穴」の影 副題:サックスの構え方-改定版
* 第19話 試合開始2時間前 副題:タンギング
* 第18話 宿命の対決 副題:セルマー・キャンプ・レポートその3
* 第17話 目ざめた虎 副題:セルマー・キャンプ・レポートその2
* 第16話 敗北の虎 副題:セルマー・キャンプ・レポートその1
* 第15話 傷だらけの勝利 副題:指使い - その2 腕と指との関係
* 第14話 秘密特訓「虎の穴」 副題:ロングトーン
* 第13話 恐怖の地獄作戦 副題:楽器を吹く
* 第12話 誰のためのファイト 副題:指使い
* 第11話 世紀のWリーグ戦 副題:ブレス
* 第10話 肉弾メガトンおとし 副題:アンブシュア
* 第9話 飢えたゴリラマン 副題:マウスピースにリードを装着する
* 第8話 「虎の穴」の罠 副題:呼吸法
* 第7話 血まみれの虎 副題:リードは何を使おうか?
* 第6話 恐怖のデス・マッチ 副題:リガチャは何を使おうか?
* 第5話 決死の虎 副題:マウスピースは何を使おうか?
* 第4話 虎の穴の掟 副題:サックスの構え方
* 第3話 帰って来た男 副題:どのメ−カ−の楽器を使おうか?
* 第2話 嵐を呼ぶ猛虎 副題:サックスの種類
* 第1話 黄色い悪魔 副題:サックスってなに?
第1話 黄色い悪魔
副題:サックスってなに?
ミスターX :「伊達直人、お前はサキソフォンの起源を知っているか?」
直人 :「ぜんぜん」
びしっ!(直人がミスターXにムチで打たれる音)
直人 :「う!」
ミスターX :「そんな事も知らんのかっ!サキソフォンという楽器は
ベルギーの楽器発明家アドルフ・サックスによって
1800年代中頃に開発されたのじゃ。」
直人 :「何ですか?その楽器発明家ってあやしい肩書きは?」
ミスターX :「うむ、確かにあやしいな。」
直人 :「ドクター中松みたいなもんですか?」
ミスターX :「あのなぁ、あんなホラ吹きペテン師と
いっしょにするんじゃない。
アドルフ・サックスは楽器を発明しては自分の
楽器製造会社でその楽器を作って売っていたのじゃ。
しかも自分が発明した楽器用の楽譜の出版社も
経営していた。ようは楽器の発明が成功すれば
たんまり金儲けできたわけだ。」
直人 :「それってアメリカのマxクロxフトって会社の
商売みたいじゃないですか?」
ミスターX :「あ、うまくいってればな」
直人 :「ってことはうまくいってなかったって事ですか?」
ミスターX :「ぜんぜん、ドビュッシーに作曲を依頼すれば
10年たってもろくな曲はできないし
当時の他の作曲家もぜんぜん手がけてくれない。
演奏者の人口も少ない。しょうがないから
アドルフ・サックス本人が1857年から1870年まで
パリ国立音楽院で最初のサキソフォン科の教授として
演奏人口の増加(=商売繁栄)に一役かうハズ
だったのじゃ。」
直人 :「だったってことは?」
ミスターX :「さっぱりダメ。パリ国立音楽院のサキソフォン科も
人気が無くて(*1)1870年には閉鎖。
しかもその間にはオーケストラで使えるように
C管やF管のサックスを作ってみたけど使ってくれたのは
ホルストやビゼー、ラベルのような物好きだけで
他の作曲家には見向きもされなかった。
音域を他の楽器並の4オクターブのものを作ってみたり、
しまいにゃトロンボーンのようなスライド式まで
作ったらしいのじゃ。そもそも楽器の形をかえなきゃ
音がかわらん楽器はわしゃ信用できん!」
直人 :「それって偏見じゃないの?」
びしっ!(直人がミスターXにムチで打たれる音)
直人 :「ぎょえ!」
ミスターX :「口答えするんじゃないぃ!どちらにしろサックス不遇
の時代じゃ。
ところがサックスの運命が風前の灯火となった頃、
まず運命を変えたのはJazzだったのじゃ。
1920年頃からアメリカでサキソフォンがJazzに
さかんに使われるようになる。」
直人 :「それでなんとか生きのびた?」
ミスターX :「まだまだ。そこでマルセル・ミュールの登場じゃ。
この人が軍楽隊にサキソフォンを広めてその影響で
吹奏楽に使われるようになりその後、クラッシックでも
認められることになる」
直人 :「こんどこそ生きのびた?」
ミスターX :「その通りじゃ。ところで伊達直人、そのほうサックスは
金管楽器か木管楽器か知っておろうの」
(なぜ時代劇調になる??)
直人 :「そりゃもう、金属でできてるんだから金管楽器でしょ」
びしっ!びしっ!びしっ!
(直人がミスターXにムチで打たれる音)
直人 :「うぎっ!」
ミスターX :「ぶぁあかもの!!木管楽器じゃ!」
直人 :「......なっ、なぜ?」
ミスターX :「リードが着いていれば金属製でも木管楽器なのじゃ」
直人 :「????じゃあフルートは金管楽器?」
ミスターX :「甘いな、若造!フルートは元々が木製だったから
木管楽器じゃ(*2)」
直人 :「じゃあ木管五重奏に出てくるホルンは木管楽器?」
ミスターX :「うぐっ!そうきたか。ホルンは金管楽器だが
木管楽器なのじゃ」
直人 :「は?はいぃ?それじゃ何のことだか.....」
ミスターX :「う、うるさいぃ!いちいち口答えするんじゃない!
だいたいベルが後ろ向きでしかもそのベルに手ぇ
つっこんで演奏しなきゃならんような妙ちくりんな
楽器なんぞわしの範疇ではないぃ−!!」
びしっ!びしっ!びしっ!びしっ!
(直人がミスターXにムチで打たれる音)
「うぎゃぁぁぁ..........」
こうして伊達直人の虎の穴での
地獄の特訓が始まったのであった。
....つづく
*1 ほんとは第一次世界大戦の影響
*2 ほんとは自分の体の一部(主に唇)を振動させて
音を出すのが金管楽器、それ以外のリード、
空気(フルート)を振動させて音を出すのが木管楽器。
楽器自体の材質での分類ではないのです。
* ふりだしにもどる
第2話 嵐を呼ぶ猛虎
副題:サックスの種類
ミスターXと伊達直人は虎の穴の薄暗い楽器保管庫に向かった。
ミスターX :「伊達直人、きょうはお前の楽器を決めるぞ」
直人 :「決めるもなにも”サックス虎の穴”って
言うくらいだからサックスなんでしょ」
びしっ!びしっ!(直人がミスターXにムチで打たれる音)
直人 :「うぎゃ」
ミスターX :「たわけ!サックスと言っても何種類もあるんじゃ、
この4本から選べ」
直人 :「このまっすぐなのはなんですか?」
ミスターX :「ソプラノサックスじゃ、この中では一番高い音が出る」
直人 :「なんでまっすぐなんですか?
普通サックスって曲がってますよね」
ミスターX :「短いから」
直人 :「へ?」
ミスターX :「短いからだ。短いからわざわざ曲げなくても演奏できる」
直人 :「じゃあこのソプラノサックスの横に並んでる
他の3本が曲がってるのは..」
ミスターX :「長いからだ。長いから曲げないと手がとどかん」
直人 :「ソプラノサックスの横にあるのは?」
ミスターX :「アルトサックスじゃ。
ソプラノサックスより少し低い音が出る」
直人 :「じゃあその横は?」
ミスターX :「テナーサックスじゃ。ソプラノサックスの
1オクターブ下の音が出る」
直人 :「じゃあそのはっしっこにあって他のサックスより
余計にねじくれてるのは?」
ミスターX :「バリトンサックスじゃ。アルトサックスの
1オクターブ下の音が出る」
直人 :「んーどれにしようか...」
ミスターX :「よーし決まった、お前はテナーサックスじゃ。」
直人 :「えっ!?まだなんにも...」
びしっ!(直人がミスターXにムチで打たれる音)
直人 :「ぶびっ!」
ミスターX :「決まったのじゃ」
直人 :「ったく。ブツブツ......
お!このすみっこに置いてある金属製のリコーダは?」
ミスターX :「それか、それはリコーダではない、
ソプラニーノサックスじゃ。ソプラノサックスよりも
高い音が出る。値段が高いからお前にゃ使わせん」
直人 :「あっそ。ブツブツ..なら片付けておけば...
ところでここは楽器保管庫なのになぜ
棺おけが置いてあるんですか?」
ミスターX :「おお、それはな、バスサックスのケースじゃ。」
直人 :「ケースって....これ大人でも十分に入れちゃいますねぇ」
ミスターX :「そうじゃ、あまりに大きいいからめったなことじゃ使わん。
そんなことはどうでもいいから楽器を持て、
保管庫から出るぞ」
直人、何かに頭をぶつける。
直人 :「いって−!なんでこんな所にボイラーがあるんですか?」
ミスターX :「それはボイラーではない、コントラバスサックスじゃ」
直人 :「へ?これ楽器?巨大ですね」
ミスターX :「管楽器では最大じゃ。こうなると
持ち運びはできんからそなえ付けじゃ」
直人 :「保管庫にそなえつけちゃったら演奏で
使えないじゃないですか−」
ミスターX :「手違いだったのじゃぁ!そんな事はお前には関係無い!
きりきりあるかんかぃ!!」
びしっ!びしっ!びしっ!びしっ!
(直人がミスターXにムチで打たれる音)
「うぎゃぁぁぁ..........」
こうして伊達直人の楽器は決まったのであった。
....つづく
ミスターX 回顧録
ミスターXが福井市立森○中学校の吹奏楽部に
入部したのは同じ学年では最後であった。
必然的に先に入部した同級生たちは楽器が決まって
いた。ミスターXはトロンボーンを吹きたがったが
すでに岩○修一くんが決定していた。
とりあえず先輩は楽器を持たせてくれたが........
「手が短い」はい、以上終了。
しかも金管はもう全て埋まっていた。
(ちなみにミスターXは福井市立森○小学校の
鼓笛隊でトランペットを吹いていた。)
そこでしかたなく選んだのがサックスであった。
フルートとクラリネットとサックスしか選択の
余地は無かったのである。
しかも本人の希望と関係なく選ばれた楽器は
テナーサックスであった。というかそもそも
それしか無かったのである。
そして手にしたのが日管のテナーサックスであった。
現在のトロンボーンに対する偏見はこの事件が原因か?
* ふりだしにもどる
第3話 帰って来た男
副題:どのメ−カ−の楽器を使おうか?
ミスターXとテナーサックスを抱えた伊達直人は
虎の穴の訓練所の1つである重油のプールに向かった。
直人 :「な!なんですか!ここは」
ミスターX :「重油のプールじゃ」
直人 :「なんでこんなものがあるんですか?」
ミスターX :「悪役サックス奏者養成のトレーニングのためじゃ」
直人 :「悪役サックス奏者養成って、
ここで何のトレーニングをするんですか?」
ミスターX :「秘密じゃ、ここでは上級悪役サックス奏者の
秘密のトレーニングをするのじゃ」
直人 :「じゃあなぜこんな所に来たんですか?」
ミスターX :「ここにはもうひとつ秘密が有るのじゃ、
伊達直人、お前の持っているテナーサックスに
は何か書いてあるだろう」
直人 :「はい、YAMAHAと書いてあります」
ミスターX :「そうじゃ、その楽器は1970年製のYAMAHAの
インペリアルモデルじゃ。」
直人 :「年代モノですね」
ミスターX :「そうじゃ、ではその楽器を重油のプールに放り込め!」
直人 :「えっ!プールに放り込むんですか?もったいない」
びしっ!(直人がミスターXにムチで打たれる音)
直人 :「うげっ!」
ミスターX :「いいから放り込め」
直人 :「いいんですね、じゃあ放り込みますよ」
どぼん!
ミスターX :「あとはお前次第じゃ」
直人 :「??」
すると重油のプールの中から”でんでろりん”と
サックスを持ったあやしいヤツが現れた。しかも後光がさしている。
直人 :「だっ、誰ですか?」
総帥 :「私は虎の穴の総帥じゃ」
直人 :「そ、そうすいぃ??!」
総帥 :「お前か?このプールにサックスを落したのは?」
直人 :「は、はい。落したと言うか放り込まされたと言うか....」
総帥 :「お前が落したのはこのYAHAMAの
カスタムモデルか?」
直人 :「ちがいますよ、YAHAMAだけどインぺなんとかです。」
総帥 :「ではお前が落したのはこのヤナギザワのブロンズモデルか?」
直人 :「ちがいますって、YAHAMAの年代ものです。」
総帥 :「ではお前が落したのはこのセルマーの
スーパーアクションシリーズ3か?」
直人 :「だ・か・ら!
ちがうって言ってるでしょ。
ヤ・マ・ハ!!」
総帥 :「正直モノじゃの、お前にはこの3つのサックスを授けよう」
そうして3本のテナーサックスを直人に渡した総帥は
重油のプールの中に消えていった....
直人 :「あ、あのぉ?もともと放りこんだヤマハの楽器は返してもらえないの?...」
ミスターX :「よくやった」
直人 :「はぇ?こんな3本ももらっても...」
ミスターX :「その中から悪役サックス奏者にふさわしい1本を選ぶのじゃ」
直人 :「選べって言われてもねぇ。」
ミスターX :「それもそうじゃ。では説明してやろう。
YAHAMAは日本最大の楽器メーカーにして
バイクメ−カ−で自動車エンジンを製造し船も
作っておる。しかもシステムキッチンやパソコンの
部品であるLSIやテニスラケットも作っておる。
撤退したがつい最近までスキーや
スキーブーツも作っておった。」
直人 :「何でも作ってるんですね」
ミスターX :「そうじゃ。そのヤマハの楽器じゃが
まあなんとか一流どこじゃ。
日本製だけに作りもしっかりしているし
値段もそこそこじゃ、初心者にはもってこいじゃ。
しかもこのカスタムモデルはだいぶいいセンいっとる。」
直人 :「じゃあヤナギザワは?」
ミスターX :「ヤナギザワはサックス専門メ−カ−じゃ。
サックスしか作っておらん。
ここも一流どこじゃ。楽器の構造を研究し
独自の手法で楽器を作っておる。
しかもこのブロンズモデルは
ダークな音がして個性的じゃ。」
直人 :「じゃあセルマーは?」
ミスターX :「セルマー社はアドルフ・サックスの持っていた
サックス製造会社をフランス人のセルマーさんが
買い取った会社じゃ。そう言う意味ではサックスの
正当な伝承メ−カ−じゃ。
しかも常に世界のサックスのトレンドをリードしている。
音色、操作性、音量何をとっても全て一流じゃ。
ここの楽器に比べたらヤマハは真似事の域を出ておらん。
ただし品質は別じゃ、メッキはすぐ剥がれるし
作りはきゃしゃだしいろいろ壊れる事も多い。
さあ、伊達直人!お前は何を選ぶ?」
直人 :「セルマー!」
ミスターX :「なぜじゃ?」
直人 :「悪役とくればタイガー・ジェット・シンにしても
アブドラ・ザ・ブッチャーにしても外人でしょ。
ならやっぱり外国ものでしょう」
びしっ!(直人がミスターXにムチで打たれる音)
直人 :「うげっ!」
ミスターX :「お前は人の話を全然聞いておらんな!
まあそれもよかろう、では残りの2本はもらっておくぞ」
直人 :「えー、それぼくがもらったんですよー!」
ミスターX :「ばかもの!これは元々虎の穴の備品じゃ、
一番高いセルマー選びよって!!」
びしっ!びしっ!びしっ!びしっ!
(直人がミスターXにムチで打たれる音)
「うぎゃぁぁぁ..........」
こうして伊達直人の楽器はめでたくセルマーとなったのであった。
....つづく
ミスターX の偏見
ミスターXはYAMAHAがきらいである。
YAMAHAのテナーとYAMAHAのマウスピース
の組み合わせは最悪だと思っている。
ミスターXはおおきなバイクに乗っていた。
HONDAにもKAWASAKIにも乗ったが
YAMAHAはブレーキのタッチが嫌いである。
ミスターXはスキーをする。YAMAHAのスキー板
はふらつくから嫌いだ。(もう作ってないけど)
ミスターXはオーディオが好きである。
YAMAHAのスーパーウーファはもごもごして
嫌いである。
ミスターXは自動車が好きである。でもYAHAMAの
エンジンを積んだTOYOTAは好きではない。
なぜであろうか.........??
* ふりだしにもどる
第4話 虎の穴の掟
副題:サックスの構え方
ミスターX :「伊達直人、きょうはお前に楽器の構え方を伝授する」
直人 :「構え方?なんか決まりが有るんですか?」
びしっ!ばしっ!びしっ!びしっ!
(いきなり激しく直人がミスターXにムチで打たれる音)
直人 :「うげえぇ・・!」
ミスターX :「ばかものぉぉ!決まりが有る無しではないぃぃぃ!
正しいか正しくないかがあるのじゃあぁぁ!」
(きょうのミスターXはかなりヒステリックである)
直人 :「は、はい」
ミスターX :「よいか、では順番に始める。まずその椅子に腰掛けろ。
背もたれにはもたれずに座面の前半分に座るのじゃ」
直人 :「はい」
ミスターX :「楽にしろ」
直人 :「へ?」
ミスターX :「肩の力を抜いて手をひざの上に置け、
そうじゃ、ではそのストラップを首から掛けろ」
直人 :「ストラップぅ?あっ!この”わっか”になった
”ひも”ですね」
ミスターX :「そうじゃ」
直人 :「かけました」
ミスターX :「よし、では楽器の”わっか”にストラップのフックをかけろ」
直人 :「はい。かけました」
ミスターX :「よし、では楽器を首からぶらさげてみろ」
直人 :「はい。あっ、結構重いですね」
ミスターX :「背すじを....」
直人 :「はい、延ばしました」
びしっ!ばしっ!びしっ!
直人 :「うぎっぇ・・!」
ミスターX :「だーれが延ばせといった!のばすんじゃない、
楽にしたままじゃ」
直人 :「こうゆう時って背すじはのばすもんじゃ??」
ミスターX :「バカモノ、お茶やお花をやるわけではない
自分の体を使って楽器を演奏するのじゃ。
演奏し易い構えが必然的にあるのじゃ」
直人 :「なんかスポーツみたいですね」
ミスターX :「その通り、体育会系じゃ。
ではマウスピースが自分の口の前にちょうど
真っ直ぐに来るようにストラップを調整してみろ」
直人 :「はい、あれ?顔の横に来てしまいます」
ミスターX :「そうゆう場合はネックを調整するのじゃ」
直人 :「はい、でもこんどはマウスピースが傾いてます」
ミスターX :「頭を使え!マウスピースも回すことができるであろう」
直人 :「あっ、そうか!はいできました」
ミスターX :「そうじゃ、その状態でそれぞれの手をフックに
置いて見ろ」
直人 :「はい、置きました」
ミスターX :「直人、ナゼお前は手がプルプルしているのだ??」
直人 :「いや、楽器を持っているのが辛くって」
びしっ!ばしっ!びしっ!びしっ!びしっ!びしっ!びしっ!びしっ!びしっ!
直人 :「ぎぇっ!」
ミスターX :「バカモノ!!!!!誰が手で持てと言った!
手は添えるだけじゃ」
直人 :「はい、わかりました。でもこの態勢って背筋に力が
要りますね」
ミスターX :「そうじゃ、じゃが手に力がかからないから指を自由に動かせる。
これが”虎の穴流”の構えじゃ」
直人 :「やっぱりお茶やお花みたいじゃないですか?」
ミスターX :「ばかもの!いちいち口答えするんじゃあない!!」
びしっ!びしっ!びしっ!びしっ!
(直人がミスターXにムチで打たれる音)
「うぎゃぁぁぁ..........」
こうして伊達直人は楽器の持ち方を覚えたのであった。
....つづく
バリトンサックス吹きの受難 - ストラップ
ストラップ、演奏中に切れようものなら悲惨な
目に遭うことになります。
(唇は切るわ楽器は落とすわ大きな音がガチャーン!とするわ...)
丈夫でロック付き(振っても逆さにしても外れない)
のがよいでしょう。
メ−カ−品なら大丈夫と思ってはいけません。
セルマーは分解しちゃうしクランポンは根元で切れる、
YAMAHAは悲惨で、切れるわちぎれるわ金具は
折れるわでストラップには今まで大枚をはたかせていただきました。
そこでわかったのはマーチング用とかのストラップを使うことです。
しかもサックス用ではなく金管の大物用です。
これは皮製でロック付きなのでめったな事では切れません。
私の使っていたのはチューバ用のストラップで
もう20年近く前に買ったものですが、いまだに現役バリバリです。
でもソプラノやアルトならそこまでしなくてもいいです。
でもYAMAHAは切れます。
(YAMAHAにうらみでもあるのか?有る!!)
* ふりだしにもどる
第5話 決死の虎
副題:マウスピースは何を使おうか?
ミスターX :「伊達直人、きょうはマウスピースを選ぶぞ」
直人 :「金属のがいいです。カッコいいから」
びしっ!ばしっ!びしっ!びしっ!びしっ!びしっ!びしっ!びしっ!びしっ!
直人 :「ぐぇ!」
ミスターX :「ぶあっかもの!!!!!10年はやいわっ!」
直人 :「なっ、なぜ?」
ミスターX :「基本的にメタル製はジャズ用じゃ。お前ではまだ使いこなせん!」
直人 :「悪役サックス奏者と言えばはジャズでしょ?」
ミスターX :「そうでは無い、まずは基本を正しく身につけねばならん。
その為にはまずクラッシックの奏法を修得する事じゃ」
直人 :「はぁい」
ミスターX :「ではここにある中から選べ」
直人 :「みんな黒いですね。プラスチック製ですか?」
ミスターX :「まあそんなところじゃ、樹脂製じゃがハードラバーと
言うのが一般的じゃ」
直人 :「どれがいいんでしょう?みんな一緒に見えますが」
ミスターX :「みんな一緒じゃ」
直人 :「へ??」
ミスターX :「みーんないっしょ、全部セルマーのC*」
直人 :「”しー、あすてりすく”??」
ミスターX :「”しー、わんすたー”!!」
直人 :「みんな一緒ならどれでもいいじゃないですか」
ミスターX :「基本的には”ほぼ同じ”じゃ、ただし個体差が若干有る。
お前はまだ音を出せんから、まあどれを選んでもおんなじじゃ」
直人 :「じゃこれ。ところでなんでセルマーのC*なんですか?」
ミスターX :「うむ。マウスピースは楽器以上にメ−カ−数がある。
有名どころではセルマー、ヤナギザワ、ヤマハ、バンドレン、ルソー
オットーリンク、ベルグラーセン、などじゃ。
ところがクラッシック用の選択肢はあまり無い。
ソプラノ、アルトならセルマーかバンドレン、
テナーならセルマー、バリトンならセルマーかルソーで
ほぼ決まりじゃ。」
直人 :「どして?」
ミスターX :「音色、音量、操作性を追及するとどうしても
セルマー、バンドレン、ルソーに絞られる。
これ以外のマウスピースではどれもいま一つじゃ」
直人 :「ところでC*ってなんですか?」
ミスターX :「セルマーのハードラバー製はAからHまであるのじゃが
CだけはC,C*,C**の3種類がある。
ここでC*は事実上の業界標準となっておる。
万人向けのとても扱いやすいマウスピースじゃ。
最近のS90シリースでは170に相当する。
ただしバリトンサックスではDが万人向けじゃ。」
直人 :「メタル製は何が違うんですか?」
ミスターX :「ん、そもそも材質が違うがそれよりも
中の形状や内側の処理が違う事のほうが重要じゃ。
独特の形状になっていたり段がついていたり
ざらざらしていたりする。
独特の音色がするが吹き方が特殊になってしまう場合も
ある。吹き方がクラッシック系から大きく崩れる事もあるから
基本が出来ていなければ変なクセがついてしまって元に
戻せないばかりか他のマウスピースにも適応できなくなる。
初心者がいきなり使うのはキケンじゃ。」
直人 :「・・・・・・・」
ミスターX :「おい!起きんかいぃ!!!!説明させておいて寝ているとは
何事じゃ」
直人 :「..ぅあぁ..」
びしっ!びしっ!びしっ!びしっ!びしっ!びしっ!
(直人がミスターXにムチで打たれる音)
「うぎゃぁぁぁ..........あ」
こうして伊達直人は新しいマウスピースを手にしたのであった。
....つづく
ミスターX 回顧録 その弐
ミスターXが福井市立森○中学校の吹奏楽部に
入部して2日目の事である。
その頃の練習曲はボロディンの”イーゴリ公”より
「ダッタン人の躍り」であった。
鼓笛隊で「こんにちわトランペット」くらい
しか知らなかったミスターXには衝撃的であった。
そしてその吹奏楽部は県内でも有数の実力校であり
吹奏楽コンクールでは県大会は当然金賞、地区大会でも
金賞、全国大会にあと一歩であった。
しかもミスターXはその事を入部するまで知らなかった
のである。まぬけと言えばあまりにまぬけである。
3年生の山田○子先輩と松本○之先輩はとっても
厳しい先輩であった。
ところが2年生の中○善治先輩と○川秀樹先輩はとっても
優しかった。(よっぽどしごかれたのであろう)
しかも同級生の野田○美は頭がよくて飲み込みがはやく
べっぴんさん系であった為、飲み込みの悪いミスターXは
集中的にしごかれる事になるのである。
* ふりだしにもどる
第6話 恐怖のデス・マッチ
副題:リガチャは何を使おうか?
ミスターX :「伊達直人、マウスピースの次はリガチャじゃ」
直人 :「リードを止めておく”わっか”ですね」
ミスターX :「そうじゃ、その”わっか”じゃが目的は何だ?」
直人 :「はい、リードを固定する事」
ミスターX :「その通りじゃ。ところがこの”わっか”にも
色々と種類が有る。
まず「上止め」と「下止め」の2つの方式
がある。そして材質は金属、皮、布がある。」
直人 :「それだけで6通りありますね。
ところでそんな”わっか”で音が変わったり
するんですか?」
ミスターX :「変わる!金属製の下止めであればあまり変化
は無いが、金属製の上止めや金属以外の材質では
大きく変わる。
さらに操作性にも大きく影響する。
まず金属製の下止めじゃが選ぶとしたらセルマーじゃ。
初心者からプロまで対応出来るが音はあまり
個性的ではない。
金属製の上止めではBGかハリソン・ハーツ、
それにバンドレンのオプティマムじゃ。
ハリソン・ハーツはプロのクラッシック奏者が
多く使っておる。BGは1つネジでおしゃれな形を
しておる。
バンドレンはプレートが3つ付いていて
いろいろ試すことが出来てお得じゃ。」
直人 :「はあぁぁ」
ミスターX :「金属製は表面処理、すなわちメッキによっても音色が
変化する。一般的に銀メッキは落ち着いた音が、
金メッキは明るく柔らかい音がする。」
直人 :「そ、そんなんで音が変わるんですかぁ?あやしいなぁ???」
びしっ!ばしっ!びしっ!びしっ!びしっ!びしっ!びしっ!びしっ!びしっ!
直人 :「ひでぶっ!」
ミスターX :「変わるのじゃ、お前もそのうち判るようになるハズじゃ」
直人 :「は、はぁ」
ミスターX :「次に皮製じゃがBGが最近は人気じゃ。
トラッド、Super Revolutionなど幾つかのモデルが有る。」
直人 :「金属製とはどう違うんですか?」
ミスターX :「うむ、良い質問じゃ。
そもそも皮製は金属製や布製と比べるとリードの
固定の意味ではいいかげんじゃ。
金属製や布製はしっかりとリードを固定できるが
皮製は材質そのものの伸縮性や密着性が低い。
そこでゴムや金属プレートを間に挟んで密着性を
上げておる。このプレートの形状や材質によって
音が変わるのじゃ。
プレートによってはわざと密着性を下げて音量や音質を
変えていたりする。
ただし気をつけねばならんのはモノによっては
音色は良くなるが操作性が悪かったりする物もある。
初心者がいきなり使うとその性能を引き出せない事も
有る上に、上達の妨げにもなるから注意が必要じゃ。」
直人 :「布製はどうなんですか?」
ミスターX :「布製は傾向として金属製の下止めに似ておる。
ロブナーが有名じゃ。音色によって幾つかのモデルが
ある。ロブナーのダークは操作性が極めて良い。
ただし音量が制限されてしまう。
これも皮製と同じで初心者がいきなり使うのは
お勧めできん。
ちなみに布製と皮製の下止めはほとんど無い。
みんな上止めじゃ。ナゼかはわからん。」
直人 :「ジャズ用はどうなんですか?」
ミスターX :「うむ、ジャズ用はマウスピースにセットのリガチャを
使う事が多い。オットー・リンクにしても
ベルグ・ラーセンにしてもメタルだとマウスピースの形が
特殊な為にセットのリガチャ以外を装着できん。」
直人 :「ところで僕はどのリガチャを選んだらいいんですか?」
ミスターX :「セルマーのメタルじゃ」
直人 :「なぜ?」
ミスターX :「楽器買った時に付いてたから」
直人 :「そんないいかげんな!!」
ミスターX :「やかましいぃ!虎の穴も経費が厳しいのじゃあ!!」
びしっ!びしっ!びしっ!びしっ!びしっ!びしっ!
(直人がミスターXにムチで打たれる音)
「うぎゃぁぁぁ..........」
こうして伊達直人は新しいリガチャを手にしたのであった。
....つづく
ミスターXの悩み
ミスターXはここ10ヶ月でマウスピースを2つ変えた。
マウスピースはセルマーのS80−C*から同じくEに変え
その後、S90−200に変えた。
リガチャは3つ変えた。23年前!!のセルマーのメタルから
BG Super Revolution(皮製)に変え、新品のセルマーのメタルに変え
さらにロブナー(布製、Dark)に変えた。
今はBGとロブナーを曲に合わせて使い別けている。
しかーし、どちらも音色が気に入らない。
そこでルソーの5Rか6Rのどちらかにマウスピースの
変更を目論んだがルソーのマウスピースは細身の為、
ハリソン・ハーツの作っているセルマーのテナー用の
リガチャしか合わない。
ところが、ハリソン・ハーツはすでに倒産!!
楽器店にかたっぱしから電話してみたがどこも入手不可。
と、偶然にもYahoo!のオークションで発見して見事落札。
そこに最新情報、ルソーのマウスピースは最近サイズが若干
太くなったらしい。って事はハリソン・ハーツは合わないかも
しれない?!!危うし、ミスターX!
(とっとと楽器屋行ってこい!!!)
* ふりだしにもどる
第7話 血まみれの虎
副題:リードは何を使おうか?
ミスターX :「伊達直人、リガチャの次はリードじゃ」
直人 :「もーなんでもいいですから、とっとと
決めちゃってください」
びしっ!ばしっ!びしっ!びしっ!びしっ!びしっ!びしっ!びしっ!びしっ!
直人 :「うぎょぇ」
ミスターX :「ばかものぉ!! ”はいバンドレンの3 1/2ね”
じゃ話がそこで終わってしまうではないか!」
直人 :「どうせその”バンドレンの3 1/2”なんでしょ」
ミスターX :「う!た、確かに」(立場逆転)
直人 :「じゃあ聞くだけ聞いてあげますからさっさと
説明してください!!」
ミスターX :「す、すまんのぉ。
まずリードの材質じゃが”葦(あし)”じゃ、
竹ではない。そもそもヨーロッパには竹はないから
あたりまえといえばそれまでじゃが」
直人 :「竹じゃだめなんですか?」
ミスターX :「んー、試した人を知っておるがささくれで唇切るわ、
音は出ないわでさんざんな目にあったらしい。
さてそのリードじゃが20年くらい前に比べて最近は
たくさんのメーカーが国内に輸入されるようになった。
昔はバンドレン、ラ・ボーズ、リコー、グロタンくらいしか
なかった。ところが最近では20を超えるメーカーの
リードが売られておりさらに各メーカーもいろんなシリーズ
をそろえていて乱立状態じゃ」
直人 :「じゃあ何を選ぶか迷うじゃないですか」
びしっ!ばしっ!びしっ!びしっ!びしっ!びしっ!びしっ!びしっ!びしっ!
直人 :「うぎ!」
ミスターX :「バカモノ!じゃから説明しておるのじゃ」(立場再逆転)
直人 :「は、はい」
ミスターX :「さてそのたくさんあるリードじゃがクラッシック用となると
マウスピースと同じでやはりメーカーは限られてくる」
直人 :「なして」
ミスターX :「音色じゃな。音色を追求するとどうしてもたどり着くところは
限られてくる」
直人 :「例えば?」
ミスターX :「ソプラノとアルトならバンドレンかグロタン、テナーはバンドレン、
バリトンならバンドレンかマーカ、そんなところじゃ」
直人 :「ってバンドレンかグロタンかマーカしかないんですか?」
ミスターX :「うむ、結論から言えばそうじゃ」
直人 :「じゃあ他にいっぱいあるリードは?」
ミスターX :「ジャズ用&その他。最近、須川展也はリコーらしいが
詳しい事は知らん」
直人 :「じゃあバンドレンかグロタンかマーカならどれでもいいんですか?」
ミスターX :「うんにゃ、厚さもだいたい決まってきてしまう
ソプラノ、アルト、テナーなら 3 1/2、バリトンなら4」
直人 :「なんですか?その数字は?」
ミスターX :「厚さを示す数字じゃ。薄いのが1、一番厚いのが5じゃ」
直人 :「ってことはクラッシックサックスって楽器もリードも
マウスピースもリガチャもみんな大体おんなじようなの
使っているって事ですか?」
ミスターX :「だいたい当たっておる」
直人 :「じゃあ、みんなおんなじ音色じゃないんですか?」
ミスターX :「そうではない、吹いている人間が違う」
直人 :「へ?」
ミスターX :「吹いている人間が違えば技量も体格も音色の好みも
それぞれに違う。それらを表現するのに適応範囲の
広いものや性能の良いものを選んでいくと、
おのずと同じような構成になる。それだけじゃ」
直人 :「ふーん、じゃ全部プロとおんなじにしましょう」
ミスターX :「もうなっておるわい!気がつかんのかぁ!」
びしっ!びしっ!びしっ!びしっ!びしっ!びしっ!
(直人がミスターXにムチで打たれる音)
「うぎゃぁぁぁ..........」
こうして伊達直人のリードは決まったのであった。
....つづく
ミスターXの悩み解決
ルソーのマウスピースとハリソン・ハーツの
リガチャで危機に瀕していたミスターXであったが、
危機を脱した。(楽器屋さんに行ってきました)
さてまずマウスピース、トルベールの彦坂真一郎さん(A.Sax)に相談し
ルソー4Rか5Rでいくつもりだったが、どうしても6Rが気になり
とりあえず全部用意してもらった。
リガチャはロブナーの布製(まんなかに四角い穴が空いている)が
付属している。
で、まず5Rとロブナーで試してみる。リードはバンドレンの4。
操作性は抜群!!高音から低音までまんべんなくきれいに音が出る。
ダイナミック・レンジ(一番小さい音量から一番大きい音量の差)もたっぷりある。
タンギングもバシバシ切れるし微妙な息のコントロールにも追従する。
いったい何で今まで使わなかったのか!!目からウロコがはらりと落ちた感じ。
ただし音色は”生の大根をかじっている”ような"ゴリゴリッ"とした音である。
そこでハリソン・ハーツのリガチャに交換。心配をよそにすっぽりはまった。
音が明るく華やかになる。
が、”生のごぼうをかじっている”ような”ガギゴギッ”とした音である。
気に入らん!!
そこで彦坂さんにはやめておけと言われた(おまえの肺はポンプか?と言われた)
6Rを試してみる。リガチャはロブナー。同じくリードはバンドレンの4。
オープニングが広いので吹くときの抵抗は5Rに比べると大きい。
しかしセルマーのS80-E(S90-200)にBGのリガチャよりはるかに楽である。
音に落ち着きがある。音色は若干”ゴリッ”っとしているが5Rに比べると
はるかに程度が軽い。操作性は5Rと大差ない。低音はスパッと出るし
中高音はセルマーのマウスピースだと若干つまり気味だったのが
きれいに出るようになる。まるでテナーを吹いているようである。
次にハリソン・ハーツのリガチャに交換。
音が若干明るくなるが華やかというより”艶が出た”という感じ。
更にff以上の破壊力はすさまじく炸裂!!って感じ。
(部屋で吹くと窓がビビる)
金管2,3本まとめて勝負できそうである。
ダークな低音と明るい中高音、しかもバリトンらしくちょっと
”ゴリッ”っとしていて艶があり、いざとなれば破壊力抜群!
ってことでユージン・ルソー6Rとハリソン・ハーツGP(テナー用)を
使う事になりました。 めでたし、めでたし。
P.S ジェイソンにチェーン・ソー持たせたようなもんか?
* ふりだしにもどる
第8話 「虎の穴」の罠
副題:呼吸法
ミスターX :「きょうは呼吸法を伝授する」
直人 :「あっ、知ってます。腹式呼吸でしょ、
おなかで息するんですよね」
ミスターX :「おなかで息する??出来るもんならやってみろ」
直人 :「へ?」
ミスターX :「いいか伊達直人、おまえは哺乳類だろ? 」
直人 :「は、はい。いちお」
ミスターX :「哺乳類の呼吸器官は何だ、言ってみろ」
直人 :「はい(肺)」
ミスターX :「その通り、ねずみでも象でも鯨でもみんな肺で息をする。
おなかで息をするのは節足動物である虫のような
呼吸器官がおなかの横にある生物だけじゃ」
直人 :「じゃあ腹式呼吸ってどうゆう事なんですか?」
びしっ!ばしっ!びしっ!びしっ!びしっ!びしっ!びしっ!びしっ!びしっ!
ミスターX :「だからっ!それをこれから伝授するのじゃ」
直人 :「は、はい。お願いします。」
ミスターX :「普通に吸ったりはいたりしてみろ 」
直人 :「スー、ハー」
ミスターX :「以上、終了」
直人 :「ちょ、ちょっと待ってくださいよ、まだなんにも
伝授してもらってませんけど」
ミスターX :「もう出来てるからいい」
直人 :「え?」
ミスターX :「成人男性の場合、日常生活においてほとんどの人が
腹式呼吸で呼吸しておる。 お前もすでにそうなって
おるからもういい」
直人 :「そんな、いちお教えてくださいよ」
ミスターX :「しょうがない。では教えてやろう。
そもそも呼吸と言うのはさっきも言ったように肺でする。
しかし肺はそれ自体で空気を出し入れできんからまわりの
器官を動かして息をしなくてはならん。
その為には2つの方法がある。
ひとつは胸や肩の筋肉で肋骨(ろっこつ)を広げて息をする、
つまり”肩で息をする”とか”胸で息をする”と
言われている方法じゃ。」
直人 :「全力疾走した後みたいに?」
ミスターX :「そうじゃ、そしてもうひとつの方法は横隔膜(おうかくまく)
を動かして息をする方法じゃ 」
直人 :「それが腹式呼吸? 」
ミスターX :「その通り。ではここで問題じゃ、
”胸で息をする”のと”腹式呼吸”ではどっちが
たくさんの空気を吸う事ができるか? 」
直人 :「腹式呼吸 」
ミスターX :「あまいな、どちらも同じじゃ 」
直人 :「なぜ? 」
ミスターX :「肺が空気を吸える量、つまり肺活量は肺の大きさと肺房の
で数で決まる。呼吸法には関係しない 」
直人 :「じゃ、なぜ腹式呼吸??」
ミスターX :「”胸で息をする”場合、肋骨をひろげたり肩を動かしたり
構造上固くて動きの遅い”骨”を動かさなくてはならん。
ってことは吸ったりはいたりするスピードが遅くなる。
ところが”腹式呼吸”なら横隔膜と腹筋だけを動かせば良い。
どちらも柔らかく動きが速い、すなわち吸ったりはいたりする
スピードを速くできる。 」
直人 :「ふーん 」
ミスターX :「その上”腹式呼吸”なら腹筋をコントロールする事で
息をコントロールできるが”胸で息をする”場合、
肋骨や肩の骨をコントロールして息をコントロールする
のはなかなかにむずかしい」
直人 :「じゃあ、その腹筋は鍛えれば鍛えるほど良いわけ?? 」
ミスターX :「うんにゃ、まずはコントロールすること、つまり
腹筋を利用して息を吸って、止めて、安定してはく事を
身につけることじゃ。鍛えりゃいいってもんでもない 」
直人 :「じゃあ、今日から腹筋50回毎日練習します! 」
ミスターX :「どアホ!! 何も解っておらんではないかっ!!」
びしっ!びしっ!びしっ!びしっ!びしっ!びしっ!
(直人がミスターXにムチで打たれる音)
「うぎゃぁぁぁ..........」
こうして伊達直人は腹式呼吸を覚えたのであった。
....つづく
ミスターX 回顧録 その参
ミスターXが福井市立森○中学校の吹奏楽部に
入部してまず最初の練習は腕立て伏せ100回、腹筋50回
足上げ腹筋3分であった。
今考えると相当無茶な話である。野球部や剣道部より
きつい練習である。しかも3ヶ月ほどこの練習は続けられた。
それとマウスピース練習。
”びー、びー”を1ヶ月ばかりもやったであろうか。
しかもアンブシュアがなかなか決まらなかったミスターXは
同級生の野田○美が楽器を持つようになってもまだ木工室の外で
”びー、びー”やっていた。(出だしから周回遅れ状態)
楽器を持たせてもらったのは5月も終わりに近かったと記憶している。
始めて手にしたニッカンのテナーはろくに音の出ない代物であった。
そこに救世主!!
YAMAHAのインペリアルモデルの新品を使わせてもらえる事になった。
一年生で新品を使わせてもらえるのはミスターXひとりだけであった。
”らっきー”と思ったのもつかの間、その後このインペリアルモデルが
ミスターXにとって大きな災いの元となるのである。
PS.福井市立森○中学校の吹奏楽部には当時メッキはげはげのセルマーの
マークYがあった。あの楽器はどうなったのだろうか?
(今売れば100万円位になる?かもしれない????)
* ふりだしにもどる
第9話 飢えたゴリラマン
副題:マウスピースにリードを装着する
ミスターX :「よーし(何が?)今日から実技に入る。まずは
正しくマウスピースにリードを装着する所からじゃ」
直人 :「らじゃー」
ミスターX :「ではまずマウスピースにリガチャをはめてみろ」
直人 :「はい。こうですか?」
ミスターX :「そうじゃ、その時リガチャのネジは”ゆるゆる”にしろ」
直人 :「なんで?」
ミスターX :「この後に説明する!
次にそこのリードケースから1枚リードを出して
しばらく口の中でなめてろ」
直人 :「な、なめてるんですか?なぜ??」
ミスターX :「ん、リードは乾燥させてあるがしばらく水分で
なじませてやるほうが”鳴り”や”持ち”がよい」
直人 :「それって中華料理で野菜をいったん揚げる
”油通し”みたいなもんですか?」
ミスターX :「まあそんなもんじゃ、べつになめずともコップの水
にしばらく浸しておいてもよい。
ただし2日も3日も浸しておくと細菌が繁殖して
臭くなるから注意が必要じゃ」
直人 :「それっていやですね、ところでリードって味がしますね」
ミスターX :「そうじゃ、しかもメーカーによって違う味がする。
プロともなるとなめただけでリードのメーカーがわかる」
直人 :「さすがですね!」
ミスターX :「ウソじゃ。
ではその口の中のリードを出してマウスピースに
着けてみろ。その時、リガチャは着けたままじゃ。」
直人 :「あっ、そうか、ネジを”ゆるゆる”にしておかないと
隙間ができないからリードを着けれませんね」
ミスターX :「その通りじゃ」
直人 :「でもなぜ?リードを着けてからリガチャ着けるほうが
簡単じゃないですか?」
ミスターX :「その通り、じゃが手元が狂ったらどうなる。
リードの先端にリガチャが当たってリードはパアーじゃ」
直人 :「なるほど、見かけによらず慎重派ですね」
ミスターX :「やかましい!よけいなお世話じゃ。
次はリードの位置じゃがマウスピースの先端から
髪の毛1本分だけ下に下げろ」
直人 :「はい、これはなぜですか?」
ミスターX :「一応の目安じゃ、その位置から上げるも下げるもあとは
個人の好みじゃ。じゃがあまり極端はいかん、
せいぜい0.5mm程度じゃ。 あまり上げすぎると
タンギングでパチパチ音がするし、あまり下げすぎる
と音がかすれたり出にくかったりする。
次はリガチャの位置じゃがマウスピースに印がついていれば
それに合わせろ。これも一応の目安じゃ、
その位置から上げるも下げるもあとは個人の好みじゃが
一般的に下げれば音は出やすくなるし
上げると出にくくなる。
ただし下げたほうが音色はより太くなる。」
直人 :「はい、印に合わせました」
ミスターX :「ではネジを締めろ」
直人 :「どれくらいですか?」
ミスターX :「あまり強くてはいかん、リガチャの溶接部分が切れるでの」
ブチッ!
直人 :「あれ?」
ミスターX :「バカモノ!!!言ったそばから壊しおって!!」
(実は実話、はははのは!)
びしっ!びしっ!びしっ!びしっ!びしっ!びしっ!
(直人がミスターXにムチで打たれる音)
「うぎゃぁぁぁ..........」
こうして伊達直人はリードの着け方を覚えたのであった。
....つづく
故 阪口 新(さかぐち あらた)さん
日本のクラシックサクソフォンにおいて阪口新(1910-1997)さんは
大変な貢献をされました。
もともと阪口新さんはチェリストでしたが第二次世界大戦の頃、
独学でサキソフォンを覚えます。
戦後になってからセルマーの楽器や楽譜を輸入しますが、
その為に土地を売ったそうです。
その後、東京芸術大学にサキソフォン科が開設されると
指導者として多くの後進を育てました。
阪口新さんの初期の教え子は現在も各音大で教鞭をふるい、
(とは言うもののそろそろ定年に差し掛かる方もちらほら)
数多くの日本人サクソフォニストを育てました。
須川展也の世代が阪口新さんに師事した最後の世代です。
プロの演奏家の経歴を見ると須川展也より上の年代は
ほとんどが阪口新さんに師事しています。
現在、吹奏楽等でクラッシック・サキソフォンを習った事がある人の
9割以上は阪口新さんまたは大室勇一さんに師事した指導者、又は
阪口新さんに師事した指導者に師事した人から習っているハズです。
つまりはみなさん「孫弟子」か「ひ孫弟子」ですね。
ミスターXもこの「孫弟子」の一人です。
ミスターXが教わったのは(ちょびっと)、
中山芳淳先生(現 福井市立日進小学校校長)と
宗貞啓二さん(現 エリザベト音楽大学)のお二人です。
どちらも阪口新さんに師事しています。
中山先生は阪口新さんの編曲された直筆のアンサンブルの楽譜を
持っていて(ナゼ?)ミスターXはその曲でアンサンブル・コンテストに
出場した事がありました。
その譜面といったら....汚いのなんの!
解読にさんざん苦労しました。(♭と♯が識別できなかったくらい)
アンサンブルの他のメンバーからこてんぱんに文句を言われた覚えが
あります。
P.S 直筆のアンサンブルの曲?? 世の中にレコードが1つだけ存在します。
(既に絶版)
そのレコードとは??言えません、CIAに命を狙われてしまう!?
* ふりだしにもどる
第10話 肉弾メガトンおとし
副題:アンブシュア
ミスターX :「よーし(だから何が?)今日はアンブシュアじゃ」
直人 :「あ、あんじゅ..?」
ミスターX :「ア・ン・ブ・シュ・ア!」
直人 :「なんですか?それは」
ミスターX :「マウスピースのくわえ方じゃ」
直人 :「ああ、なるほど。聞いたことありますよ。
クラッシックでは強くくわえてジャズでは弱くくわえる
んですよね、本で見たことあります」
びしっ!ばしっ!びしっ!びしっ!びしっ!びしっ!びしっ!びしっ!びしっ!
直人 :「ぎぃぇええ!」
ミスターX :「バカモノ!いいかげんな知識を仕入れよって!
これから説明してやるから順番にやってみろ」
直人 :「は、はいぃ」
ミスターX :「まず下唇を歯の上に乗っける。よく教則本では”巻き込む”と書いてあるが
あれはマズイ、チンパンジーみたいになってしまう。」
直人 :「はい、乗せました」
ミスターX :「次はマウスピースを上の歯に当てる。
場所の目安はマウスピースの段になっている所との間に指1本空ける
くらいじゃ、これはソプラノでもバリトンでも同じと考えて良い」
直人 :「はひ、はへはひは(はい、当てました)」
ミスターX :「下あごを上に上げて軽くかんでみろ、その時下あごを前に
出さないように気をつけろ。
マウスピースは顔の面に垂直、左右どちらにも寄らないように、
上下、左右とも真中じゃ」
直人 :「はひ(はい)」
ミスターX :「よし、ではマウスピースの横に出来る唇の隙間を
埋めるつもりでそのまま軽く唇に力をいれる。
次に舌は先端を下の歯の付け根に当てて思いっきり内側に
引き込め」
直人 :「はへへふは?(なぜですか?)」
ミスターX :「舌を引き込むと喉が開いてたくさんの息を出す事ができる。
その上に口の中の空間が大きくなるので音が豊かになる。
俗に言う”太い音”になるのじゃ。
喉を開けと言ったり、口の中を広くしろと言われても
初心者には簡単に理解できないが舌を引っ込めるのならすぐわかる。
では吹いてみろ」
直人 :「ぺー」
ミスターX :「よし、それでよい。ではしばらくそれを練習するのじゃ」
直人 :「はひ(はい)」
5時間後、(なにせサックス虎の穴である、練習はキビシイ)
ミスターX :「おー、できておるな」
直人 :「そ、そうですか(得意顔)」
ミスターX :「バカモノ、悪い見本がそろそろ出来あがっている
頃だと思って来たのじゃ」
直人 :「ひどい」
ミスターX :「さてと、どこが悪いかと言うとじゃな、まず噛んでいる位置
が浅い、指1本ぶん空けろと言ったはずじゃ。
いまは3本くらい入るぞ。
次に下あごが前に出てしまっている。猪木のようじゃ。
それからマウスピースが下に下がっている、まっすぐにしろ。
そのうえ唇に力が入りすぎて下あごに”力コブ”が
出来ている。もっと軽くじゃ。」
直人 :「はひ(はい)」
ミスターX :「下あごを引いてはならん、喉が閉まってしまう。
よし、それでよい。ではまたしばらく練習するのじゃ」
さらに5時間後、
ミスターX :「おー、やっとるやっとる」
直人 :「はぁ、はぁ、はぁ.....もっ、もう吹けません!」
ミスターX :「うだうだ言わずにちょっと吹いてみろ」
直人 :「ぼぇー」
ミスターX :「いいねぇ、口のまわりの力がぬけていて。では今の状態で
少しだけ強くかんで吹いてみろ」
直人 :「びー」
ミスターX :「よし!それそれ、そのアンブシュアじゃ。
それなら強くかむ事も緩める事もどちらもできるハズじゃ。
サックスのアンブシュアはこれ1つ。クラッシックもジャズもないのじゃ。
ではこれから二ヶ月間、毎日10時間練習じゃ」
直人 :「そ、そんな」
ミスターX :「バカモノ!これが全ての基本じゃ!唇ズタズタになるまでやらんかいぃぃぃ!」
びしっ!びしっ!びしっ!びしっ!びしっ!びしっ!
(直人がミスターXにムチで打たれる音)
「うぎゃぁぁぁ..........」
こうして伊達直人はアンブシュアを覚えたのであった。
....つづく
ミスターX 回顧録 その四
YAMAHAのインペリアルモデルの新品を使わせてもらえる事になって
しばらくした夏休みの事である。
9月に開催される県中学校陸上競技大会の強化選手(短距離)にエントリー
されていたミスターXは吹奏楽部の練習のあと陸上の練習、その後また
吹奏楽部の練習の日々を送っていた。
めんどくさいからずっと体操服のまんまである。ようは短パンTシャッ。
そしてその事件は起こった。
新品のテナーのメッキが思いっきりハゲていたのである。
ちょうどふとももの外側が当たるところ。
短パンがマズかった上にミスターXが根っから汗っかき
なのが災いしたらしい。
それを見た三年生の松○尚之先輩は大激怒!!
(俺に怒ってどうにかなるのか??)
それから1週間ばかり、いわれのないシゴキの日々を送ったのであった...
今思い出しても目頭が熱くなる、うう。
くおぉらぁぁぁああ!!ヤ・マ・ハっ!!その程度で剥げるような安物の
メッキしやがって!!!
これがミスターXの”ヤマハ嫌い”の原因か?
* ふりだしにもどる
第11話 世紀のWリーグ戦
副題:ブレス
ミスターX :「きょうはブレスの方法を伝授する」
直人 :「ブレスって?」
ミスターX :「息の吸い方じゃ」
直人 :「腹式呼吸じゃあないんですか?」
ミスターX :「それは呼吸法、きょうはその呼吸のタイミングや吸い方の
具体的な方法じゃ。」
直人 :「はい」
ミスターX :「まず吸う前にはくことじゃ」
直人 :「はぁあああ?」
ミスターX :「吸う前に肺に残った余計な空気は出してしまわなくては
ならん!」
直人 :「なぜですか?」
ミスターX :「肺に残った空気は酸素の割合が少ない、
すでに使っておるからの。じゃから長く息をもたせるには
新鮮な空気がいちばんじゃ。
さてそのはき方じゃがマウスピースの横にあたる唇をゆるめて
そこからはくのがよろしい。マウスピースの中にはくと
音がするし、口を空けてはくとみっともない。
直人 :「蒸気機関車みたいに?」
ミスターX :「その通り、ただし出来るだけ静かにじゃ。」
直人 :「じゃあ吸う時は?」
ミスターX :「はく時と同じようにマウスピースの横にあたる唇をゆるめて
そこから吸うのがよろしい。”いーっ!”って感じの口をすれば
すぐできる。そうすればアンブシュアが崩れないからよい」
直人 :「それだといっぱい吸えなさそうですが?」
ミスターX :「だいじょうぶじゃ。慣れてきたら口を開けて吸ってもよいが
忘れちゃならんのはマウスピースは動かさないこと、つまり
上の歯にあてた位置を変えないようにする事じゃ」」
直人 :「なぜ動いてはいけないんですか?」
ミスターX :「息を吸うたびにアンブシュアが変わってしまってはとても演奏など
できたものではない、ピッチや音程がメロメロじゃ」
直人 :「ところでこの前、TVでセルゲイ・ナカリャコフが循環呼吸法って
やってましたけどあれは何なんですか?」
ミスターX :「はきながら吸うのじゃ」
直人 :「はぁ、そんな事どうやってやるんですか?」
ミスターX :「ほっぺたふくらましておいてその空気をしぼりだしてる間に
鼻から息を吸うのじゃ」
直人 :「じゃあ、カゼや花粉症で鼻がつまってたら?」
ミスターX :「無理じゃな。そもそも循環呼吸法を使わずとも
ある程度の息の長さがあればなにも困る事はない。
ただし吸うスピードは必要じゃ。犬のように”ハッ”と
一瞬で吸わなくてはならん」
直人 :「犬ですか?じゃあ表にいる”ぽち”に習ってくれば
いいんですね!」
ミスターX :「教えてくれるもんなら教わってこい」
直人 :「うっ(身構える直人)、.....きょうはムチなしですね?」
ミスターX :「いいからとっとと行って来い」
ぎゃぁあああああああああああああああ!
(直人が”ぽち”に襲われている声)
虎の穴にいるんだから犬じゃなくて虎でしょ、やっぱ。
こうして伊達直人はブレスを覚えたのであった。
....つづく
チューナの功罪??!
チューナも最近は便利になっちゃって応答速度は速いし機能はたくさんあるし
値段も安いしといいことばかりのようです。じゃあ素朴な質問、
チューナで音を合わせたらそれでOKなのか???
ダメダメ、ぜーんぜん!
なぜって?
まずその1、
チューナで完璧に複数プレーヤのチューニングを合わせたと
仮定して、その状態で3分演奏したらどうなるか?
アンブシュアの変化や楽器の温まり方、リードのなじみ具合は人それぞれ、
楽器それぞれ、リードそれぞれ、気温、湿度、体調、気合の入り具合といろんな
要因で変化しますからピッチも当然変化します。つまりチューナで完璧に合わせた
つもりでもどんどんズレていくわけです。ですから常に自分の耳で音を確認しながら
補正し続けなくてはなりません。合わせたらそれっきりは出来ないんです。
じゃあその2、
これはチューナに頼ってる人にはショックな話ですよ。
そもそもチューナは鳴らしている音の一番大きい音をサンプリングして
います。しかも1つの周波数の音しか測定できません。(440Hzとかだけね)
楽器の音が安物の電子ブザーのような単一周波数の音であればチューナを
使うのは正しい事です。ところが管楽器の音は単一周波数で構成されて
いる訳ではなく複数の周波数の音が混ざり合って(倍音とか)います。
上級者になればなるほどより倍音成分の割合が増していきます。
(まるい音とか響きの有る音って事です)
チューナはその混ざり合った音の中からたった1つだけを測定して
いるわけです。でも人間の耳はその混ざり合った音を聞いています。
って事は.....チューナで複数プレーヤのチューニングをすると...
必ずズレるって事です!!
じゃあチューナは何のためにあるの??
目安です。だーいたい合ってるくらいの事しかわからないです。
やっぱり頼りは耳です、耳。耳鍛えなきゃ!
* ふりだしにもどる
第12話 誰のためのファイト
副題:指使い
ミスターX :「きょうはフィンガリングを伝授する」
直人 :「いかりんぐ???」
ミスターX :「フィ・ン・ガ・リ・ン・グ!!!指使いじゃ」
直人 :「それはどこを押さえるとドの音が出るとかですか?」
ミスターX :「それは運指じゃ。その前にキーの押さえ方を覚えなくてはならん」
直人 :「えっ!指で押さえるんですよね、何か特別な方法でも?」
ミスターX :「有る。その前に楽器のキーを見てみろ、二種類有るはずじゃ」
直人 :「この白くて丸いのと金属のキーですか?」
ミスターX :「正解。その白くて丸いのはなぜ付いているのじゃ??」
直人 :「さ、さあ?」
ミスターX :「まずその白くて丸いのはプラスチックか貝殻で出来ておる。
それは爪を立てて押さえても滑らないように付いているのじゃ 」
直人 :「爪?」
ミスターX :「そうじゃ、つまり白くて丸いのが付いてるキーは指を立てて押さえる事を
前提に作られておるのじゃ」
直人 :「指を立てるってどうゆうふうに?」
ミスターX :「500mlのペットボトルをつかんだ感じじゃ、ほれ持ってみろ」
直人 :「あーなるほど」
ミスターX :「じゃがこれも個人差があるから何がなんでも指を立てる必要はない。
ただし動かす関節の数を少なくしてなるべく効率よく、すなわち
無駄な動きのないようにせねばならん」
直人 :「指を早く動かす為?」
ミスターX :「そうじゃ。その為には押さえていない指でもキーから指を極力離さない
ようにするのがよい。特に利き手で無い方の指は気を付けねばならん」
直人 :「はい、でもどうやって?」
ミスターX :「てっとり早いのはバリトン・サックスを使う事じゃ」
直人 :「なぜ?」
ミスターX :「バリトン・サックスはベルが左手のキーの位置まであるから指をキーから
離すとベルに指が当たる。ベルに指が当たらないようにすれば自然と
指はキーから離れない。じゃからバリトン・サックス奏者の左手の
フィンガリングはきれいじゃ。」
直人 :「あのー、バリトン無いんですけどぉ?」
ミスターX :「おお、その場合は早いパッセージを何度も練習することじゃな。
指を早く動かす為には必然的にキーから指は離れなくなる。
次に小指と親指じゃが右手も左手も小指はキーから離さない事を
心がけねばならん」
直人 :「どうしてですか?」
ミスターX :「小指をキーから離す、すなわち上げてしまうと手の平が外に向かって
開いてしまう。要は他の指までキーから遠くなるから早く動かせん」
直人 :「確かに小指を上げると手が開きますね」
ミスターX :「次に左手の親指じゃがバリトン・サックス以外は楽器に平行に添えるのじゃ。
そうすればいちいち指を持ち上げなくても第一関節だけでコントロール
できる。バリトン・サックスはLow-C(実音)のキーを押さえなくてはならんから
少しななめのほうがリーズナブルじゃ。
ただし手の指の構造は千差万別で人それぞれに動きが少しづつ異なるから
自分に合ったフィンガリングを見つける事も大切じゃ」
直人 :「はい、わかりました。どこで探したらいいんですか?」
ミスターX :「そのベタなボケぶりはなんとかならんのかー!!」
びしっ!びしっ!びしっ!びしっ!びしっ!びしっ!
(直人がミスターXにムチで打たれる音)
「うぎゃぁぁぁ..........」
こうして伊達直人は指使いを覚えたのであった。(たぶん?)
....つづく
ミスターX 回顧録 その五
それは1年生の9月、北陸大会は金賞だったが全国大会には行けなかった....
”ディスコ・キッド”と”シチリア島の夕べの祈り”よかったんだけどなあぁ..
って1年生だから出てないけど。
さて3年生がいなくなっていきなりミスターXはバリトンサックスに転向する事となった。
その頃は身長150cmとちょっと、あまり体は大きくなかったからけっこう大変である。
その転向の理由は?
2年生の中○善治先輩がバリトンからテナーに転向するから入れ替え。なぜか?
次の年の自由曲のテナーが難しいから。まあ始めて5ヶ月だし文句は言えんわな。
1年生と2年生だけの最初の舞台は1月のアンサンブルコンテストである。
曲は”古い歌”、作曲者わからず。
この年のアンサンブル・コンテストは初めての全国大会が行われたらしいのだが
吹奏樂関係者への連絡がいいかげんだったらしく福井県ではそれまでと同様、
県大会だけでおしまいだった。
そこでミスターXは挫折と屈辱を味わうのであった.....
* ふりだしにもどる
第13話 恐怖の地獄作戦
副題:楽器を吹く
ミスターX :「きょうはマウスピースを楽器に付けて吹いてみろ」
直人 :「はい、やっとですね」
ミスターX :「これまでの事を確認するからな」
直人 :「わかりました」
ミスターX :「ではやってみろ」
直人 :「えーとますマウスピースを楽器に取りつけてと....」
ミスターX :「おっと忘れておった。ネックのコルクの部分にはグリスを塗るのじゃ」
直人 :「ぐりす?」
ミスターX :「そうじゃ、密閉を高める為とコルクの傷みを防止する為じゃ」
直人 :「はい、塗りました」
ミスターX :「よし、続けろ」
直人 :「で、ストラップをかけて楽器を吹くと..」
ミスターX :「ばかものぉ!!」
びしっ!ばしっ!びしっ!びしっ!びしっ!びしっ!びしっ!びしっ!びしっ!
直人 :「ぅぎぁあ.....」
ミスターX :「よいか、まずマウスピースの位置はどうなっておる?」
直人 :「ちゃんと顔の前にありますけど。」
ミスターX :「では吹いて見ろ、よしストップ。なぜお前は顔が傾いているのだ?」
直人 :「え?」
ミスターX :「顔を傾ける前にマウスピースを傾けろ」
直人 :「は、はい。これくらいですか?」
ミスターX :「おし、次にじゃ、なんでそんなに猫背になっておる?」
直人 :「??」
ミスターX :「ストラップが長いのじゃ!」
直人 :「はい、調整しました。」
ミスターX :「よし、次じゃ、なぜ顔が右に向いているのじゃ?」
直人 :「う」
ミスターX :「ネックをちゃんと調整しろ」
直人 :「はい」
ミスターX :「よいか、自分の体に楽器を合わせるのじゃ。
楽器に合わせてどうする。ネックやマウスピースが動かせるように
なっているのはちゃんと理由があるからじゃ」
直人 :「でもそんなのは個人の好きなようにしちゃダメなんですか?」
ミスターX :「ちゃんと出来ておればな。」
直人 :「なにが?」
ミスターX :「基礎がじゃ、基礎が出来ておればあとは自分のやりやすい
ようにすればよい。じゃが基礎が出来てなければただの自己流じゃ。
お前の自己流に合わせて楽器もマウスピースもリードも
作られてはおらん。道具はあらかじめ使用方法を想定して作られて
おるからその使用方法から外れれば所定の性能が出るはずが無い。。
特に自己流になりやすいのはアンブシュアじゃがアンブシュアの
崩れは姿勢に出やすいからすぐにわかる。
姿勢が悪ければアンブシュアも悪い、つまり音も悪いという事じゃ」
直人 :「なるほど」
ミスターX :「では吹いてみろ」
直人 :「ぼえぇー」
ミスターX :「よし、なんとか音は出るようじゃ。
では半音階をこのメトロノームで32拍ずつ吹くのじゃ」
直人 :「へ?」
ミスターX :「ロングトーンと言うやつじゃ、最低音から最高音までじゃ」
直人 :「それってすごい時間かかりません?」
ミスターX :「大丈夫、30分もあれば1往復は出来る。それを10回くらい
やろうか。少ないな、30回にしよう」
直人 :「そ、そんなぁ」
ミスターX :「つべこべ言うなっ!これから毎日ずっと続けるのじゃぁ」
びしっ!びしっ!びしっ!びしっ!びしっ!びしっ!
直人 :「お、おにー!」
びしっ!びしっ!びしっ!びしっ!びしっ!びしっ!
(直人がミスターXにムチで打たれる音)
「うぎゃぁぁぁ..........」
こうして伊達直人は初めて楽器を吹いたのであった。
....つづく
Mr.X Jazz Debut !
某Jazz combo & big band の練習に誘われて行ってみると....
「アルト持ってるの?じゃあリードアルトやってよ」
「は、はあぁ」
「じゃ、そゆ事で」
ってわけでいきなりリード・アルト担当になってしまった。
とは言ってもアドリブきかないミスターXは”書きソロ”作って
big Bandの曲はなんとかなった(????)がcomboはまだまだである。
最初のステージは2部構成の野外ライブであった。(計2時間)
数々のハプニングを乗り越えなんとか無事(?)に終了。
さてそこでもうひとつ問題発生、ミスターXのアルトの音はぜんぜん
Jazz向きじゃないのだ!ところがマウスピースはラーセン(85/0)だし
リードもRico Jazz Selectである。普通の人ならもうJazz向きすぎて
敬遠してもおかしくないくらいなのにミスターXの音はどちらかと言えば
クラッシック向きなのである。そこでYANAGIZAWAのサテンの楽器を借りてみた
が変わらず、SA−Iのシルバーにしても変わらない。
マウスピースをレイキーにしてもバンドレンにしてもやっぱりおんなじ。
リガチャをオプティマムにしてもダメ。何使ってもクラッシック向き。
その上、サブトーンで吹いてるのに音がくっきりはっきりしてしまう。
修業が足らんのか!??
(ソプラノとテナーとバリトンならちゃんとJazzの音になるんだけどなぁ)
* ふりだしにもどる
第14話 秘密特訓「虎の穴」
ミスターXにロングトーンを言いつけられた伊達直人であったが...
ミスターX :「おーやっとるな」
直人 :「32拍ずつなんて無理ですよぉ!」
ミスターX :「そうであろう」
直人 :「そ、そうであろうって!判ってたんですか?」
ミスターX :「当たり前じゃ、いきなり出来るわけが無い」
直人 :「ったく、ぶつぶつ.........」
ミスターX :「ぶつぶつ言っとらんでちょっと吹いてみろ」
直人 :「ぽぇ〜〜〜〜」
ミスターX :「よし、ではオクターブ上の音は?」
直人 :「ぴぇ〜〜〜〜〜〜〜〜」
ミスターX :「よし、では一番低い音、♭シを吹いてみろ」
直人 :「ぶぇ〜〜」
ミスターX :「よし、ではその♭シをff(フォルテシモ)で吹いてみろ」
直人 :「ぶぶぶぇ〜」
ミスターX :「おーお、汚ったない音じゃな。
ではその♭シをpp(ピアニッシモ)で吹いてみろ」
直人 :「すへ〜〜〜〜」
ミスターX :「音になっとらんではないか。
大きな音も小さな音もちゃんと出せなくてはいかん。
しかもきれいな音でじゃ。
これからは8拍ずつでよいから最高音から最低音まで
pp,p,mf,f,ffの5通りの強さでロングトーンするのじゃ。
しかも音の大きさが揺れたりピッチが振れたりしないようにも
気をつけなくてはならんぞ。」
直人 :「ってことは....長さは4分の1で強さが5通り.....
都合1.25倍に増えたって事ですか?」
ミスターX :「計算だけは速いな。その通りじゃ。」
直人 :「はあ..、ところで”きれいな音”ってどんな音?」
ミスターX :「お、珍しく核心を突いてきよったな。
そこの棚にレコードとCDが合わせて100枚ばかり有る。
その中にはマルセル・ミュールやダニエル・ディファイェ、
ジャン・イブ・フルモー、クルード・ドゥラングル、
坂口新、大室勇一それからトルベールにキャトル・ロゾーに
アルモの4重奏なぞがある。
これをぜーんぶ聴いてまず自分の出したい音を出している
プレーヤーを見つけろ。
そしてその音に近付けるようにするのじゃ。」
直人 :「え?自分の好きな音って事ですか?」
ミスターX :「そうじゃ、きれいな音やいい音は世の中に
たくさん有る。その中で自分の好きな音を目指すのじゃ。
これが”きれいな音”なんて絶対的な基準なんぞ有りやせん。」
直人 :「聴くのは判りましたがどうやって音を近付けるんですか?」」
ミスターX :「努力しろ」
直人 :「へ?」
ミスターX :「自分で色々考えていろんな事をやって見る事もたまには
必要じゃ。」
直人 :「いろんな事?」
ミスターX :「そうじゃ、喉や腹筋の使い方、舌の形、色々じゃ」
直人 :「自分で考えるんですね、わかりました。」
ミスターX :「物分りがよいな。」
直人 :「ふんっ!!」
ミスターX :「何をやっておるのじゃ??」
直人 :「え?音がよくなるように真言密教のおまじないを....」
ミスターX :「ばかものぉ〜!!やっぱり32拍ずつじゃぁああ!」
びしっ!びしっ!びしっ!びしっ!びしっ!びしっ!
(直人がミスターXにムチで打たれる音)
「うぎゃぁぁぁ..........」
こうして伊達直人はロングトーンを覚えたのであった。
....つづく
ミスターX 回顧録 その六
アンサンブル・コンテストの県大会直前の1月の事であった。
この年の曲「古い歌」は3拍子でバリトンはひたすら頭打ち
だけ(実音Fの四分音符)で最後の最後8小節だけソロであった。
とーころが大会直前、そのあまりのソロの下手さにとうとう
ソロをテナーの中○善治先輩に取られてしまった。
つまり頭打ちだけしか演奏しない事になってしまったのだ。
しかもバツの悪い事に結果は金賞であった。
ミスターXは思った、「俺って何だったの?」。
そしてグレた!
(って悪い事してたわけじゃないんだけどさ。)
グレてひたすら外でロングトーンをするようになった。
暇さえあれば雨であろうが雪であろうが炎天下であろうが
たんぼに向かってロングトーンの毎日を送るようになった。
その結果は?これからのお楽しみ。
* ふりだしにもどる
第15話 傷だらけの勝利
副題:指使い - その2 腕と指との関係
ミスターXにまたロングトーンを言いつけられた伊達直人であったが...
ミスターX :「おー、やっておるな」
直人 :「だいぶ出来るようになりましたよ」
ミスターX :「ところでその”ぴんっ”と立った小指は
なんじゃ?」
直人 :「えっ?ありゃ、どうしてですかね?」
ミスターX :「お前はぁ...指先に注意が配られていないからじゃ。
指が立たんように”かみそり”でも当ててやろうか?」
直人 :「か、かんべんしてくださいよぉ」
ミスターX :「カラオケのマイクを握ってるんじゃあるまいし...
”おかま”か?」(おかまさん、ごめんなさい)
直人 :「そんな趣味ありません!」
ミスターX :「では直す事じゃな。
対策は以外に簡単じゃ。両方の”ひじ”を今の
状態から10cm前に出してみろ」
直人 :「あれ?小指が立たなくなった!
どうしてですか?」
ミスターX :「腕と手の甲の位置関係じゃ。
腕と手の甲の作る角度が180度以下になるようにすると
小指は立たん、と言うか立っても目立たん。」
直人 :「なぜ?」
ミスターX :「人間の手の構造がそうなっておるからじゃ。
小指が立つのは脇が閉まっていて二の腕が体の横に
ぴったり付いている事が原因じゃ。
”ひじ”を前に出す、すなわち脇を少し広げてやれば
よいのじゃ。
脇が甘いのがちょうど良いと言う事じゃな。」
直人 :「それってギャグ?」
ミスターX :「これ直人、いつから”つっこみ”になった?
あん?10年早いわ!!!」
びしっ!びしっ!びしっ!びしっ!びしっ!びしっ!
(直人がミスターXにムチで打たれる音)
「うぎゃぁぁぁ..........」
こうして伊達直人は指使いを覚えたのであった。
....つづく
セルマー・ファイナル・キャンプ
ミスターXは8月12日からセルマーのキャンプで志賀高原に行く事に
なっている。ところがここ何回かスキーで志賀高原に行って無事に
帰って来た試しが無い。交通事故に脱臼、衝突して脳しんとう、
100mくらい滑落して肩痛めた.....etc.
しかも場所はこれまで2度も滑落経験のある”ジャイアント”で
ある。
さて今回はいったい何が起きるのであろうか?
* ふりだしにもどる
第16話 敗北の虎
副題:セルマー・キャンプ・レポートその1
今回から3話連続でセルマー・キャンプ・レポートを掲載します。
2001年 8月12日 キャンプ初日
午前4:00
起床
午前5:00
出発。東名高速名古屋付近で豪雨。中央道に入ってからは順調に走行。
途中、車間距離が極端に短いBMWのおばさんに張付かれるが
反撃を仕掛けて撃退する。
午前9:00
予定よりも早く小布施のサービスエリアに到着。
頼まれていた「野沢菜ふりかけ」と「ラフランス・ジャム」を購入。
朝食(てんぷらうどん)を食べて出発。
午前10:00
ホテル・イタクラ(ジャイアント)到着。
すでに音がしている(彦坂真一郎さんだった)
受付をしてしばし休憩。
ホテル(民宿)の男の子と遊ぶ。
(雪の無いスキー場に妙な違和感を感じる)
午前11:30
丸池観光ホテルへ昼食に出かける。
とうぜんタンタン麺を食べる。(950円)
午後0:30
ホテル・イタクラに戻り部屋に入る。
同室の人と自己紹介。
午後1:30
開校式が始まるが道路事情により全員集まらない。
開校式は夜に延期になる。
部屋に戻って同室の人と自己紹介の続き&楽器談義。
午後2:30
オリンピック記念会館でのコンサートを聴く為に移動。
なぜかワゴンの荷台。移動中、参加者の一人が
同郷であると判明。握手を交わす。
会場に入って話をしていると同郷の参加者は
学生時代の恩師(??)松○先生の息子であった。
思わずその場から逃走を図る。
その上、同室の1名は会社の先輩の高専時代の同級生と判明。
椅子からずり落ちる。
世間は狭い。
午後3:30
先生方の演奏会。地元の人はタダで聞ける。
特に期待する訳でもなく、でもまあ真面目に聴いていた。
有名どころの演奏が続いたがとりたてて何も感じていなかった。
ところが東京サキソフォン・カルテットの
G線上のアリアを聴いて全身に鳥肌が立つ。
恐ろしいほど綺麗なハーモニーである。
しかもバリトンの音は雑味が無く1つ1つの音が吟味され
太く、のびやかである。
この音聴いたら他のどのバリトンの音もうすっぺらで聴けやしない。
名前を聞いたら東邦音楽大学の佐々木さん。
明日の個人レッスンを受ける先生だった。
午後5:30
演奏会終了。
移動までの間、表で犬をつれた近所のおばさん
2人とお天気談義。
犬には遊んでもらえなかった。
午後6:30
夕食
午後8:00
アンサンブルの曲決め、パート決め&練習。
指揮は国立音大の円田先生。
曲はアルベニスの「スペイン組曲」より”セビリア”
に決まる。というか円田先生それしか楽譜持ってきてない。
私の担当はB2。15分間、軽くさらっていきなり合奏。
最初はB2が2本だったがあまりに迫力が有りすぎて1本に変更になった。
そこそこ形になる。
午後9:00
開校式で先生方のあいさつ。織田さん思いっきり笑いを取る。
そのまま宴会になだれ込む。
そこかしこで小グループができる。いろいろ渡り歩いて
お話する。彦坂真一郎さんと札幌から来た女性と3人で
WEBの話とマウスピースの話で盛り上がる。
隣では田中靖人さんが若い女の子に泣かれてる。(原因不明)
宗貞さんと23年ぶりの再会。
ローカルな話で盛り上がる。
石山高校講師の陣内さんに講師に
来てくれるかどうか聞いてみると快くOK頂く。
「中○さやかさんと同じアンサンブルですか?」
ここでも有名人だ!!後日連絡することにする。
呑み続ける。
午前0:00
パート練習のため練習場所に行く中学生が楽器抱えて
うろうろしている。練習場所は午後10:00から45分単位で予約制。
「子供は早く寝んかい」とか言いながら平野さんや野原さん、彦坂さん
池上さん、円田さん、前田さん(ミ・ベモルのかしら)と呑む。
午前1:00
眠いので部屋に退散するがだーれもいない。
気合入れ直して宴会場に逆戻り。
午前2:00
音大生がピアノの講師(お姉さん2人)に絡まれているので
助けるつもりが輪をかけてからむ。
午前3:00
自然と宴会はお開き
午前3:30
練習場を使う順番がやっとまわってきた自衛隊の小川さんと
加藤さん(女性扱いされていない某音楽短大卒)の挑戦を受けて立つ!!
3人、休むことなく黙々と吹き続ける。かなり不気味。
午前4:??
ギブアップ。ふとんに倒れこむ。
....つづく
ミスターX 回顧録 その七
さて中学2年になったミスターX、後輩ができちゃった。
A.Saxの松○明子とT.Sax○内智子の2人である。
面倒は3年生がほとんど見てるのでわりと気楽である。
そんな訳でもっぱらコンクールの練習に没頭する。
この年は課題曲A、ジュビラーテと自由曲、十字軍の兵士 シグール(グリーク)
であった。B.Saxはどちらもそんなに難しく無かったので結局、
またロングトーン三昧の日々を過ごすのであった。
ところが世の中そんなに甘く無かった。OBが来るのである。
そう、たまに来て"あーだ、こーだ"と言われちゃうのだ。
しかも顔も名前も知らない人にも言われるのである。
(後で判ったのだがよその中学の卒業生だった)
「音が細いねぇ」とか
「もっと綺麗な音にしないと」
とか抽象的な事をよく言われていた。
「あのなー、そこまで言うならあんたが吹いて聞かせてくれよ」
なーんて事言いたいのだがこの頃、部活の上下関係は厳格で
天皇(3年生)、奴隷(2年生)、虫けら(1年生)くらいの差が
有って、OBはもう上皇様のようなものであるから逆らえる訳がない。
おとなしく”はい”としか言えないのである。
P.S
福井市立森○中学吹奏楽部の同窓会(卒業後、20数年)でも
まだこの上下関係は健在なのである。
* ふりだしにもどる
第17話 目ざめた虎
副題:セルマー・キャンプ・レポートその2
2001年 8月13日 キャンプ2日目
午前7:00
かろうじて起床、ほとんど寝ぼけてあさごはん。
午前8:00
お風呂に入った後、外で”さらっ”とロングトーン。
午前9:00
個人レッスン打ち合わせ(順番決め)
だれも1番目になりたそうにないので
立候補。
午前9:30
個人レッスン開始
東邦音楽大学の佐々木さんが講師。
スケールや譜面をとりあえず持っては行ったが相談の
結果、基礎に集中する事になる。
まず姿勢を直される。私は個人的にとっても姿勢にうるさいのですが
いきなり直されました。マウスピースが若干下がり気味でした。
次にアンブシュア、20年前のアンブシュアだった。
具体的には噛むのと締めるのがどちらも弱い。
音の輪郭をはっきりさせる為にしっかり噛んで適度に締めないといけない。
今年の4月くらいからなんとなく気が付いてはいたけど自信が無かったが
これで目的の1つ目達成。
次はビブラート、これも古かった。音の幅(上と下)から外れないように
しかも速くかけなくちゃいけない。音を揺らすのではなく
音質を変えると言ったほうが正しいかも。とってもお上品な
ビブラートに変身!出来る時がある。
次はフラジオ、#ファ(音量が大きくとれる)とソはもう必須らしい。
ちょっとたいへん。なんとか鳴らせた。目的の2つ目達成。
最後は音色、オクターブキーを押してる音が他の音より音量が小さく細い。
これは気を付ければいいだけなのであとは自覚次第。
中低音域は”すばらしい”と佐々木さんからお墨付きを頂く。これはかなり嬉しい。
終わってみると汗だくである。
非常に中身の濃い45分であった。
午前10:15
外でレッスンの復習。
(アンブシュアとフラジオ)
午前11:30
とりあえず部屋に帰ってしばし休憩
のつもりが気を失う(寝てた)。
午後0:00
お昼ごはん
とりあえず部屋に帰ってしばし休憩
のつもりがまたそのまま寝る。
部屋では3人が練習していたが爆睡。
午前1:30
外でレッスンの復習。(もっぱらロングトーン)
午後2:30
オリンピック記念会館でのコンサートを聴く為に移動。
なぜか今度もアストラ・ワゴンの荷台。
午後3:30
先生方の演奏会。2日目。
円田先生のソプラニーノの音色はサックス一族の音色とはにわかに
信じ難い。全く別の楽器って感じがする。
池上先生のアルトの音は顔に似合わず(失礼)とっても
綺麗で澄んだ音である。人は見かけによらない事を実感。
小串先生率いるA.Sax5重奏は”バトル”で大いに会場を沸かす!!
午後5:30
演奏会終了。野中貿易のベンツの助手席で宿に戻る。
やっとまともに移動。
午後6:30
夕食
午後8:00
アンサンブルの練習。(セビリア)
着々と仕上がる。
午後9:00
この日の予定は自由時間のはずなのに
なぜかみんな宴会場に集まり呑む、呑む、呑む。
まずは小川さん、加藤さん、よねちゃん達と乾杯の応酬。
(4回目くらいからまわりが反応しないのでみんなムキになる)
その後、小串さんを囲んで呑む。加藤さんが小串さんに師事していた
事が判明、さんざん冷やかす。
池上さんや佐々木さん、小串さんに
阪口 新さんの昔話をたくさん聞かせてもらう。
この日の練習予約は2:30。
4重奏でラグタイム組曲練習する予定がソプラノがいない。
「まあ、なんとかなるよ」でまた呑む。
前田さんがピアノと合わせているがBGM状態。
午前2:30
結局面子がそろわないのでそのまま呑む。
とってもおいしい富山のチーカマを頂く。
午前3:??
ギブアップ。ふとんに倒れこむ。
....つづく
マウスピース選定
最近、手持ちのアルト用マウスピースが気に入らないミスターX、
京都の○字屋に行って自分で選定してきました。
狙いとしては、
1. 高音から低音までクリアーな(少し硬めの)音色である事
2. ダイナミックレンジがたっぷりある事
3. 十分なスピードのタンギングが出来る事
の3つを基準にマウスピースとリガチャを選ぶ事にしました。
そこでまずバンドレンA27とセルマーS90−170を出してもらって
吹き比べ。バンドレンは音が細い、音量でない、音の通りが悪い
の3拍子そろってあっさり脱落。
次にセルマーS90−170、180、S80−C*、D、Eを
出してもらって吹き比べ。S80シリーズは音色はまるいが
悪く言えばこもった感じで狙いと違うので全て脱落。
S90−170は吹奏感(息の抵抗の感じ方)が軽すぎる。
S90−180だけが残る。
最後にS90−180有るだけ全部(って言っても3本)出してもらって
吹き比べ。10分ばかりとっかえひっかえして1つに絞る。
次にリガチャである。
ハリソン-A2(新ハリソン)は口元だけで鳴ってるって
感じで音の通りが悪い。とっても期待していただけにがっかり。
バンドレンは音が暗ーく感じる。
BG(Super Revolution)は音が曇った感じで全然ダメ。
ロブナー(dark)は期待に反せず「どよーん」と音が暗くなる、
まあこれは予想通りでちょっと試してみたただけで元々買うつもりは無し。
で、どれ使っても今使っているセルマーのリガチャより悪い!!!
店員さんに聞くと残っているのはロブナーの最新型、
エディ・ダニエルズ モデル-Vだけである。あきらめ半分で試して
みると......バッチリ!音色はマウスピースの特性そのまま素直に
出てるしダイナミックレンジも広い、タンギングも問題無しで
文句無しにエディ・ダニエルズ モデル-Vに決定。
ところでエディ・ダニエルズさんて誰??
P.S
しばらく京都の○字屋に良いセルマーのマウスピース無いからねっ
* ふりだしにもどる
>第18話 宿命の対決
副題:セルマー・キャンプ・レポートその3
2001年 8月14日 キャンプ3日目
午前7:00
起床できない、朝ごはんパス。
午前9:00
個人レッスン打ち合わせ(順番決め)
午前10:00
個人レッスン開始。トルベールの田中靖人さん。
ダブルタンギング習う。(むっ、難しい!!)
田中さんのダブルタンギング音階のスピードはすさまじかった!
シングルの限界を実感。
アンブシュアちょっと噛みすぎ。(昨日の今日なのでまあ仕方ない)
あと楽器、音色に関する相談。
ルソー6Rの件でしばしマウスピース談義。
(疑問3つ解決)
午前10:40
レッスン終了。
外で個人練習。東大大学院のにーちゃんと
楽器を取り替えてフラジオの当たり具合をみたり
フィンガリングの相談受けたりする。
SA−IIにC**だといとも簡単にフラジオが当たる事を
発見!しかもあまりオープニングも狭く感じない。
その後、ネックとマウスピースだけでダブルの練習。
みつばちがたくさん飛んでいるが刺されるわけでも
ないので無視していたらブレスの時に口に入りかけて
つぶしてしまった。南無(刺されなくてよかった)
午後0:00
お昼ごはん
ネックとマウスピースだけでダブルの練習。
部屋にソプラノばっかり5人もいてあまりにうるさいので
外で練習。
午後2:00
部屋に戻ってネックとマウスピースだけでダブルの練習をしつこく
やっているとさるが部屋に乱入。荷物を荒らした挙句に桃をつかんで
逃げた、と思ったら2匹で帰ってきて部屋の中でケンカを始める。
どうもボスざるとナンバー2らしい。ケンカしながら外に出たので
慌てて窓を閉める。群れで山から降りてきたらしくそこらじゅう猿だらけ。
”からむーちょ”強奪して食ってる猿もいる。辛いだろ??
猿騒動が落ち着いて同室の古川さん(ソプラノ)に
同室の木さんと2人で稽古つける。
この後、同室のメンバーで稽古の付け合いが始まる。
私はダブルタンギングの練習の仕方を何種類か教わる。
お返しにみんなにフラップ・タンギングの実演と解説するが
誰もできない.....ってみんなソプラノかアルトだから当たり前か。
(テナーとバリトンなら意外に簡単)
午後3:30
アンサンブルの練習。(セビリア)
楽器不具合発生、あわててアクタスのスタッフに修理・調整してもらう。
かみさん到着。円田先生のお出迎えを受ける。
(本当に玄関まで迎えに出て頂いてしまった)
そのままアンサンブルの練習に付き合う。
アンサンブルのレベルの高さに驚く。
(おいおい、どこと比べてるんだ!??)
このあと終日演奏会をタダ見、タダ聴きし宴会にも参加。
仕上がる。
全体の練習時間はたったの3時間とちょい。(全員が初見)
にもかかわらず仕上がってしまうのが凄い。
各人のレベルの高さと的確な指導の成せる技か?
着々と仕上がって行くので吹いていて楽しくってしょうがない。
練習中でも顔がニコニコしっぱなし。
午後6:00
夕食
午後7:00
アンサンブルの発表大会。
中学生から一般まで9チームみんなそれぞれ仕上がっている。
すごい。高校生の女の子4人のラグタイム組曲よかった。
本番でいきなりオクターブキーが効かない。
マジであせる。
午後9:00
参加者全員で作曲家の長生(ながお)さんの曲を練習を含め4回演奏。
指揮は宗貞先生。私の前はバス・サックスの野原さん、後ろは
2nd バリトンの田中靖人さん。初見なので最初は押さえ気味だった
けど途中から遠慮しないでブチかます。
(こまかい音符は適当、だいぶウソ吹いた)
120人で吹くとそりゃすごい。空気は薄くなるわ暑いわで
バリサク周りはみんなバテ気味。
なんと野原さんはバス・サックス首からぶら下げてるし
田中さんは「えー、俺達この後もあるのよ〜」とか言いながら
なんとか終了。
午後10:00
トーキン3(彦坂真一郎、新井靖志、田中靖人、ピアノ白石さん)の
演奏会、おおいに盛り上がる。
午後11:30
パーティ開始。講師からのプレゼント大じゃんけん大会や講師、スタッフの
演奏、サックス3人羽織りなど呑んで食べて吹いてはしゃいでが延々と続く。
終了時間は午前6時だったらしい。(織田さんのポップス講座終了時間)
4:??
ギブアップ。ふとんに倒れこむ。ふとんが猿臭い。
2001年 8月15日 キャンプ4日目
午前7:00
起床、あさごはん。
約3分の1が起きてこない。
午前9:00
閉校式
先生全員の住所と電話番号のリストをもらう。
新井さん、感極まる。
各自帰宅の準備。emailアドレスの交換と
先生のサイン大会。
午前11:00
お昼ごはん
(丸池観光ホテルで食べる予定なのでパス)
午前11:30
それぞれ帰宅がはじまる。
池上先生をバンザイ三唱で送り出す。
彦坂さんもやって欲しそうにしていたので
やっぱりバンザイ三唱で送り出す。
佐々木さんからアンブシュアが気になるから
後日電話するように言われる。(無料の個人レッスンだ!)
握手して別れる。
円田先生とみんなで記念撮影。お礼を言って別れる。
車に乗り込み出発。バスで帰る小川さんと加藤さんが
後ろでバンザイしてる。
丸池観光ホテルでまたタンタン麺食べて実家に帰る。
途中、桃をしこたま買い込む(猿に取られた腹いせか??)
この日は学校で連れと夜中2時までバーベキュー....もうへとへと。
....つづく
ミスターX 回顧録 その八
ミスターXがいた○田中学吹奏楽部には夏休みの伝統が有った。
早朝の九頭龍川河川敷でのロングトーンである。
その早朝とは木管パートの場合遅くとも6時なのであった。
金管パートはなぜか6時半なのであった。(さて?)
1年生の時、先輩より早く行かないといけないと言われ
1時間半前なら絶対大丈夫だろうと思い4時半に行ったら
薄暗がりの中でクラリネットを組み立てている先輩がいて
思わずギョッ!とした事がある。
小学校時代にろくにラジオ体操すら出た事の無いミスターX
にとってはとんでもない事である。
しかもこの年からはバリトンサックスなのである。
おじーちゃんの自転車を借りて楽器を荷台とサドルに縛り付け
自転車を押してなんとかたどり着くと.......
6時前なのにまたOBが待ち構えているのである。
「遅いわね」とか言われてしまうのである。
その傍らで金管パートがなぜか色々楽しそうに
遊んでいたりすると(練習せんかいっ!)木管パートで
ある自分が悲しくなってしまうのであった。
なにせ同学年で木管パートの男は一人だけ、金管パートは
みーんな男だけ。辛かったなぁ...(遠い目をして回想)
* ふりだしにもどる
第19話 試合開始2時間前
副題:タンギング
虎の穴幹部教育 山ごもり秘密特訓(セルマー・サキソフォンキャンプとも言う)帰りの
ミスターX、すっかり洗脳されてサックス馬鹿に拍車がかかっている。
ミスターX :「きょうはタンギング(tonguing)の練習じゃ」
直人 :「え?日焼けの練習ですか??」
ミスターX :「ばーかもの!そりゃタンニング(tanning)じゃ!
その程度ではもう驚かんわい」
直人 :「ちえっ!」
ミスターX :「さてそのタンギングじゃが舌でするのじゃ」
直人 :「何を?」
ミスターX :「だから、タンギング」
直人 :「だ・か・らっ!、そのタンギングって何??」
ミスターX :「おお、音を切ったり音の出だしに使うのじゃ」
直人 :「どうやるんですか?」
ミスターX :「音の出だしや音を切る瞬間に舌の真中あたりをリードに当てるのじゃ」
直人 :「どうやって?」
ミスターX :「おし、ではまず音を切るほうからやってみよう
まず音を出しておいて舌をリードにピタッと当ててすぐに
離してみろ」
直人 :「びえぇー、べちっ、びぇえー、べちっ」
ミスターX :「ううん、ま、まあそんな感じじゃがもっと早く当てて
早く離してみるのじゃ」
直人 :「びえぇー、ぶっびぇえー、ぶっびぇえー」
ミスターX :「もっと早く、もっとデリケートにならんか?あん?」
直人 :「びえぇー、びぇえー、びぇえー」
ミスターX :「おお、近い近い、じゃそれ2時間ばかりやっておれ」
直人 :「に、にじかん!!」
ミスターX :「いちいち驚くんじゃない、さっさと始めるのじゃ 」
直人 :「びえぇー、びぇえー、。。。。。。
そして2時間後。
。。。。。。。。。。。びえぇー、びぇえー」
ミスターX :「おお、やっとるやっとる」
直人 :「ぜぇはぁ、ぜぇはぁ、ま、まだやるんですか? 」
ミスターX :「次は音の出だしの練習じゃ」
直人 :「やっぱりやるんですか......ったく....。」
ミスターX :「あー、ぶつぶつ言うんじゃない。
まず息の力だけで音を出してみろ 」
直人 :「 すー、びっ、びえぇー 」
ミスターX :「その”すー”とか”びっ、び”は余計じゃな。まあよい、
ではまず舌をリードに当てておいて息を出し始めてある程度
口の中の圧力が上がったと思ったら舌を離してみろ 」
直人 :「....どびぃぇええええーー」
ミスターX :「ほれ、いきなり音が出るようになったであろう」
直人 :「本当ですね 」
ミスターX :「じゃがお前の場合、まず息の力だけで音が出ていないから
その練習をするのじゃ。」
直人 :「えー、でもタンギングすればいきなり音が出ますよぉ 」
ミスターX :「ばかもの!!タンギングはあくまで補助的じゃ
息の力だけで音が出るのが肝心なのじゃ、
まずその練習じゃな。」
直人 :「でも今日はタンギングって... 」
ミスターX :「そ、そうじゃったかのぉ??わしゃ知らんな。
つべこべ言うとる暇があったらとっとと練習せんかい!」
びしっ!びしっ!びしっ!びしっ!びしっ!びしっ!
(直人がミスターXにムチで打たれる音)
「うぎゃぁぁぁ..........」
こうしてタンギングを覚えたのであった。
....つづく
ダブルタンギング
ダブルタンギング、”Tu-Ku, Tu-Ku, Tu-Ku"でするんですよ。
なんて言いますが嘘です、ウソ。
”Tu-Ku, Tu-Ku, Tu-Ku"でタンギングすると"Tu"はアクセントが
強くなって"Ku"はアクセントが弱くなってしまうのでバランスが
取れません。”Du-Ku, Du-Ku, Du-Ku"か"Jyu-ku, Jyu-Ku, Jyu-Ku"
でするのがいいですね。でも口の中が狭くなってしまうので
音は細くなります。シングルで切れるのであればなるべく
シングルで切るのがいいでしょう。
* ふりだしにもどる
第20話 「虎の穴」の影<
副題:サックスの構え方-改定版
ミスターX :「きょうは楽器の構え方じゃ」
直人 :「え?”虎の穴流構え方”は体得しましたよ」
ミスターX :「ばーかもの!そんなモノは日々改定されるのじゃ!
一度覚えればそれで済むわけではないわ。」
直人 :「そんな、せっかく覚えたのに....」
ミスターX :「ぶつぶつ言うでない。で、じゃ、その改訂版の構えじゃが
背筋をピンと伸ばして楽器もなるべく立てるようにするのじゃ」
直人 :「えー、それって僕が最初にしてた事じゃないですか!!」
びしっ!びしっ!びしっ!
(直人がミスターXにムチで打たれる音)
直人 :「ぎょ、ぎょぇぇぇぇえ!」
ミスターX :「うるさい!朱に染まれば赤くなるのじゃ(何の事??)
とりあえずやってみんかいぃ!」
直人 :「こ、こうですか?」
ミスターX :「おう、それそれ。それでよい」
直人 :「ナゼこの姿勢に改定されたのですか?」
ミスターX :「お、それはじゃな、なるべくリラックスした姿勢でゆったりと
構えてかつ、喉をまっすぐにする事で息の通りを良くするためじゃ。
その構えにすると音が少し明るくなったであろう」
直人 :「そ、そうですかねぇ?」
ミスターX :「それともう一つは見た目じゃ」
直人 :「見た目??」
ミスターX :「そうじゃ、そうやって堂々と構えれば、さも上手そうに見える」
直人 :「こ、こけおどしってやつですか?」
ミスターX :「そうじゃ、演奏がお粗末でその上見た目も貧粗では取り得が無いではないか!」
直人 :「ひどい!」
ミスターX :「いちいち文句を言うでない。今日からはその姿勢」
直人 :「そのうちまた改定されるんじゃないでしょうね?
いやですよ、コロコロ変るのは!」
ミスターX :「ばかものぉおおお、わしも最近知ったのじゃああぁあ」
びしっ!びしっ!びしっ!びしっ!びしっ!びしっ!
(直人がミスターXにムチで打たれる音)
「うぎゃぁぁぁ..........」
こうして姿勢を覚えたのであった。
....つづく
ミスターX 回顧録 その九
さて、吹奏楽コンクール県大会である。
会場の福○市文化会館に到着するとすでに小編成は
始まっていた。この頃の自由曲にはよく、
「ラプソディック・エピソード」や「吹奏楽の為の民話」が
演奏されていたので、いまでもこの2曲を聞くとコンクール当時の
事を思い出す。
さてその本番前、な、なんとチューナーが無い。学校に
忘れてきたらしい。えらいこっちゃ!と騒いでいると
OBの浜○先輩が「じゃ僕が取ってきます」と言って
愛車のRD50(原チャ)でブッ飛んで行った...と思ったら20分程で
帰って来た。おいおい、往復14Kmだぞ!街中で信号も有るのに。
と感心していると今度はクラの1人が「あっ、マウスピース忘れた」
とわめいている。またしても○住先輩の出番!
学校までもう一度往復である。
マウスピースも無事到着し本番。
で、結果は....無事に金賞で県代表となった。
さて次は吹奏楽部員全員のお楽しみ、福井○送主催の音楽コンクールである。
* ふりだしにもどる
第21話 復讐の赤い牙<
副題:舌の位置
ミスターX :「さーて、ところで息だけで音は出るようになったかの?」
直人 :「と思うんですけど...」
ミスターX :「よし、んじゃちょいとばかり吹いてみい」
直人 :「ぽぇ〜〜〜〜〜〜〜」
ミスターX :「おお、うまく鳴っとるな。それを”エアストリーム・アタック”と言うのじゃ」
直人 :「え?アタック ナンバーワンの新しい技ですか?」
びしっ!びしっ!びしっ!
(直人がミスターXにムチで打たれる音)
直人 :「ぎょ、ぎょぇぇぇぇえ!」
ミスターX :「お、おまえはっ!誰がバレーボールの話をしておる!
今度は最低音でやってみい!」
直人 :「ぼ、ぼ、ぼ、ぼぇ〜〜〜〜〜〜〜〜」
ミスターX :「鳴っとらんな、舌の位置を動かしてみろ」
直人 :「え?どこへ?」
ミスターX :「リードが一番鳴り易い所へじゃ。吹いている時のお前の口の中を見る訳には
いかんからな。たーだし、喉や舌にあまり力を入れてはならんぞ。
直人 :「ぼ、ぼぇ〜〜、ぼ、ぼぇ〜〜、ぼぇ〜〜」
ミスターX :「おう、それそれ、その感じじゃ。今の舌の位置はどうなっておる?」
直人 :「位置??んー、よくわかりませんねぇ」
ミスターX :「それで構わん、ただ感覚だけは覚えておかなくてはならんからその感覚を
忘れんように、全ての音で、はい今から2時間ね」
直人 :「へーい」
2時間後、
ミスターX :「よーし、では今度は最高音(#ファ)を出してみろ」
直人 :「ぴ〜〜〜〜〜」
ミスターX :「よーし、ではその音をタンギングして出してみろ」
直人 :「ぷぴぃ、ぷぴぃ、ぴ〜〜〜〜〜」
ミスターX :「ほお」
直人 :「あ、あれぇ?うまく出ない?!」
ミスターX :「..ってお前元から出ていなかったろ!エアストリーム・アタックを
使う事で出るようになったのじゃ」
直人 :「そ、そんな事無いです、前は出てました!」
ミスターX :「ふーん、うそつきははさみで舌切られるらしいのぉ」
直人 :「ノリを”なめちゃった”すずめじゃないんですから!」
ミスターX :「お前はワシを”なめて”おるじゃろ!」
びしっ!びしっ!びしっ!びしっ!びしっ!びしっ!
(直人がミスターXにムチで打たれる音)
「うぎゃぁぁぁ..........」
こうして直人は舌の位置を覚えたのであった。
....つづく
金槌(かなづち)とソプラノ・サキソフォン
親方:「おーい為吉(ためきち)、そこの金槌取ってくんな」
為吉:「へーい」
親方:「おーい、為吉、こりゃソプラノ・サキソフォンだ」
為吉:「おや、まちげぇやした。金槌、金槌と.....
親方ぁ、どれでしたっけ?」
親方:「そこのそれ、取手(とって)に穴の開いてないヤツ」
為吉:「へーい、これでーす」
親方:「ありがとよっ」
為吉:「親方ぁ、ところでなんで”でえく道具”の中に
ソプラノ・サキソフォンが入ってるんですかい?」
親方:「おお、それなぁ、釘は金槌でもソプラノ・サキソフォン
でもどっちでも打てるのさ。ところが出来の悪い弟子を
殴るのにそこのでっけぇ金槌使ってたんだがよぉ、
金槌で殴るよりソプラノ・サキソフォンを耳元で
吹くほうがよく効くんでなぁ」
為吉:「へー、そうだったんですかい、勉強になりやす」
....... とんとん、とんとん、とん .........
* ふりだしにもどる
第22話 復讐の赤い牙<
副題:タンギング再び
ミスターX :「ではそろそろタンギングに戻ろうかの」
直人 :「はーい」
ミスターX :「よし、ではそのメトロノームに合わせてちょいとばかり刻んでみい」
直人 :「ぶべっ、ぶべっ、ぶべっ、ぶべっ...........」
ミスターX :「お、おぃ!ちょっと待て、遅れておるぞ」
直人 :「え?ちゃんと合わせてますよ」
ミスターX :「いーや、遅れておる、ぴったり合っていればメトロノームの音が
おまえには聞こえなくなるはずじゃ」
直人 :「そうなんですか、ばっちり聞こえてます」
ミスターX :「そりゃズレてる証拠じゃ、もう一度やってみぃ」
直人 :「ぶべっ、ぶべっ、ぶべっ、ぶべっ...........」
ミスターX :「こ、こら!ちょっと待て、ストップ!」
直人 :「ぶべっ ?」
ミスターX :「解った、おまえもしかして拍に合わせて舌をリードに当てておるじゃろ」
直人 :「はい」
ミスターX :「逆じゃ」
直人 :「え?リードを舌に当てるんですか?」
びしっ!びしっ!びしっ!
(直人がミスターXにムチで打たれる音)
直人 :「ぎょ、ぎょぇぇぇぇえ!」
ミスターX :「バカもん!やれるもんならやってみぃ!」
直人 :「ぶっべ、ぶっべ、ぶっべ、ぶっべ...........」
ミスターX :「やるなぁ!楽器を前後に動かしてタンギングするやつがおるかぁ〜」
直人 :「だってやれって...」
ミスターX :「もうよい、逆と言ったのは拍に合わせて舌をリードから離すのじゃ」
直人 :「へ?!」
ミスターX :「考えてみろ!舌を離した瞬間に音が出るのじゃから」
直人 :「あ、そっか。じゃあ舌を当てるのは少し前なんですね」
ミスターX :「その通り、ではやってみろ」
直人 :「ぶべっ、ぶべっ、ぶべっ、ぶべっ...........」
ミスターX :「おお、よしよし、じゃあメトロノームを少しずつ早くしながら2時間ね」
直人 :「ぶべっ、ぶべっ、ぶべっ、ぶべっ...........」
2時間後、
直人 :「ぶっ、ぶっ、ぶっ、ぶっ...........」
ミスターX :「よーし、なかなかよろしい、ではちょっと高度じゃが
ダブル・タンギングやってみようか」
直人 :「え、ダブルですか?ぼくは1枚しか舌が有りませんけど」
ミスターX :「ああんっ、だれが舌が2枚有るってかぁ?」
びしっ!びしっ!びしっ!びしっ!びしっ!びしっ!
(直人がミスターXにムチで打たれる音)
「うぎゃぁぁぁ..........」
こうして直人はタンギングを覚えたのであった。
....つづく
ミスターX 回顧録 その十
さてその、福井放○主催の音楽コンクールである。
実はこのコンクールには副賞が有って成績が良いと大きなテレビや
ビデオデッキなんかがもらえるのである。
最優秀賞(当然、1団体)を取るとテレビにも放送されるのだ。
で結果は最優秀賞!(ぱちぱちぱち....) しかも2年連続。
でも私らブラスバンド部員はそんな事はちっとも嬉しくないのである。
何が嬉しいかと言うと”カツ丼”。
最優秀賞を取ると顧問の先生が部員全員に”カツ丼”を
おごってくれるのである。
しかも福井で”カツ丼”と言えば泣く子も黙る
”ヨーロッパ軒”のソースカツ丼である!
(どうだっ!まいったか!!いばるぞ、ここんとこは)
最優秀賞を取った翌週の土曜日のお昼、ブラスバンド部員全員が
音楽室に集まると待っていましたとばかりに ”ヨーロッパ軒”の
店員さんがどーっさり”カツ丼”を持って来るのである。
この頃、これ以上の幸せは無かったなぁ。
* ふりだしにもどる
第23話 命を賭ける虎
副題:富山サクソフォーン倶楽部
短期集中書き下ろし、その名もズバリ!
「ミスターX、富山サクソフォーン倶楽部 第三回定期演奏会に押しかける」
です。
2002年 5月某日
去年のセルマー ファイナルキャンプで仲良しになったよねちゃんから、
「富山サクソフォーン倶楽部 第三回定期演奏会に出ない?」
と言われ、後先考えず「出るっ!、会社も休むっ!」と返事をした。
その数日後、やはりセルマー ファイナルキャンプで仲良しになったもう1人の
富山県民、Jお譲から譜面が送られて来た。
それからの2週間、毎日欠かさず約2時間の練習を続ける事となった。
(部活状態、イタリア協奏曲なんかもなぜか練習してたりする)
そして演奏会前日.....
2002年 5月31日
午後1:30
かみさんと家を出発、富山の到着時刻は5:30の予定。
午後5:00
予定より少し早く宿泊先の富山APAホテル(富山駅裏)に到着。
(休憩回数は予定より多いのに早く着くってどうゆう事?)
チェックインを済ませとりあえず腹こしらえ。
お祭りで出店がたくさん出ている商店街を抜けてタイ料理屋さんに直行。
トムヤンクン、ナシゴレン、生春巻き等々しっかり食べ、練習場に向けて
出発っ!ところが道がさっぱりわかんない。
練習場(富山市民芸術総合センター)のHPに載ってる地図ではさっぱり
意味不明。って事でお祭りの警備をしているおまわりさんを捕まえて
道を教えてもらう。
午後7:00
練習開始時間ぴったりに練習場入り。
Jお譲と9ヶ月ぶりの再会。
まずは今回の演奏会の事務局長、”まつさん”を紹介してもらう。
次にコンサートマスターの”ならさん”。
それから「勝利(ピアソラ)」のソプラノをバリバリ吹いている”すぎたさん”。
(じょ、上手だ!)
とりあえず椅子と譜面台を並べるのを手伝ってから今日手に入れた
ばかりのマウスピースを試す事に。
トルヴェールの田中靖人氏選定のルソー4Rと5Rをそれぞれ
吹き比べてみる。音色は固めだけど5Rの方が響きがいい。
とりあえず今まで使っていた6Rをサブにしてメインは5Rで
行く事に決定。
そうこうしているとみなさん続々と集まる。
バリトンパートのかしら、”みやざきさん”を紹介してもらう。
ついでに着席位置も決めてもらった。私は大外(おおそと)、
つまりステージの一番前。
まあホームポジションみたいなものなので問題なし。
午後8:00
池上先生登場。
まずはスラブ、私の前でバリトンを吹いている女性、”とらちゃん”が
すごい!バリバリ鳴ってる。「こりゃ負けてられん」って事で押さえ気味
で吹くのはやめてあっさり本性現しちゃった。
ところがこの曲はテンポとダイナミクスが何回も急激に変化するから
調子に乗ってると飛び出しちゃう、要注意だ。
次はガイーヌ、なんかおかしいなぁ、音違ってるのかなあ?と
思っていたら譜面の間違いを”とらちゃん”がこまめに教えてくれる。
この後、”とらちゃん”に色々とお世話になりっぱなし。
途中、よねちゃん登場!(よっ、久しぶり)
池上先生は見かけは怖いが(もういいって?)指導は的確で
表現は柔らかい。内容もすごく判り易いから吹いてても
楽しくってしょうがない。
約2時間の練習が「あっ!」と言う間だった。
午後10:00
全体の練習は終わって”まつさん”から皆さんへ紹介して頂いた。
明日の1部のアンサンブルの練習が始まる。
「勝利(ピアソラ)」すごい!!上手!!
”ならさん”のバリトンのスピード感がとってもいい。
(バリトンの譜面かっこいい.....いつかやりたいなあぁ)
その横でよねちゃんと二人、バリトンのマウスピースの吹き比べ。
フラジオは5Rが一番よく当たるみたいだ。
Jお嬢から唐突に質問、「さかもとくんってところで何歳?」
「そんなー、恥ずかしくて言えない.....XX歳だよ」
Jお嬢、絶句!(おい!どうゆう事やねん!)
午後10:30
練習終了。表でしばしJお嬢、よねちゃんとダベる。
2002年 6月1日
午前 7:40
ホテルを出発。
午前 8:00
駅裏のマクドナルドで朝ご飯。
R8経由で小杉町文化ホール”ラポール”に向かう。
午前 9:00
準備部隊集合。
”まつさん”が「すみませんねぇ、準備までさせて」って言うから、
「お手伝いでもしてないとする事無いの」と私達。
そりゃそうだわな、富山にはコンクールでしか来た事ないから
なーんにも知らない。立山に登って来るわけにもいかないし。
楽屋に荷物を放り込んでから受け付け用の椅子と机を並べる、
その後、受け付けの設営と会場内のパンフレット貼り。
所かまわず貼りまくる。
午前10:00
プログラムにはさむちらしが11:00にしか到着しないので
しばらくする事が無い。時間が空いたので車にガソリン入れに行って
ついでに小杉駅前の平和堂でお買い物。
ホールに戻ってみるとみんなボール遊びしてる。
午前11:00
ちらしが続々と到着。
2手に別れてはさみこみを行う事に。若い人達はちらしを
1枚ずつプログラムにはさんで行くが、私らは分業方式を採って
それに対抗。700部のプログラムがすぐに出来上がる。
ちょっと待てよ、いくら指揮が池上先生でゲストが小串さんと
白石さんだからってこんな田舎(失礼)で700人も集まるのか!?
サックスだけのアンサンブルだぞ!好きモノがそんなにいるの?
その前にこのホールって収容人数700人じゃなかったっけか?
満席って事?うーん、マジかぁ!?
午後 0:00
お昼ごはん。Jお譲たちとうどん屋さんへ。
軽めに食事を終え、ラポール内の喫茶でコーヒーを飲む。
”お昼はたっぷり食べましょう部隊(ならさん、とらちゃんたち)”は
カツどんや天丼食べてしかもみんな生ビールを2杯(たぶんジョッキ)
づつ呑んで来たらしい。(酒臭いぞ!)
小串さん、白石さん登場。
午後 1:00
リハーサル開始。まずは1部のアンサンブルから。
私は練習室でリードとリガチャのセッティングの最終調整を
してリハを見学。各アンサンブルともそれぞれ個性が有って
とってもいい。
午後 2:00
3部のリハ。パーカッションとの合わせがメイン。
とっても良く響くホールなのでしっかり吹くと残響がすごい。
私はアタック少し強めの短めの音にする事に勝手に決定。
リハが終わっていきなり「さかもとさん、この譜面間違えてて
♭シは全部シにしてください」と変更が入る。
ええぇ!次は本番だぞ!もしかしてと思い、ひと通り確認してみると
他にも何箇所かそうゆう所が.....ちらほらと。
ありゃー、まいったなぁ、対応できるかな、急に心配になる。
午後 3:15
3部の企画モノ(お楽しみ)のリハ。
たくみくん、みやごしさんがはるばる東京から登場。
午後 4:30
小串さん、白石さん、池上先生のリハ。
いいのか!こんなすごい演奏をタダで聴いちゃって。
小串さんと池上先生のデュオなんてめったな事じゃ聴けないぞ!
午後 5:00
軽めの晩ご飯(おにぎり1つとお茶)。本番で”げっぷ”しちゃうと
たいへんだもんね。
午後 5:30
受け付け最終打ち合わせ。私はチケットもぎり係り。
気の早いお客さん(中高生がほとんど)がすでに50人くらい
集まっている。
午後 6:00
私の時計に合わせて会場。ぞくぞくとお客さんが来る。
受け付けの一番手前にいたのが失敗だった。お客さんが私に集中している。
チケットもぎりで目がまわりそう。
お祝いのお花やお菓子、お酒がどんどん来る。お客さんは中学生、高校生の割合が多い。
な!なんと!アルモ・サキソフォンアンサンブルの栃尾さんが当日券買って入場。
聴きに来たって事?すごいじゃないか!
午後 6:30
開演。
机の配置をアンケート回収とCD販売用へ移動。
CDの売り子はウチのかみさん。
まだ時間が有るのでチケット数えをしてみると
入場者数は約600名弱(学生が約6割)すごいわ!
午後 7:00
2部開始。楽屋に行って慌てて着替え。
楽屋全体がビール臭い。缶ビールの空き缶がそこかしこに。
(みんなそんなに緊張してるの?)
舞台そでのモニターで小串さん、池上先生のデュオを聴く。
午後 7:30
3部開始。出番だ!客席はほぼ一杯。
まずはスラブ。スムーズに終了。でももう汗だく。
池上先生、MCでいきなりスベる。
(”濃過ぎ”と”小杉”をかけたが会場は”しーーーん”)
2曲目、イエローサブマリン。OK、OK。
演奏終わって立ち上がってとなりの”とらちゃん”が座るの確認して
座ったらもう全員座ってた。って事は何かい?2人だけ”ぼけーっ”と
立ってたって事?それって恥ずかしくない?
(後から聞いたらこの二人はいつも最後に座ってたらしい)
企画の時間。
”おしのさん”のジャグリングとパントマイムおおうけ。さすが本職。
クイズ大会、かなり盛り上がる。
3曲目、ガイーヌ。「剣の舞」の出だしのテンポが合わない!!
高音域と低音域とパーッカッションと池上先生の指揮がバラバラ。
テンポ上げても落としてもどこにも合わない!頭の中が真っ白。
池上先生苦笑い。かろうじて収束したが相当ヤバかった。
アンコール2曲、無事終了。
午後 9:00
終了。バリトンは全員汗だく。ネクタイまでべたべた。
慌てて着替える。
CD売り場に行くと人だかりがしている。
100枚くらい売れたらしい。優秀、優秀。
お客さんがある程度引くのを待ってあたふたと片付け開始。
テーブル、椅子、貼りまくったパンフレット、頂き物等々
パタパタと片付け。
この時、”きりん君”に会う。
ちゃんとあいさつができる今時めずらしい高校生である。感心感心。
来年は当倶楽部に参加しステージに上がると宣言。
がんばれ!若造!(勉強もしろよ)
Jお嬢が袋いっぱいにリコーの”グランドコンサートセレクト”
を持っていて配っている。しかもテナー用だけ。(はて?)
いはらさんのおみやげにとりあえずもらっておく。
午後 9:40
ほとんど最後で打ち上げ会場に移動。
場所が判らないので”いしばいさん”の車について行く。
(途中、ほぼ赤信号で2回ばかり交差点に.....ははは)
会場でかみさんを降ろしホテルに車を止めて
会場に戻ろうとしたら”いしばいさん”のご亭主の車で送って
頂いてしまった。感謝。
午後10:30
打ち上げ開始。ヤマハの”いざわさん”がいるじゃん。へー。
宴会はすでに始まっていて私の席は小串さんの前で白石さんの
斜め前で池上先生の後ろ。囲まれてるじゃないか!
料理はなんと”キムチ鍋”(季節感全く無し!)
白石さん軽快なタッチでお肉をひょいひょいと裏返す。
小串さんも負けずにお肉を裏返す。(途中から私の役目となりました)
白石さん急に味付けを始めてしかも廻りの人によそい出す。
けっこーマメな人なんだ。(ちなみにおないどし)
みんなで楽しく呑む呑む呑む。
先生のサイン争奪ジャンケン大会始まる。
仕切ってるのは”いざわさん”(得意だわな)
白石さんのサイン希望者の中になぜか池上先生が?!
先生いわく「だって頼めねーじゃん」。
みょうに盛り上がる。
途中、”とらちゃん”を中心にバリトン軍団集結。
バリトン吹きばっかりだけにタチ悪い?!
ガツンガツンと呑む。
その後、池上先生としばし話し込む。
2002年 6月2日
午前 0:00
日付変ってしばらくで1次会はお開き。
店の表で”いざわさん”と語り合う(だいぶまわってきてる)
午前 0:30
セルマーキャンプ 円田クラス オフ会開始。
メンバーはよねちゃん、Jお嬢、たくみくん、みやゾウさんとウチ2人。
(たくみくん、みやゾウさんお待たせ)
バカ話しながら2時間、楽しく過ごす。
午前 2:30
表に出てみると”とらちゃん”、”いしばいさん”、”やまぐちさん”
”やまもと先生”たちがいるではありませんか!
そのまま路上で3次会状態。
すこしづつ移動しながらいろんな所で”わいわい”と話す。
午前 3:30
チャリの二人乗りの見知らぬ中学生に”やまもと先生”怒る!
「こ、こらぁ、お前らぁ〜!不純異性交遊かぁ!?」
(あれは冗談だったのだろうか?不明)
たくみくん、みやゾウさん帰路へ。
ホテルに向かうがさっき別れたはずのいしばいさん達がコンビ二の前で
たむろしているので、いっしょにたむろする。
午前 4:00
ホテル到着。宴会場からここまで普通なら徒歩5分くらい。
にもかかわらず所要時間1時間30分!何やってたんだか...。
倒れるように寝る。
午前10:30
かろうじて起床。(二人とも二日酔い)
あたふたとチェックアウト。
APAのスパでお風呂に入って少し思考能力回復。
その後、お寿司屋さんでお昼。
午後 1:00
富山駅前のカフェでコーヒー飲んで帰路に着く。
途中でおみやげに ”ますのすし”を買う。
午後 5:00
家に到着。もうくたくた!
午後 8:00
今回の事は「虎の穴にアップしとくから」とよねちゃんと約束したから
がんばらないと。って事で書き出す。
午後11:00
なんとか書いた。そのまま果てた。
....つづく
池上先生、富山サクソフォーン倶楽部のみなさん
真剣に練習して一生懸命準備して楽しく合奏して
演奏も良くて宴会も楽しくて....。こんなに充実した演奏会
は初めてでした。
演奏会が成功し自分もステージに立つ事ができた事は
当然嬉しい事ですが、部外者の私達を心よく受け入れて
下さった池上先生と富山サクソフォーン倶楽部のみなさんの
おおらかさには胸のすくような気持ちよさがありました。
またみなさんと一緒に演奏できる機会を楽しみにしています。
* ふりだしにもどる
第24話 開幕!! 覆面リーグ戦<
副題:タンギング、みたび
ミスターX :「どうじゃ、タンギングはできるようになったかの」
直人 :「た、たぶん」
ミスターX :「よし、ではそのメトロノームに合わせて刻んでみい」
直人 :「ぶっ、ぶっ、ぶっ、ぶっ...........」
ミスターX :「お〜よしよし、ではその倍のテンポでやってみろ」
直人 :「ぺっ、ぺっ、ぺっ、ぶぶっ..、.ぺっ..、ぺっ、.......」
ミスターX :「その”ぺっ”って音はいただけんな、リードに舌を平行に
当てておるじゃろ」
直人 :「は、はい」
ミスターX :「リードに対して縦になるように舌を当ててみろ」
直人 :「た、縦ですか?」
ミスターX :「そうじゃ、”よよよよよよ”って言う感じでやってみい」
直人 :「ぶ、ぶ、ぶ、ぶ、ぶぶっ..、.ぶ..、ぶ..、ぶ..ぶっ........」
ミスターX :「どうじゃ、”べちぺち”鳴らなくなったであろう。
それはいいにして、テンポが遅れてる上に転んでるではないか!」
直人 :「そうなんですよ、早くするとそうなっちゃうんですよ」
ミスターX :「じゃろうな。お前、しこたま舌に力入れてるじゃろ」
直人 :「え?だって早く舌動かさないといけないじゃないですか!」
びしっ!びしっ!びしっ!
(直人がミスターXにムチで打たれる音)
直人 :「ぎょ、ぎょぇぇぇぇえ!」
ミスターX :「バカもん!早く動かすのと力を入れるのとは別の話じゃ、軽る〜く舌を当ててみぃ!」
直人 :「ぶ、ぶ、ぶ、ぶ、ぶ、ぶ、ぶ、ぶ、...........」
ミスターX :「それ、みてみい!出来るであろう、力んではいかん。
じゃあメトロノームを少しずつ早くしながら2時間ね」
直人 :「ぶ、ぶ、ぶ、ぶ、ぶ...........」
2時間後、
直人 :「ぶ、ぶ、ぶ、ぶ、ぶ、ぶ、ぶ、ぶ...........」
ミスターX :「よーし、なかなかよろしい、じゃがアタックが強いな、もっとデリケートに
切ってみぃ」
直人 :「ふべっ、べっ、ぶへっ.........うん〜、出来ません」
ミスターX :「そうゆう時はハーフ・タンギングを使うのじゃ」
直人 :「は、はーふって!僕は正真正銘、男です!」
びしっ!びしっ!びしっ!
(直人がミスターXにムチで打たれる音)
ミスターX :「バ〜っカもんっ!だれがニューハーフの話をしちょるか!
舌をリードに触れるか触れないかくらいで止めるのじゃ。
すると音がくぐもった感じになる、その状態をハーフ・タンギングと
いうのじゃ、やってみんかい」
直人 :「ふ、ふ、ぶ、ふ、ぶ......なんか舌がくすぐったいですね」
ミスターX :「じゃあその感じでメトロノームを少しずつ早くしながら2時間ね」
2時間後、
直人 :「ふ、ふ、ふ、ふ、ふ、ふ、ふ、ふ、ふ、ふ、......」
ミスターX :「おお、よしよし、じゃあ今度はわしが編み出した新しいハーフタンギング、
その名も”ニューハーフタンギング”を伝授しよう」
直人 :「そ、そればかりはごかんべんを......」
ミスターX :「こっ!このぉ!人がせっかく伝授してやろうと言うのに!」
びしっ!びしっ!びしっ!びしっ!びしっ!びしっ!
(直人がミスターXにムチで打たれる音)
「うぎゃぁぁぁ..........」
こうして直人はハーフタンギングも覚えたのであった。
....つづく
ミスターX 回顧録 その十とー
さて、次に控えているのは地区大会、つまり北陸大会である。
この年の会場は富山。結果は....金賞!そしてついに......
北陸代表!!!(ぱちぱちぱちぱちぱちぱちぱち)
学校始まって以来の快挙である。
喜びいさんで学校に戻り解散するが興奮冷めやらず
ちゃりんこで○田ショッピングセンターあたりに
なぜか集まっちゃった。
でもうろうろしてる訳にもいかず悩んでいると
お向かいには同級生の家、ツカダ屋食堂が。
とりあえずジュースでも飲もう(それぐらいしかお金ないし)
と店に入ってみるとお店のとうちゃんが、
「そ〜か!全国大会か!やったな〜、すごいな〜、
よ〜し、みんなにチャーハンおごってやろう」
「わ〜〜〜い。」
と浮かれていた。
ところがその後、先生方と父兄は大いに頭を悩ます事になるのである。
* ふりだしにもどる
第25話 黄金仮面との死闘
副題:Mr.X アドルフ・サックスの故郷を訪ねる 家からディナンへ
2002年 10月28日
午前4:00
かみさんと家を出発、JRで大阪へ。大阪駅から阪急に、そしてモノレールで大阪空港へ到着。
午前8:00
国内便にて成田空港へ。
午前9:00
成田着。集合時間まで時間が有るのでレストランへ。いきなりビールを飲みながら
焼肉どんぶりを食べる。
午後0:30
スカンジナビア航空984便、コペンハーゲン行きの搭乗手続きを待っていると
出発ロビーでベレー帽を被ったよっぱらいのオヤジがあたりかまわず大声出して
しかも周りの人にもからんでいる。
「やべーなぁ、あんなオヤジと11時間30分も同じ飛行機かぁ?」
ってな心配しながらも出発ロビーからバスに乗って飛行機に搭乗。
よっぱらいのオヤジは辺りに見当たらないからどうもビジネスクラスらしい..??
ところが飛行機に乗ったのにちっとも離陸しない。
「おや?」
と思っていると地上クルーが飛行機に乗り込んで無線連絡してる。
「ガガッ!え〜中には荷物無いです。あ、降ろすんですね。はい、わかりましたぁ〜」
って会話が聞こえる。
で、結局離陸するまでに1時間。(結局なんなんだ?)
飛び出してしまえば映画を見るのとごはんとコンソールでゲームするのだけが楽しみ。
ごはんその1
ごはんその2
コンソール
さて機内でツアーガイドのM山さんに聞いて判った!
(そう、実は初めてのツアー旅行なんですよ〜)
M山:「あのおじさん、搭乗拒否されたらしいですよ」
さ :「あ、それで機内が静かなんだ」
M山:「ええ、でも荷物降ろすのに1時間かかったそうですよ」
さ :「さっきの無線はそうゆう事か!」
M山:「コペンハーゲンの乗り換え心配ですね」
さ :「.......運転手さんにかなり飛ばしてもらわないと」
お〜や〜じ〜ぃ!やってくれたやないかい!ああん?
(実はこんな事では済まないのである)
さて、10時間45分後、予定より35分遅れてデンマークの
コペンハーゲンに到着。運転手さんの頑張りで遅れを25分リカバリー。
ところがブリュッセル行きのスカンジナビア航空597便への乗り換えには
あと35分しかない。ツアーの14人はそそくさと入国手続きをすませ
乗り換え便の搭乗口へ早歩き!
「お〜や〜じ〜ぃ!ったくどうゆうつもりやねん!」と
内心思いながら搭乗になんとか間に合った。
(実はこの程度でも無かった)
そそくさと乗り込むとすぐに離陸。
1時間20分後、ブリュッセル国際空港に到着。
午後7:00(現地時間)
とーこーろーがー!!!!荷物が着いてない!
なんと!まだコペンハーゲンに有るらしい。
「お〜や〜じ〜ぃ!どうしてくれる!このどあほ〜〜!」
と内心思い...しっかり声に出して文句たらたら。
(実はまだまだこんなの序の口なのである)
結局、荷物の特徴をバゲッジのおじさんに説明して
スカンジナビア航空のお泊りセットを受け取る。
お泊りセット
午後8:30
バスに乗り込む。
バスの中で地元のガイドさんから現地情報の説明。
「早朝のお散歩は危ないですから気をつけてください。
人が居ない時間帯は治安が良いとはいえません」
などと注意事項を聞きながら一路、
ブリュッセル市内のホテル"Le Plaza"へ。
Le Plaza
チェックインを済ませ部屋に入ると.....
ドアのノブが取れちゃった!
ドアのノブ
おいおい、いちお4つ星だろ!?このホテル。
午後9:00
ホテル近くを探検、近くのお店でタバコとビール、ミネラルウォーターを買い込む。
その後、ホテルのロビーでツアーガイドさんに相談。
さ :「明日のディナンなんですけどアドルフ・サックス通り行きたいんですよ」
M山:「城壁登らずにですか?」
さ :「はい、城壁に興味ないし」
M山:「楽器されるんですか?」
さ :「サックスを少々」
M山:「わかりました、明日バスの運転手さんと相談してなんとかしますっ!」
さ :「お願いします」
と無理を言う。
午後10:00
部屋でテレビ見ながらビール(チェリー味)を呑んでくつろぐ。
午後11:00
爆睡
2002年 10月29日
午前3:30
”ベコンッ!!”と大きな音がして目が覚めた。
かみさん:「あら!起きた?」
手にはペットボトルが。そう、飛行機の中で飲んでいたジュースの
ペットボトルを開けた瞬間、気圧変化で大きな音がしたのである。
中途半端な時間に目が覚めちゃった。
とりあえずシャワーを浴びて今日の予定を確認したりお金の確認したり
テレビ見たりして時間を過ごす。
午前5:30
フランス語版「カリメロ」を見る。
カリメロ
午前6:30
待ちに待った朝ご飯。さっとそくロビーに降りて行くと....
「ぼんじゅーる、むっしゅう〜」
とボーイさん。そう、フランス語圏である。
で、朝食一番乗り。(えっへん!)
その朝ご飯(バイキング)が....まずパンが美味しい、美味し過ぎる。
日本のパンが”ふがし”に思える。それからハムにベーコン、
チーズにスモーク・サーモンも、ヨーグルトも美味しいし
コーヒーも美味しい。ベークドポテトもソテーしたきのこにトマトも....
どうゆう事?初日のホテルの朝ご飯からこれか?
恐るべしベルギー!!美食の国の片鱗を垣間見る。
午前7:30
朝から1人で近所の散策、表はまだ薄暗い。
昨夜のガイドさんの注意なんかちっとも聞いちゃいない。
ブリュッセル西駅や近くの商店街などを1人でうろうろ。
その間、かみさんは食後の睡眠。
午前8:30
ツアーガイドさんと今日のディナンでの予定を打ち合わせ。
私達は別行動なので集合時間やバスの運転手さんの電話番号を確認。
荷物はまだ届かず、かなり不安。
「あのクソお〜や〜じぃ〜!スカンジナビア航空も荷物載せて飛べばよかったのに、
コペンハーゲンから送り返すとかいくらでも手は有るだろうに....」
とグチる。(それでもまだまだ甘かった)
午前9:00
バスでディナンに向けて出発。
ブリュッセルから高速で10分も走ればのどかな田園地帯。
高速から一般道に降りても信号はほとんどなく快適。
ただし道は細く丘陵地帯なのでアップ・ダウンは頻繁。
まわりはほとんど牧場でどこを見てもウシ・うし・牛....牛だらけ。
(たまに羊もいたけど)
午前10:30
ディナン到着。ツアーの他の人たちはケーブルカーでシタデル(城壁)に登る。
私達は別行動でディナンの街を散策。
ディナンとはアドルフ・サックスが生まれた町です。
まずはディナンの中心街、”アドルフ・サックス通り”を歩く。
アドルフ・サックス通り
街じゅうサックスだらけ。通りにはサックスの形のネオン管。
家の飾りもサックスだし、レストランのメニューも。
通りの最後には巨大なサックスのオブジェあり。
オブジェ
通りに面して”アドルフ・サックスの家”があり、その前に
椅子に座ったアドルフ・サックスの銅像が有る。
って事で肩組んで記念写真。
Mr.Xの写真
(本邦初公開!Mr.Xの写真.....一部修正有り)
あたふたと街を見て回ったがツアー本体の合流時間までにトイレに行っておかないといけない。
なにせ公衆トイレなんてものは無くてたまに有っても有料(25セントくらい)なので
カフェとかでコーヒー飲むついでに借りないといけない。
って事で近くのカフェでコーヒー飲みながら一息。その後、ツアー本体と合流してデュルブィへ向けて移動。
....つづく
ミスターX 回顧録 その十と二
先生方と父兄を大いに悩ます事とは?はっきり言ってお金が無い!のである。
生徒達は「ぜったい全国大会いくぞ〜!」と気合い十分だったが父兄も先生も
「まあ、今年も北陸止まりだな」くらいしか思っていなかったらしく出場が
決まってからが大騒ぎ。後から聞いた話によるとこんな会話があったらしい....
父兄1:「どうする?お金ないぞ」
父兄2:「大体、東京行くのに1人あたりいくらかかるんだ?」
父兄3:「さあ....」
父兄4:「そうだ、演奏会してその入場料で工面するってのはどうだ?」
父兄たくさん:「それはいい考えだ!」
父兄4:「人もたくさん集まるぞ」
父兄5:「おいおい、そりゃだめだろう」
父兄4:「どうして?」
父兄5:「ワシらが聞いても判らんくらい難しい音楽してるから全国大会
に出れるんだろ? そんな難しいモン聞いて判るか?
生徒にだって負担かかるし、演奏会だってただじゃ出来んぞ!」
父兄6:「そりゃそうだ、ちんぷんかんぷんだろうなあ」
父兄5:「父兄が学区全部の家から寄付金集めるしかないんじゃないのか?」
父兄たくさん「.........そだな」
こうして吹奏楽部の父兄たちは毎晩、寄付金集めに奔走したのであった。
* ふりだしにもどる
第26話 栄光の彼方に
副題:Mr.X アドルフ・サックスの故郷を訪ねる ディナンからアントワープへ
2002年 10月29日
午前12:00
さて今日の目的をほぼ果たしてしまったので後はただのお気楽バス・ツアー。
お昼ご飯は”世界で一番小さい町”デュルブィで食べる事になっているので
そのデュルブィへバスで約1時間の移動である。
デュルブィのお城
デュルブィに着くとみんなでぞろぞろとレストランへ徒歩で移動。
地元の名物料理(?)のマスや生ハムメロンを食べる(かなり量は多い)
マスはでっかいしメロンは瓜のようだが塩味の効いたハムには
ぴったり!日本の生ハムメロンってきっと何か勘違いしてるんじゃないのか?
と思える絶妙な組み合わせ。
当然の事ながらビールは地元のビール。
ベルギーでのビールの銘柄は約2,000種類!メニューにも
数ページにわたって銘柄が書かれていて何が何やら.....。
適当に頼んでゆっくりと食事。
ます
午後1:30
のんびりと昼食を済ませた後、デュルブィを散策。
世界で一番小さい町と言うだけあって徒歩で15分もあれば
町じゅう全部見て歩ける。お店や公園をうろうろしてると
なにやら柔らかいものを「むにゅ」っと踏んじゃった。
よく見ると犬の「うんこ」。おいおい、ここまで来て踏むか?
とよく辺りを見回すと落ち葉にまぎれてたくさん落ちてる。
おおきな馬の「うんこ」も発見!茶色い物体は踏まないように
下を見て歩くはめに。1時間ちょっとで散策終了。
次の目的地、モダーブ城へと移動。
午後4:00
モダーブ城
さてこのモダーブ城、ちっちゃいチャペルが有って
最近は日本人が結婚式で来る事が多いそうな、でもこのお城、
周りは見渡す限り牧場でその中にぽつんとあるから
さびしい事、この上無い。
天井
午後7:00
地元のガイドさんの説明で中を見学し今日の観光は終了。
今日のホテル、オルステリー・サン・ロッシュへと移動。
(リエージュ近郊、スパ・フランコルシャン・サーキットに近い)
約1時間後、ホテルに着いた。
待ちに待った荷物が着いているかと思いきや、まだ
到着していない。

オルステリー・サン・ロッシュ
「なろ〜クソおやじぃ〜〜、スカンジナビア航空も
飛べばよかったのに!ユジノサハリンスク上空あたりで
荷物ぶちまけるとかさ〜〜〜」
とあらぬ事を口走るも荷物が無い事にはどうしようもない.....
とそこへ1台のトラック登場!とうとう荷物がやって来た!
荷物を部屋へ上げてもらってから近くを散策するが....
何ぁ〜〜〜にも無い!電車の駅と川が有るだけで街灯すらないさびしい
住宅地の外れにホテルがあるのであった。
って事で部屋へ戻ってひとやすみ...のつもりが爆睡!
午後8:30
ガイドさんに電話で起こされ、ねぼけまなこで晩ご飯。
「悪魔」(Duviel)と言う名前のビールが美味しい。
何でも「悪魔に地獄に引きずり込まれるくらいの美味しさ」
が名前の由来だそうな。食後はあっと言う間に再度爆睡。
2002年 10月30日
午前 5:00
前日、たっぷり寝たおかげで元気いっぱい。
(若干時差ぼけ気味の為、みょうに早起き)
朝から近所の駅や河原を散策してから朝ご飯。
午前 8:00
朝食を済ませマダムと犬(ぱっと見、モップの先に見える。
この犬、前日にガイドさんに足を踏まれて以来、顔を出さなくなって
写真はとり損ねた)のお見送りを受けて小雨の中、一路アントワープへ向けて出発。
....つづく
ミスターX 回顧録 その十と三
さてその全国大会も間近にせまったある日の事、
楽器屋さんがどっさりと楽器を持ってやってきた。
クラリネットにオーボエにアルトサックスに
ティンパニに弦バスに....。どうも金牧校長が
教育委員会にねじこんで楽器の予算を
せしめてきたらしい。(やるう!)
その新しい楽器を手にしてみんなやる気まんまん。
そしてとうとう普門館に向けて出発する日がやってきた。
ぎりぎりの予算の中、ゴージャスなバスなんて
当然無理だし大きなトラックも借りれない。
って事でバスはかなりぼろっちい路線バス、
しかも補助席2列のヤツ(つまり1列あたり6人がけ)。
トラックも2トンのちっちゃなトラック。
当然全ての楽器はトラックに積めないので
テナーサックスより小さい楽器はバスの中。
弦バスは1年生、2年生の座高の低い女の子を
まとめて座らせてその頭上。
(つまり網棚と席の間にぶらさげた)
吹奏楽部員と顧問、引率の先生と楽器を
ぎっしりと詰め込んだバスは父兄のみなさんの
お見送りの中、東京に向け出発したのであった。
* ふりだしにもどる
第29話 挑戦者ストロング
副題:富山サクソフォーン倶楽部ふたたび
プロローグ
2003年6月14日
午前7時、バリトンサックスをしょって京都駅からサンダーバードに乗り込む。
自由席はほぼ満席。空いた席を見つけて座ったがバリトンサックスを置く場所が無い。
そこでバリトンサックスを「よっこらしょ」と持ち上げ網棚に。おいおい、網棚に載せるか?ふつー
約2時間、ぼけ〜っと過ごして高岡に到着。
お迎えに来てくれた”とらちゃん”と1年ぶりの再会。
とらちゃんの車で高岡城跡公園へ行き”高岡市吹奏楽祭”をちょこっと見学。
会場で”アレクサンドル・ウンコロビッチ・ならさん”とも再会。
30分程聞いてから昼食の為、呉羽方面に移動し喫茶店で昼食。ここで”よねちゃん”と合流。
昼食もそこそこに今日の練習場の”富山市民芸術創造センター”へ移動。
(富山市 民芸 術 創造センターじゃないぞ!何の術だ!?)
練習場に入ってしばらくすると”てらちゃん(ぷりてぃ〜T)”登場!
後は”みやざきにーやん”と”なかだっち”が揃えば全員なんだけどとりあえず音出し。
メンバーの顔ぶれを見ると判る人には判ると思いますが、
今日はバリトン6重奏の練習にやって来たのです。
本番まであと2週間、全員揃いそうなのが今日だけなのです。
しばらくして4人でアンサンブル開始。
1回さらっと通してみたら...
とらちゃん:「...」
てらちゃん:「......」
さかもと :「.........」
よねちゃん:「??????」
無言で思わず顔を見合わせる。
これはヤバイ、ヤバ過ぎる!
縦も横もばらっばら!!テンポがったがた!!!
バランスめろめろ!!!!音すかすか!!!!!
もうプログラム出来上がってるぞ!
さかもと :「もっ、もう1回やってみよっか...」
やっぱりダメだ。どっから手を付けて良いものやら....しばらく放心状態。
と、そこへ救世主!”みやざきにーやん”登場!
にーやんが入ったとたん、急に良くなった!これで問題点を叩けるぞ!さっすが!
なるべく止まらないように回数を稼ぎながらわいわいと練習は進行。
2時間くらいして最後のメンバー”なかだっち”が登場!仕事片付いたのね
前後して取材班の”ぷりてぃ〜O”さんと”ぷりてぃ〜Ki”さんが
差し入れ持って登場!
とりあえず写真撮りを済ませてしまう事に。
センターのあちこちでいろんなポーズで写真を撮る。
その後、”ぷりてぃ〜O”さんと”ぷりてぃ〜Ki”さんに聴いてもらって
アドバイスをもらいながら練習続行、しかもずっと立奏で。
夕方までみんながんばってなんとか形になってきました。
帰りの電車が迫っていたのでとらちゃんとにーやんに
高岡駅まで送ってもらって帰路に付きました。
とらちゃんには去年の演奏会のビデオを、
にーやんにはお弁当を頂いてしまいました、感謝!
深夜12時に家にたどり着きさっそく去年のビデオを見てみると....
私の姿勢が悪い!!はっきり言って猫背
しかも私の前で吹いているとらちゃんは”ぴしっ!”と
背筋が伸びているから目立つ事この上ない!
「これじゃいかん!」と一念発起し姿勢の矯正をする事に。
これが後に大いなる災いを呼ぶのであった.....。
富山サクソフォーン倶楽部ふたたび
2003年 6月27日
午前9:00
かみさんと家を出発、富山の到着時刻は13:30の予定。
午前10:00
福井県 今庄サービスエリア直前で覆面パトカーをぶち抜く!ぬかったあぁ!
めでたく33Km/hオーバー、けっ!
正午
砺波インター到着。お昼を食べに庄川町の鮎料理専門店”鮎や”に向かう
。”鮎や”は「鮎料理食べたい!」との私のリクエストでとらちゃんが調べてくれたのです。
午後0:30
”鮎や”に到着。鮎の塩焼き、てんぷら、お刺身、酢の物、鮎ご飯、
お味噌汁(具は当然!鮎)、うるかを食べる。2人で食べた鮎の数17匹。
おいしかった!
(来年はとらちゃんに教えてもらったもう1つの鮎料理専門店、”川金”に行くぞ!)
鮎料理
午後1:30
昼食を済ませ五箇山へ向かう。
午後2:30
五箇山到着。合掌造りの家を見て歩く。
運良く萱(かや)の葺き替え作業を見ることが出来た。
萱の葺き替え
午後4:30
途中でお茶したりしながら富山駅前到着。
ホテルにチェックインして駅前の花屋に向かう。
明日の演奏会でかみさんが受け付けのフラワー・アレンジを作るので
その花材を調達する予定。
と、そこでインカムを付けたおねーさんに呼び止められる。
おねーさん:「北日本放送なんですが....番組出てもらえませんか?」
私 :「は?!はぁ.....いいですけど、宣伝打ってもいいですか?」
おねーさん:「宣伝?....ですか?」
私 :「はい。明日、小杉で演奏会するんです、サクソフォンの」
おねーさん:「いいですよ♪」
って事で北日本放送の”ワイドプラス1 駅前クイズぴったんこ”
に出演する事に。( ここ-> 駅前クイズぴったんこ)
電話相手のヒントを頼りに箱の中身を当てるのですがここで大問題。
電話相手は富山の人じゃないといけない。
まずとらちゃん、仕事中で電話に出れず、よねちゃんも。
Jお嬢は電話に出ない。
仕事中(たぶん)にもかかわらずにーやんは電話に出てくれたけど
TVが近くに無い。
にーやんがあっちこっち当たってくれて、てらちゃんを確保。(多謝)
って事でてらちゃんが電話でヒントを出す事になった。
おねーさん:「え〜っと、それではその”てらちゃん”の似顔絵書いてください」
私 :「に!にがおえ?」
え!てらちゃん?ん〜?てらちゃん、てらちゃん....とぶつぶつ言いながら
似顔絵を書き上げると別のおねーさんからインタビュー。
なんと!明日の演奏会の宣伝に使うボードを作ってくれるそうな。やった〜!
そうこうしているうちに本番直前!とそこへJお嬢から電話が...
Jお嬢 :「どした?なんか用か?」
さかもと:「TV見てTV!1ちゃん1ちゃん!これから出るから、じゃ」ぶちっ!
電話の向こうであ然としてたに違いない
直後から5分間の番組スタート。
アナウンサーの小林さんからいきなり明日の倶楽部の演奏会の話がでた。
宣伝のボードも立ってる。
さすが!と思ったのもつかのま、すかさずゴム風船を渡される。
小林さん:「サックスを吹くそうですから肺活量もすごいでしょ?
このふーせん膨らましてください」
おいおい!なにをやらせるんだ!
と思いながらもぷ〜とふた息でパンパンに膨らましちゃった。どや!
風船の後は本題のクイズに。
てらちゃん:「海とかプールで浮かぶのに使うやつ」
さかもと :「うきわっ!」ピンポン!
てらちゃん:「トイレに入る時はくやつ」
さかもと :「すりっぱっ!」ピンポン!
てらちゃん:「服の下に着るやつ」
さかもと :「したぎぃっ!」ピンポン!ピンポン!ピンポン!
あっと言う間に全問正解!景品に百貨店の商品券、5,000円分をもらいました。
番組終了後、てらちゃんの似顔絵とすりっぱとパンツもおまけにもらったので
てらちゃんのお土産にする事に。
さっき電話をたたっ切ったのでJお嬢に電話すると....
Jお嬢 :「見たよっ!何ぁーにやっとるん!!」
さかもと:「ははは、いや、まあ、そうゆう事」
しばらくしてにーやんから電話。
にーやん:「全問正解おめでとうございます、Jお嬢から聞いた」
さかもと:「ははは、ご迷惑おかけしました」
その後、とらちゃんからも電話。
とらちゃん:「どうしました?」
私 :「え?聞いてない?Jお嬢からとか?」
とらちゃん:「何?なに?」
私 :「・・・って訳でTV生出演!倶楽部の宣伝もばっちり」
とらちゃん:「あはは、おっかしぃ〜」
TV出演で練習時間も間近になったので慌てて晩ご飯をすませ
芸創(富山市民芸術創造センター)に向かう。
午後7:00
なんと芸創一番乗り!やっほぉ〜(ん?どっかと同じシチュエーション)
さっさと椅子と譜面台を出して音だし開始。
とらちゃん、Jお嬢、ならさん...来る人来る人TVの話題。
そこへてらちゃん登場。さっきのお土産を渡す。と、てらちゃんが
CDをくれた。さっきのTVをCDに録画していてくれたのです。
おおぉ!ありがとう。気がきくねぇ、てらちゃん!
午後7:30
今回の演奏会のバリトンパートの強力な助っ人、高橋君登場!
上手いんだ彼は、ほんと。GenerationGAPってバンドで全国を
ライブでまわってるらしい。がんばれ〜CD買うぞ!
午後8:00
池上先生登場!お久しぶりでございます
まずはジェラシーのエンディングを何パターンかやってみる。
その後、ジェラシーを頭から。ところがどうも小節数が合ってない...ような...
気がする....
高橋君 :「1小節多くないですか?」
さかもと :「うん、多い。とらちゃん、とらちゃんっ」
とらちゃん:「はい?」
さかもと :「ここからここ、1小節多くない?」
とらちゃん:「え?てらちゃんはここ何小節有る?」
てらちゃん:「う〜んと16」
さかもと :「あ、2番は17有る、どこが多いんだ?」
高橋君 :「ここの繰り返しのとこじゃないですか?」
さかもと :「あ、そっかな」
って事で吹いて確認するとぴったり、さっすが高橋君。
その後は旧友やって、しばらく休憩してから今度はこうもり。
さかもと :「高橋君、ここの3連符はダブルで切ってって。池上先生」
高橋君 :「無茶言いますね」
と、この後も細かい変更点やおかしな所をお互いに確認しながら進行。
楽しいぞ!こうもり
ところが...こうもりの最中に背中に激痛が!!!びきっ!
痛くって吹けやしない。どうも背筋をまっすぐにしてたのが
マズかったらしい。元々私はバリトンをかなり立て気味にしているのですが
そこへ背筋をまっすぐにしたものだから負担が全部背中にきたらしい。
結局、しばらくうなった挙句にちょっと猫背の楽器斜めで練習続行。 でも痛いけど
午後10:00
全体合奏は終了でちょっと休憩。
池上先生:「今年も来てくれてありがとう」
さかもと:「いえいえ、そんなめっそうもございません」
池上先生:「この前、どっかで会ったよな?」
さかもと:「え〜っと、ん〜〜?あっ!アンコンの東海大会」
池上先生:「年に何回か会うね」
さかもと:「はははは」
ところがのんびりお話する間もなく今度はバリトン6重奏の練習。
そろってるメンバーでささっとやってみる。
横では”よそじーず”も5重奏の練習。
何やってるんだかよく聞こえないけど時間を惜しんで精力的に吹きました。
午後10:30
今日の練習終了。後は明日のゲネプロを残すのみ。
解散の前に明日の集合時間の確認。
さかもと :「明日何時?アンサンブルの練習しないといけないよね?」
よねちゃん:「ぷりてぃ〜が1番かなぁ?」
とらちゃん:「ねえ、おっし〜、明日どうゆう順番?」
おっし〜 :「揃ったところから順番かな?」
とらちゃん:「じゃあバリは9時集合?」
さかもと :「了解」
よねちゃん:「じゃ9時ね」
って事で本日は解散。
私はホテルに戻ってビール呑んであっと言う間に寝てしまいました。
2003年 6月28日
午前8:00
ホテルに隣接するカフェで朝食。降りしきる雨の中、ラポールに向かう。
午前9:00
ラポール到着。
昨年と同様、机を出したりパンフレット貼ったりを開始。
でも去年と違って人数が多いからあっという間に終了。
午前10:00
プログラムへのビラはさみ開始。
これも人数が多いからあっという間に終了。
(この間にかみさんは小杉の花屋さんへ花材の調達。)
時間も有る事だしアンサンブルの練習したいんだけど....
とらちゃん:「ぷりてぃ〜の後にやりましょうか?」
さかもと :「よねちゃん来てない」
にーやん :「電話してみる.....お、よね!今どこ?
ふん、ふん、用事で、まだ出てない、了解」
さかもと :「あら〜、じゃ始められないね」
って事で結局練習室はプログラム順で使う事に。
午前11:30
よねちゃんがまだ来ない。私が電話してみたら...
さかもと :「よねちゃん、今どこ?」
よねちゃん:「富山市内に入ったとこ、高速、捕まった」
さかもと :「はぁ?」
よねちゃん:「ずっと追い越し車線走ってたら....」
さかもと :「あー通行区分帯違反ね」
よねちゃん:「今、どうゆう状態?」
さかもと :「よねちゃん待ち」
よねちゃん:「申し訳ない」
さかもと :「気を付けて」
にーやん :「どうだって?」
さかもと :「高速で捕まったって」
にーやん、とらちゃん:「よねぇーーーーーーーーーっ!」
ほぼ正午
よねちゃん到着。ところがなかだっちのステージ・リハーサルまで
あと10分。みんなで練習室に移動し練習開始。
この時点であと5分。2回通してなかだっち離脱。
その5分後、よそじーずに練習場所を開放。
あっと言う間の練習終了。次はステージ・リハーサル。
それまでの間に腹ごしらえって事でお向かいのローソンへ
買出しに向かう。
楽屋横でみんなで昼食。
午後1:15
アンサンブルのリハーサル、15分間。
なぜかバリ6を聞きにたくさん集まってきた。
まずはささっと通してみる。
Jお嬢 :「みんなで動くとこさ〜合わせたほうがいいんでない?」
さかもと:「え?合わせてるつもりなんだけど..ズレてる?...却下、ここ踊るの無し!」
せっかく振り付けしたのになぁ〜残念
あっという間に15分終了。
その後のよそじーずのリハをみんなで聞いてからバリは集合して
最後の打ち合わせ。とそこへ本日のゲスト、新井先生と沼田先生登場!
時を同じくしてかみさんのフラワーアレンジも完了。
各先生の部屋へも小さいアレンジを置いてきた。
花
午後2:30
3部のゲネプロ開始。
こうもりで低音が早いパッセ−ジで駆け上がるところで、
池上先生:「いいなぁ、低音。めちゃめちゃかっこいい、
大きすぎて高音とバランス合わないけど(笑)
そう吹きたいよな〜。じゃソプラノ、がんばって」
山本先生:「悪いねっ♪」
途中、たかはしさんのストラップが壊れる。アルトでは珍しい
順調にゲネプロ進行、ところが私の背中がまた再発。
今度は腰も一緒にきた。とても耐えられずにしばらく唸る。痛ってぇ〜
午後4:00
3部のゲネプロ終了。
でも背中と腰がかなり痛い。このままでは本番がまん出来ないかも?
とりあえず応急処置でバンテリンをかみさんに買ってきてもらって塗る事に。
午後4:20
新井先生のゲネプロ。新井先生、ストラップを忘れる(笑)
すーーーーーーーーっごい綺麗なテナーの音。
あの音聴いたらテナーの音色の概念絶対変る!
午後4:30
全員集合して最後の打ち合わせ。
午後5:00
バンテリンを待つ間、ソプラニーノを吹かせてもらった。
ち、ちっちゃい。高い音全然出ない、音程とれない。
やまgooさん、よくこれ吹けるねぇ、尊敬しちゃいます。
バンテリン到着後、さっそく塗ってみると痛みがかなり治まる。
とりあえず1部の衣装(ピンクのシャツ)に着替える。
途中、受け付けで東京からはるばるやって来たみやごしくんに再会!
その後、しばらく新井先生や池上先生、沼田先生とお話。
午後5:30
ふと見るとステージは空。
にーやんと顔を見合わせ....、
にーやん:「今なら練習できる!、とらは?」
さかもと:「電話するっ!よねちゃん、ステージ!!
あ、とらちゃん!ステージに楽器持って集合!」
って事でビビットより先にステージ奪取!ビビットは練習室ね
そそくさと練習しようとしたら山本先生が聴きに来た。
次いで新井先生。
さかもと:「新井先生ぇ〜、緊張するじゃないですか!」
新井先生:「え!?聴かせてよ、僕は本番聞けないから」有難うございます
そこへかみさんまでカメラ持って登場!
こうなりゃ開き直って最後の練習。
バリ6
練習終了から本番までの間、山本先生から色々とアドバイスを頂く。
できるかな?本番で。
午後6:00
開場。
お客さんの入り具合を見に受付に行ってみると...
まつさん:「あ〜、まずい!鉛筆付け忘れてる」
さかもと:「あ!」
そう、プログラムにアンケート書き込み用の鉛筆を付けなければ
いけないのですがすっかり忘れてたのです。
そこで受け付けの女の子達に鉛筆をどっさり渡してから
鉛筆の箱を持って会場へ猛ダッシュ!
さかもと:「アンケート記入の筆記用具の無い方ぁ、鉛筆ありま〜す」
と客席を一回りしてなんとか事無きを得る。あと10分遅かったらヤバかった
午後6:30
1部開演。
お客さんは500人くらい(目分量)。
去年よりちょっと少ないかな?
まずはSouthern Wind All Stars (仮)の
ドリカム・スペシャルソングブック。10分にも及ぶ長い曲です。
次はぷりてぃ〜。茶色の小瓶はなんと!3分以下、さっぱりしていてGood。
ビビットのボザに合わせてチューニング開始。スケルッツオのあたりで
舞台袖に集合。楽器はストラップにかけずに片手で持って登場する事に決定。
ビビットが引いてとうとう出番。
よねちゃん、なかだっち、とらちゃん、てらちゃん、にーやん、さかもとの順で登場。
とらちゃんが登場したあたりから客席がどよめき出す。
「え?うそ!」
「バリトンばっかり?」
「え、6本?バリトン?」
ざわざわざわざわざわざわざわざわ........
ざわめきが引いてから私のソロで曲がスタート、曲は”子象の行進”。
てらちゃんのリズムが入って全員が吹きだしたんだけど....なんか硬いな?
上がってるのかな?と考えだしたら自分まで上がりだしちゃった小心モノっ!
数々の難関を乗り越え、時にはぶっころびながらも終了。
途中の掛け合いの振り付けはちょっとウケた(”くすっ”程度)
1部の最後はよそじ〜ず、”展覧会のえ?”。会場大受け!!あれにゃかなわん
2部の新井先生のステージの間に着替えを済ませ舞台袖で見学。アンコールで池上先生とのデュオ。
すっごい、2人とも音色がとっても澄んでいるからか、ぴったりはまってる。客席で聴きたかった
3部開始。
1曲目は旧友。ところが3分の2あたりまで来た所で
背中と腰がまたしても痛み出した。薬が切れた
と思ったら急にズキッ!と来て一瞬吹けなくなってしかも譜面も見失っちゃった。
とりあえず勝手に譜面作って吹きながら行き先を探し残り32小節あたりで復帰。
かろうじて乗り切る。
2曲目のジェラシーの時は相当悲惨な状態で痛くて譜面に集中出来ない。
もうこのあたりでかなりへろへろ。
3曲目のこうもりではとうとう集中力が無くなってきて細かいミス連発!
痛くて思いっきり吹けなくて音もフォルテが精一杯。
アンコールはもう「はやく終わってくれ〜〜〜」と思ってただけで
何の曲吹いたかすら定かではない。やばいだろ
バリトンパートのみなさん、高橋君、倶楽部のみなさん、ごめんなさい。
終了後、舞台袖に出てあまりの痛さにうずくまる。
しばらくして控え室に戻ってバンテリンを再度塗る。ちょっと楽になった。
さっさと着替えをすませ荷物を車に放り込み受け付けの撤収のお手伝い。
重たい物は無理
ロビーにいる高校生の女の子の頭に先生方の控室に飾った花がささってる。
さかもと:「高校生の女の子の頭に花生けたの?」
かみさん:「ううん、あげただけ」
さかもと:「あれ見て、ほら!」
かみさん:「あら!」
午後9:50
撤収の段取りをまつさんがしっかりしていたのであっと言う間に撤収完了。
打ち上げ会場へと移動。
午後10:30
打ち上げ開始。
新井先生の隣の席でちょっと緊張。
でも新井先生にはバリトンアンサンブルで色々と励まし&参考になる話をして頂きました。感謝。
新井先生はとっても謙虚な方ですね、ちょっと見習お!
途中、またしてもバリトン軍団集結。
バリトン軍団 + オマケのJお嬢
後ろで熱心にアンケートを読んでいるのは新井先生と沼田先生
しばらくしてにーやんの仕切りで新井先生のサイン争奪じゃんけん大会!池上先生も混じってる
かみさんが勝ち残りサインをゲット。
次は池上先生のサイン入りポスター争奪、じゃんけん大会!
勝ち残ったのは大半がバリトン吹きと....新井先生。とっても嬉しそう
当然、私もゲット。去年の小串先生に続いて3枚連続だ!
その後、ヤマハのいざわさんと語り合う去年と同じパターンだ
2003年 6月29日
午前0:00頃(たぶん)
1次会終了し2次会へ移動。かみさんはホテルへ戻る。
高橋君は強制連行される。2次会参加者約25名。新井先生と沼田先生も参加。
わいわいと呑んでいたらみんな少しずつはじけ出す。
すぎたさん、いしばいさん、たかはしさん達がはじけ出し、しばらくしてから
ぷりてぃ〜Kiちゃん、どうもスイッチが入ったらしい。
プチン!「きょうは朝まで呑みましょう〜〜♪」
午前2:??頃
3次会開始。(どうも移動した記憶が無い....)
3次会参加者20名以上おいおい
しかも高橋くんを含めバリトンは全員参加!あ〜あ〜あ〜あ〜
ただし高橋君は途中で撃沈。
たかはしさん、思いっきりはじけてるちょっと恐い
午前4:??頃
3次会お開き。
4次会のラーメン屋へ移動。
参加者12名。信じられん!
明るくなってすずめがちゅんちゅん鳴いている富山駅前でみんなでラーメンをすする。
午前4:50
解散
午前5:00
駅前のホテルに到着。
ベットに倒れ込むと同時に気を失う。
午前10:45
チェックアウトぎりぎりでホテルを出る。
同じホテルだった新井先生とお迎えに来たまつさんにばったり。
新井先生:「何時まで呑んでたんですか?」
さかもと:「えっと?5時まで」
新井先生:「ついさっきじゃないですか!」
さかもと:「いや〜、ははは」
午前11:00
帰路に着く
午後0:30
氷見に立ち寄りお魚屋さんで岩かき食べたり、しろえびの刺身(当然、むいてある)を
手のひら一杯分くらい食べたり今が旬のトビウオの刺身、サザエの刺身を食べて
のんびり昼食。
午後6:00
自宅到着。
あ〜〜〜〜〜〜、小矢部の「海洋深層水トマト」忘れたあぁぁ....
まっいいか、来年の楽しみに取っておこう。
....つづく
池上先生、新井先生、富山サクソフォーン倶楽部のみなさん
今年も参加させて頂き有難うございました。
今回はアンサンブルにも参加させて頂き嬉しい限りです。
とらちゃん、にーやん、てらちゃん、なかだっち、よねちゃんを始め高橋君、
倶楽部のみなさん、そして池上先生、新井先生には大変お世話になりました。
この場を借りてお礼申し上げます。
来年もまたみなさんと一緒に演奏できる事を楽しみにしています。
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