WEEKLY CLIP BACK

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陰翳京都

jun.24.2003

「影絵の街」を聞いた時「京の空は暗く、沈んで見えるけど」と聞きとってしまったせいかもしれない。 「Shady」の第一印象は京都、それもタイトルからも陰翳礼賛の京都。

ボサンバと名づけられた「風の中」ですから「暗い部屋をつき通す」という歌詞から実体のない(^^;通りから奥に長い京都風の部屋をイメージしていました。

楽曲も悲観的な歌が多くトーンは重い。当時はなんといっても関西ブルーズは話しに聞く巨象(虚像?)で妄想の部分もありブルーズがベースあるのだろうと感じていた。もっとも音の構成-音作りは70年代の邦楽フォーク。

かなり陰鬱に始まる「冬のポスター」も後半はちょっと盛りあがってくるし「私は何色」「私を呼んで」などに加えジャケットもカーリーヘヤーにチューブライト風のタイトルとシンプルながらソウルのアルバム風であるのですが、歌を聞かせるというのか、リズム体が引っ込んでいるせいなのかフォークに感じられましたね。で、その組み合わせは上手くはまっているかというと、うーん、ちょっと違っているように思います。

もっとも、ソウルってなによ?と言われると困るけどウネウネペースにパスドラドンドンといったものかな。またその意味ではシティ・ポップともこのアルバムは違っています。

そのなかでは異色な「冥想」は運良くタイトルを聞いてすぐ曲を聞けたので余計な雑念は湧かなかった。タイトルをだけを先に見ていたらメディテイションというとインドやマハリシやマイク・ラヴだのいろいろと頭に浮かんだかも知れない。

プロデューサーはユーミンで作ったサウンドは敢えて避けたのかもしれない。それでもバンドの特性なのかホーボー系の「追いかけてきたけれど」はポップに仕上がっている。

「マイ・ピュア・レディ」の成功から次作はプロデューサーの豊富なノウハウが生かされたポップなアルバムに仕上がります。ただその枠にこぼれた部分もありました。

ところでバブル前までの京都はちょっと懐かしい街並みでした。定点観測の写真集などを見ると高さ制限もあり石造り(風)の建物に路面電車という風景はかつての東京を思い起こさせます。この辺りがある種の古里のない東京に妙な郷愁を抱かせるのかもしれません。地元にとってはかなり迷惑な町屋ブームの遠因もこんなところにあるのでは。

今更ながら音蔵CDのクレジットをみる。歌詞カードには
尾崎亜美 作詞・作曲 / 松任谷正隆編曲
となっているもののジャケット裏には
(2 -11)作詞:尾崎亜美/作・編曲:松任谷正隆
となっている。まあ業界の常識では同じ意味なのだろうが、一般の世界では松任谷氏が作曲、編曲しているように読める。

デビューまで

文化放送の「3つの瞬間」に関してはWEBにアップされるようです。基本的には充実の瞬間が料理でのおもてなし、後悔の瞬間は身体を壊すほど無理をして、かえって周りに迷惑を掛けてしまったこと。決断の瞬間は桃姫前の休養宣言。

それ以外では結構スポーツの話しが出ていましたね。朝青龍関の話しや女子ゴルフのプレイヤー、ソレンスタムの男子ツアーへのチャレンジのことなど。ソレンスタムの顔は結構好きだとか(残念ながら予選落ちでしたが)。スポーツについてはNBLに観戦した話などは前にもしていたかな。骨が折れていても走っている人、なんて話も出ていましたがマラソンの高橋尚子さんの事かな?

デビュー前の話も出ていました。大丸の屋上?のオーディションことかな。エンプティ・ストリートというユニットが段々人が減り最後は一人でオーディションを受けていたこと。この辺もホントはある程度記録しておきたいのですが、正直全然わからない(^^;実質的には2年くらいのことですし、高校中退→ライブ活動→オーディション→争奪戦(^^;→J 音楽企画 なんでしょうね。

「ぎんざNOW!」の素人コメディアン道場だと雰囲気などは知っているし、荻窪ロフトだの屋根裏などの感じは-結構寂しい部分も判るのですが京都の当時の感じってどういうものなのかちょっとわからないですね。伝聞だけで想像していた京大西部講堂なんか凄いものになっていたし(^^;

may.25.2003

惹句

may.20.2003

中途になったままのディスコグラフィ計画(^^; 鋭意(?)準備中ということで取り敢えず復帰。

ということでちょっと昔のレコードマンスリーを読み返してみたり。1977.6月号。「マインド・ドロップ」の発売された時ですね(購入時にもらったのかな)。その月にリリースされるレコードのデータが収録されているB6サイズで150頁くらいの冊子です。

まあ見返すと面白いことは色々あります。シングルのリリース予定を見ると、「OH! クッキー・フェイス -夏目雅子」とか「ダンスはうまく踊れない -石川セリ」「夢で逢えたら -シリア・ポール」「暑中お見舞い申し上げます-キャンディーズ」「あまやどり - さだまさし」なんていうなかに「三年たってもまだ泣ける - 針すなお」というのがありました。シングルを出していたんですね。

かなり興味深いのはリリース予定にある「あなたに今夜はワインをふりかけ C/W 若き日の手紙」- 沢田研二(DR-6105)。ところが後ろの広告のページには5月21日発売として「勝手にしやがれ C/W 若き日の手紙」になっているんですね。「あなたに~」はこのあと11月リリースのアルバムに収録されて、そのあとシングル「サムライ」のB面に収録されています。原稿が出されてから広告締めきりの間に変更されたんでしょう。この当時の沢田さんは三ヶ月のローテーションでシングルを出しつづけているので、こんなことも起きたのか。それでもあの曲が差し替えでリリースされたのはなかなか面白い。

一方アルバムの方では「今世紀最大の泡沫タレント つボイノリオ大登場!! つボイノリオの大冒険」がリリース。「雪之丞見参 ・森雪之丞」というアルバムあったりします。ニューミュージックでは山下達郎 「Spacy」。山下達郎=唄 なんて書いてあります。伊藤銀次 Deadly Drive もこの月。

で、マインドドロップス。そのまえに隣に出ているのがマザーグースのパノラマ・ハウス。コピーが凄い。「にくいぜ、そのプレイ! 急成長マザー・グース 息もつかせぬセカンドの才能」。どうです?「セカンドの才能」は、2nd アルバムで発揮されている才能のつもりなんでしょうがどうしても2番手(二流)の才能にしか読めないのですが(^^;ちゃんとした広告なのに(;_;)

で、マインドドロップス。頭に「急先鋒、亜美! まさしくオリジナルティ・・・・・・。」次ぎに「絶賛!尾崎亜美」誰が主体だかわかりませんがともかく絶賛されていると言うことなんでしょう。このあと小さい文字で「そのすべてを越えた才能豊かな音楽性と~」と始まるのですが、締めが凄い。「すでに本年度の必聴盤として烙印を押された超傑作!」

烙印(^^;を押されていたんですね

ミュージック・フェア

may.11.2003

それにしてもモー娘。(というよりはハロプロ)の皆さんは捏ねて歌いますね。綺麗な声帯はそれだけで七難隠すんだけど。(良い音域がアルトの安倍さん除けば)音域広げて声を伸ばすだけで波及力は大きい。オリビアはともかく内容的にも実年齢に近いマイ・ピュア・レディをあんなに捏ねるかな。あと思いの他ハロプロ側に華がないように感じました

というわけで見ていると段々スパァーッとした歌を聞きたくなってくるんですけど(^^;「フォーク・ソング」のアルバムに拘るなら亜美ヴァージョンで「夢で逢えたら」をカバーしてくれたりしたら嬉しかったんですけど。この次ぎは小野リサさんとジョイントでボサノバをやって呉れたりしないかな

myu:は気合が入っていました。だだ歌い終わりの笑顔が一番「Don't worry now」。ひとつのオーディションなので力が入るのは仕方ないですがあまり切々としないで包むように歌っても良いのかなぁと感じました。大柄に歌った方がmyu:の持っているパワーが伝わるようにも見えました。もっとも歌には全く不安を感じさせないのですから天晴れです

もう一度聴きたい?

apr.30.2003

音楽の聴き方というのか好みのフレーズやカッコイイ展開があってその部分を何度も聞きたいという欲求というのがありますよね。まあ最近のサンプリングというのはそんな部分をコラージュしていると言えなくもないわけです。それもあってか最近そんな風に聞きたいというケースがあまりありません。こちら側のセンスが草臥れているということもあるわけですが、一方で聞き覚えがあるようなケースもままあります。

かつてはそれこそある種の渇きすら感じて聞いたわけです。もちろん諸条件の問題でウォークマン位では音圧も音質も物足りないという面もありました。最近はこの部分も解消されその気になればある程度の時間は聞けたりするわけです。そのうえ聞きたくもない音楽まで四六時中BGMで聴かされるケースも合ったりして-音のないほうがリラックスできたりするケースすらあります(^^;。

あれもまたある種の若さだったのカナァと思いつつも、もしかするとまたそんな出会いがあるのではと厚顔にも密かに期待していたり(^^;

ところで開設1年あまり、晴れて(^^;カウンターも4桁を越えました(もっとも tripod のカウンターはリロードに節操なく反応するタイプです)。皆様のご訪問感謝いたします。

扱うものが過去のデータゆえ、カウンターなど関係なしとしたいところであります。が、流石にモー娘。の様に四方八方縦横無尽に存在していれば、アクセス少ない=内容がない、という判断をするのですが、そんなに多くない場合はなんとなくアーティスト自体の注目度がそれほどでもないのかと-内容が薄くても-ユーザーとしての自分は感じてしまいます。ゆえにある程度のアクセスは証明しておきたいなァと思っていました。新参で過去データを扱っていてもアクセスがあるということは、少しはプラスになるかなぁ(^^;

myu:news の方はまだまだですが(^^;-というよりあんまり更新してなかった所為もあるのですが。最近は少しアクセスも増えているし、DJもはじめた事であるし、あの喋りなら多分そろそろmyu:と同世代のサイトも登場するのではないかと期待するところです。そうなればこっそりドロンと聞き手に専念(^^;

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