WEEKLY CLIP BACK

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阿る

nov.30.2003

USA や UK で通常CDで発売されるものが国内盤ではCCCDになる。久しぶりにたまたま買ったらCCCD で音とびして、嫌気が差すなんて、まあそんなことは考えないんでしょうね(^^;

テレビ・メディアはこのことに付いては随分と寡黙です。久米ちゃんの番組はビデオ・クリップを優先的に放送させてもらったせいなのかCCCDに付いてはお話なし。TOCをずらしてエラーを補正をさせつづけるという危険なタイプとは別なCCCDも出てきているようですが、少なくともそんなことがあるという話しくらいあっても良いとは思う。

無論こんなことは青臭い書生論で企業に頼らなければやっていけないのは事実。でも批評は必要だと思うこともある

腰を据えて準備され登場したJ-リーグに刺激されバレーボールもプロ化して欲しいという話しが出たことがあった。当時注目度も高くオリンピックではメダルを期待され少なくとも1980年代まではリーグ戦には観客が押しかけていた。

現実問題として準備もなくプロ化は難しい。戦略も必要であるというのは筋が通っている。一方でイタリアでは男子のプロリーグが作られ、レベルが上がっていた。女子でもプロリーグが作られた。なんだってイタリアに?である。何かといえばお家芸などというが、先を越されてた時点で焦っても良いはずである。日本が先鞭をつけなければならないという誇りはなかった。プロ野球や大相撲をみてもプロ化は強化に繋がる。かといって実のところ世界の流れに逆らうような志があるわけではない。アマチュア精神がほんとに大切だなんて思っていやしない。大体有力チームは何かと有望な高校生選手に便宜を図っていた。とあるチームは高校生時代から親に金を渡していたりする。結局実業団に入ったあとバレてその選手は選手生命を半ば失う。

ある意味乗せられた形でプロ化を主張した大林と吉原は女工風情が生意気だと国内でのプレーが出来なくなりイタリアに渡る。国内の企業阿りライターたちはプロ化が難しいことや選手は余計なことを考えず「バレーだけを考えていればいい」と忠犬振りを示す。オヤジ系の雑誌にはイタリア女子リーグなんて弱くてレベルが低いと冷笑する。笑えるのはことごとく先見性がなくて目先だけだったこと。オヤジ系の雑誌は何かというと日の丸日の丸という言う割には目先のことしか書かない。

国内を追い出された吉原はイタリアリーグでレギュラーを取りチームを優勝寸前まで導く。と、ここで没落一方の日本のバレーチームからナショナルチームに入って呉れと要求が出る。ほんとに目先だけ。しかも国内のチームに所属してないとナショナルチームには入れないということでイタリアリーグも抜ける。イタリアに残る選択肢もあったものの、まあそんなことをすれば国内の企業べったりのマスコミはまた非国民呼ばわりしただろうね\(^o^)/

オリンピック出場後、結果が出なかったこともあってナショナルチームは若返りと称して機械的な年齢制限を設けて吉原を追い出す。流石にこのころにはバレーボールの人気も相当に落ちてくる。そうなると実は阿りライター達は書く場がなくなってくる

一応バレーボールもプロ化された。ということを知らない人が多い(^^;。十分準備されたとか戦略があってとかではなくて、あまりに落ちこみが激しいので取り敢えず話題作りにという面もあったように思える。まあ企業プロではあるけれど。尚且つ外国選手を締め出す。ナショナルチームもレベルが高くないところにそれを薄めた国内リーグで競っても強くならない気がするが、外国選手に頼らないチームを作りを進めたいかららしい。一段と弱くなった。

あんまり人気がないので本業の業績とは関係なく日立や富士フィルムというチームも廃部になる。「バレーばかり考えていないで自分のことは自分で考えろ」というわけで自分のことを考えるプレイヤーはビーチ・バレーに流れる。

かつてレベルが低いといわれたイタリアバレーは昨年の世界選手権で優勝。ことしのワールドカップ女子で、海外のニュースサイトではアメリカがイタリアを破り昨年の雪辱を果たしたゲームが大きく取り上げられていた。

ちなみにラリーポイント制はテレビ中継のために採用されました。スポーツは生、が基本の欧米でソフトを売るためにはある程度の放送時間の計算がつかないと商売にならないということから。日本はもともと海外のことは考えていないし(^^;生でもないし。若衆の歌もあるし。

もちろん日本が貢献した部分もある。リベロの採用には松平氏が汗を流していたし、ワールド・カップを日本で永続開催にした。40ヶ国の参加する世界選手権のほうがたしかにグレードは上である。ワールド・カップは参加国も24カ国と少ないものの、オリンピック予選も兼ねているので開催国日本は常に参加できる。つまりオリンピック出場のチャンスという見たかをすればなかなかのアドバンテージがある。

で、いまのところ、オリンピック出場は出来ないわけです

仕上げ

nov.13.2003

「キャンディの夢」を久しぶりに聞いてなんとなくショート・バージョンのように感じました。アレンジもご本人ではなかったし、ちょっとストーリーも唐突なような。でももしアレンジも含めて最後まで仕上げていたら、どんな風に・・・・

The Beatlesの「Let it be...naked」がリリースされます。元の、といっても「ライブに向けてのリハーサルするテレビドキュメント」が、「テレビドキュメントを製作する予定が計画倒で屋上でライブ」する映画のサウンド・トラックからオーバー・ダブを除いて屋上のライブとスタジオのライブをそのまま提供するアルバムです。もちろんヴォーカルがオンマイクで生々しいサウンドは迫るものはあるし、スペクター・ミックスよりビリー・プレストンのヴォリュームが大きいのでそのあたりのグルーブが楽しめます。

ところで話題は、ポールの言う作品を台無しにしたオーケストレーションのオーバーダブが除かれた「The Long and winding Road」のシンプル・バージョン。確かにあの壮大なオケストレーションも女性コーラスも必ずしもあっていたとは思えません。かといってもシンプル・バージョンが良いかというとちょっと物足りない。彼のヴォーカルもまだいつもの完成形には達していないような気もします

例えば「Let it be」はスタジオでもリハーサルを重ねヴォーカルはブラッシュ・アップされていますし、映画撮影後もシングルのためにマッカートニーも参加してギターのオーバーダブやジョージ・マーティンとともにストリングス、ブラスのセッションもしています(このタイプは使われなかった)。

ポール・マッカートニーはWingsやソロ のライブで、また映画「Give my Regards to Broad Street」でのリメイクでもこの曲にはブラスを使っています。もし本人があの曲を仕上げていたらオーケストラは使わなくてもストリングス・クァッテットやブラスはオーバーダブしていたような、そんな気がします。あの時に仕上げていてくれたら、と・・・

純血?

oct.28.2003

メジャーリーグの選手権も終了。ヤンキースに移籍した松井選手は選手権の中盤までは活躍したものの、後半2戦は抑えこまれた。総体的に見れば見事な(選手権で4番!)一年でしたが本人はかなり不満が残ったようです。

ただこういう時にはなぜかまた半ば本気で「何時かは日本人だけのチーム」で、なんて間抜な話しが出てくるんですね。アメリカ人-といっても様様なうにえ海外の選手-イチロー、野茂、松井-も交えてのメジャーリーグに日本人だけのチームが出ることにどんな意味があるのやら。日本人が乙女チックに思い描く背の高い理知的なアメリカの白人のオジさんに「おぉ日本人は素晴らしい」なんて誉めてもらいたいんじゃないかという、そんな感じがします。

もちろん海外でもそういう話しはあります。フォーミュラ・ワンでもフランスはオール・フランス(ドライバー、エンジン、タイヤ、車体)をフランスブランドで統一したいという話しはでます。ただ別に悲願(^^;でもないらしく実現されません。現在は車体-エンジンはルノー、タイヤもミシュランですがチーム監督、ドライバーはイタリア、スペイン。フェラーリもパランスするように他国のメンバーを入れています。

妙な被害者意識というものもあります。日本が勝つとルールが変更になるという話。フォーミュラ・ワンをある程度見ているとエンジン・サプライヤーに対するルール変更などは当たり前。ホンダが強すぎれば飽きられることを警戒してルール変更になるのは自然な流れ。多少手心が加えられていたのはフェラーリくらい。ではジャンプは?という話しもあるかもしれない。昨年のソルト・レイクの結果を見れば歴然としています。優勝、2位の選手は日本選手より背が低かった。背の高い選手に有利なルール変更、日本叩きなどと試合前には言われていましたが結果はまったくの逆。考えてみれば飛形審判にまで入っている日本がルールを協議する委員会に入っていないわけはありません。ルール変更は試案、試行、という手続きを経るわけでこの中で結局強行に反対はしませんでした。なぜ?結果を見れば判りますが、日本に有利になる可能性があったからでしょう。

で、実のところ「日本人だけチーム」は自虐史観と表裏一体という気配があります。自虐史観に薫ある種の純潔主義は純血チームに通じているというのか。世界には色々な価値観があります。どうもその中でコラボレーションしながらやっていくことが臆病というか面倒というのか。未だに最大のヒットが「すきやき」なのもそんなところにあるのかも。