WEEKLY CLIP BACK

back to TOP / back number menu

  1. '70s J-POPのE.Yazawa
  2. レトロ・マジック
  3. Pia-noir

'70s J-POPのE.Yazawa

dec.28.2002

まあ、正直なところ任ではありません。それにしてもいわゆる70年代シティ・ボップの系譜に矢沢永吉が含まれないのはなんだか妙です。別格と言えば別格ですが、それにしても強力な影響を与えた矢沢永吉抜きの1970年代ポップってあるんでしょうか(^^;

カール・へフナーを抱えた初期の姿からも彼はThe Beatlesでもマッカートニーのファンでした。これは単なるロックン・ロールではなくてメロディメーカーとしての彼とも重なる部分があったとおもいます。ミドル・クラスのアート・スクール出身のレノンよりワーキング・クラスのマッーカートニーという意味ではなく。

シルバー・ビートルズ・スタイルのロックン・ロールの印象は強いですがキャロルでも「夏の終わり」といったミディアムのポップなナンバーはコーラスも含めて見事に消化しています。コードに合わせて歌うのではなくメロディをきちんと作る。

ただそれにしても例えば1973年の午後5時ど頭、「ギンザNOW!」で注釈なしでいきなり「ファンキー・モンキー・ベイビー」を毎週歌うんだから、その影響たるや圧倒的。「はっぴぃえんど」の提示した日本語のロックが見事にポビュラリティを得てゆきます。

そのキャラクターの特異性と個性が注目されますが、寧ろ自己の才能に対して非常に忠実でなおかつ音楽に対して貪欲でストイックですらあります。もちろんそれだけ強固に確実なものにしなければならないほど苛烈な体験(と言葉にすると安っぽいけれど)があったのも確かですが。

キャロル時代のツアーを一緒に回っていたサディッスティック・ミカ・バンドのThe Beatles直系とも言えるクリス・トーマスのプロデュースによる「黒船」にはショックを受けたそうです。良いメロディの曲を歌うだけではなくアレンジも歌詞もすべてのグレードを高くする試みも始まります。

ソロデビューにあたっては「キャロル」を封印してスローなナンバーを中心に活動を再開します。残念なからあまり当初は芳しい反応はなかったのですが、この辺ある意味でThe Beatles解散後のポールがビートルズの曲を封印してツアーを回ったことに重ねた部分もあるような気がします。(デビュー作では2曲松本隆作詞)西岡恭蔵をパートナーに選び作成したセカンドアルバム(トラベリン・バス!)を引っさげ日比谷でのケジメのコンサートはバックにサディスティックスを配する。それにしてもなかなか強烈なストーリーだなぁ(^^;

バラードシンガーとして世間的にも認識されたのは1978年の「時間よ止まれ」のヒットによって。サザンオール・スターズのデビュー・アルバムのリリースされた年。

レトロ・マジック

dec.17.2002

レトロモダンというのかこのところ1970年代の音楽コーナーがCD店にも設けられています。20-30年というのが大体そんな時間の流れなんでしょうけど。

1970年の少し前から「懐かしのメロディ」番組が始まり、昭和初期(歌い手が存命しているから)からを回顧(でもよく考えると始めて動く姿を見る人だって結構いたはず)していました。ヒットの形態も1960年代までは一つの歌が比較的長く流行していた、というのか広く流行るまで時間がかかっていましたから。

レトロなピアズリーを持ち出して来たあのサイケデリックも懐かしい側面もあったようです。LSDのフラッシュバックもあったんでしょうけど

ところで「はっぴぃえんど」。実は今のほうが身近に感じられます。1970年代も後半に入ると遠い昔の、懐かしのバンドになっていました。もちろん最大の理由はメンバーがバリバリに活動をしていたからです。例えば細野さんはトロピカルダンディからYMOへ。松本さんは作詞家になっていましたし。大滝さんにしてもCM音楽のレコードを出したり(といのうがあのころの一番のイメージだったり(^^ゞ)

バンド自体の活動期間もそれほど長くはなかったので寧ろティンパン・アレーの母体程度に見られていたこともありました。そう言う意味では1980年代のあの盛り上がりは結構驚いたり。

実際のところ、CD化や解説本の貢献もあって、そうビーチ・ボーイズにも通じるところはあるんだけど1990年代にこそホントにCDプレイヤーに乗っていたバンドだったような気がします

Pia-noir

dec.04.2002

first appearance
1 オリビアを聴きながら 1978.11 杏里
2 My song for You 1982.05 single
3 Prism Train 1981.05 album
4 水の歌 2002.11 new!
5 For You 1979.10 album
6 蒼夜曲 1980.11 single
7 Walking in the rain 1991.02 on air

リストは初出の時期です。形態は様様です。面白いのは1978年から1982年まで1作品づつ並んでいます。以下つれづれなるまま(なんだかいつもそのパターン)

「オリビアを聴きながら」は1978年に杏里のデビューアルバムに提供され(このアルバムの中国人形も好きな曲)、自身もライブでの定番曲として演奏されていました。

テーマとしては「涙の雨」と共通するものがあります。詩の世界はなんとなく当時もわからず今もなんだか判らないのですが(^^;メロディは好きでした。

アルバムに収録されたのは1980年の「Melidian - Melon」。よく熟したメロンというか熟れ頃といった意味を込めたと言うアルバムに華を添えるというのか歌いこんだ曲として収録されています。そのためライブとはかなりアレンジを変えています。今回のアレンジはもともとの初期のライブに近い感じですね。

もっとライヴな感じではないかと思っていたのですがアルバムの自体は作品として仕上がっています。

「My song for you」と 「For you」は聞き手へのメッセージでもある点では姉妹関係。CMで使われていると言う点でも共通しています。最近のステージでも取り上げられることは多い曲です。

「Prism Train」は今回の中では意外性がありました。最近のライブではよく演奏されるナンバーですが弾き語りのアルバムには入らないのではないかと思っていましたから。そうはいっても見事にこなしています。

「蒼夜曲」も人気が高いですね。シングルはジャケットも含めてパッケージがいいムードを出していました。今回のジャケットではグラスに映る鍵盤がポイントかな。どうでも良いことですが「Come taste the band」のジャケットを思い出してしまいました

「Walking in the rain 」の初出は番組のテーマ曲としてのオーダー。この曲だけが90年代

声の具合は思いのほか安定していてハスキーに磨きがかかっています(^^;ただそのぶんだけプルーズな雰囲気はあるので全体のトーンは渋みが利いています。

軽々しい曲がないのはちょっと残念。あまり深みのない(^^;、弾き遊びのようなリンクも面白いかもしれません。

リクエストがあれば「私は何色」も、というのを聞いてからリクエストを初期に徹すれば良かったと思いました。ちなみに私のリクエストはミドルにピアノのアンサンブルがあるという(それだけ?)ことで「Stop Motion」と「New precious world」でありました。

back ->

close