WEEKLY CLIP

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  1. Live Souce
  2. Do the analog
  3. Mind Drops memo

2002

Live Souce

apr.29.2002

エクスプレス時代を含めてこれまで正式にライヴアルバムはリリースされていません。ただライブでのヴォーカルは特別の魅力があるため、かなり初期からライヴ・アルバムを出したらというリクエストはファンはもとよりスタッフ・サイドからもあったようです。ご本人もコンサートのMCでもそのことに触れ、ライヴは一度きりであることが素晴らしいのでリリースの考えはないという話されていました。

実際ライヴとスタジオ(レコード)が大きく違う楽曲は結構あります。アドリブ・ヴォーカルやアレンジの変更もあるし、キャンディポップをハードに仕上げたものもあります。Booming Cracker やShocking Shine などはかなり印象が変わると言うか違う曲のような感じさえ受けます。ただ当時はコンサートをそのままに収録したFM番組は作られませんでした(もっともそれは関東圏の話しで別な地域ではあったかも??)。スタジオライブはあるのですが、オーディエンスは100人まではいないためそれなりのスケール感にはなってしまいます。

映像の方はかなり望み薄です。一部のコンサートでは事務所がホーム・ビデオ-といっても当時のことかなり重厚なというか図体の大きいもの-を据え置きで録画していました。機材は大きいけれど多分、ジッターはふんだんS/Nもあまり良くない(^^;と思われるので、まあ動いているのがわかるくらいでしょうか。

一方音源の方は全くこの世に存在してないわけではありません(^^;コンサートも学園祭もラインアウトは少なくともカセットには録音されていました。それに案外1インチのテープが回っていたかもしれません(希望(◎-◎)。また当時の学園祭は持ちこみも禁止されないところも結構あってオーディエンスレベルではデンスケ(オイオイ(^^;)も可能でしたから

Do the analog

apr.26.2002

EXPRESS 時代のCDは一部をのぞいて入手しにくいですね。音蔵シリーズでリリースされている*のですが元々企画物ですし、多分ジャケ買いした人も少なく(^^;、かといって総華礼讃的ガイドで勘違いすることもなく、結局必要な人が購入している為中古市場にもあまり出てきません。( ポニー時代のCD時代のセールスもよかったpoints 3などは よくみかけます。)

一方アナログ盤の方は当時の主流ということもあって比較的目にします。じゃあ、これを聞いてみるとしたらどうするのか?もともとEXPRESS の音はなかなかしっかりとしています。逆にいえばCDもリマスターされたわけではなく単にアナログ・マスターをCDにしているだけです。違いは曲間のスクラッチノイズくらい?

さて、では取り合えず聞いてみようという場合は何を用意するのか?
アナログ・プレイヤーはテクニクスのSP-1200MK4(MK3でも勿論構わない 別にアナログを究めるわけでもないのですから)勿論比較的安いデンオン、世界に名だたる!トーレンス( の一番安いもの(^^;)などあるのですが、テクニクスは元々のフォノモーターがしっかりしている素性の良さと、なんといってもDJ様のおかげで売れてるプレイヤーです。今時量産効果のC/Pメリットが受けられるプレイヤーはこれくらいしかありません。それに飽きたらDJゴッコも出来ます。
これにカートリッジを組み合わせます。大きく分けるとMM(VM)とMCという2 つのタイプがあります。繊細で情報量の多いのはMCなのですが、今時のプリメイン・アンプに付いているフォノ・アンプの質とレコードが新品ではない( 盤質が多少なりとも荒れている) ことを考えると信号の大きいMM(VM)のほうがベターです。SHURE やオーディォ・テクニカの実売1 万円くらいの物であればまずまずの音が出るはずです。
さて次はプレイヤーを安定した水平のとれる台に設置します。フローリングがふえてそのあたりは結構楽になったかもしれません。かつては畳の部屋でフラフラするので側溝のコンクリート製の蓋 (60X45cm) ( 通称ドブ板) を敷いたりといった苦労\(^o^)/もありました。( これはハウリングを起こさない為の工夫 床の振動をプレイヤーが拾うため ) 。なんなら水準器 (^O^)で水平がとれているか確認してください。電源コードを極性チェックして差込、ピン・ケーブルをphone端子につなぎます。
このあとは-まだやることがあるの?-トーン・アーム( カートリッジをつけた棒) をターンテーブル( レコードを乗せるところ) と水平にするラテラル・バランスをとり、針圧( 中古盤なら推奨よりプラス1 グラムくらい?)を設定する。(真面目な話この調整だけはホントに重要です)プレイヤー側のボリュームは最高にして( 音の大きさはアンプで調整) 。

さて、いよいよレコード盤を取り出します。埃がついている場合クリーナーで円周に沿って(CDの中心から外側で払う方法とは違います)やさしくふき取ります。(そういえばカーペットのごみを取るような粘着テープ式のものもありました。また波打っている盤を強制的に水平にするバキューム式-テーブルとレコードの間を真空にする-なんてものまで(^^;)

ようやくトーンアームをレコード盤に載せます。(回転させてからでも別にかまわない)若干低音を効かせれば盤質さえよければCDとさして遜色の無い音で聞ける・・・・かな。それにしても面倒くさくて(^^;もはやアナログには戻れない・・・・・

* 現在CDカタログに残っているものは Shady、Stop Motion の2枚。4月始め、新宿のタワーレコードではこの2枚店頭在庫で、でていました。

Mind Drops memo

mar.31.2002

まとまった更新がどうも出来ないので(^^;、MIND DROPSに関するメモ。

アレンジはヴォーカルを活かす形であっさりとしたしっとりと作られている。と考えるのは1980年ごろの松任谷正隆氏の「サウンドストリート」で、「コバルト・アワー」からの曲を聴きながら自ら語られたことからの推定です。このときに松任谷さんはどうもその時点の新しい音(洋楽のアレンジや音の出し方など)を才気走ってアレンジに使うと古くなるのも早い、時代をかえって感じさせてしまう。ちょっと恥ずかしい気もする、というようなことを話されていました。

これに比べるとMIND DROPSはリリースされた時点でもそれほどの斬新さは打ち出してはいませんでした。楽曲の完成度を高めることにポイントがあったように思います。

ヴォーカルのトーンはちょっとオブラートで包んだような処理がされています。1枚目が比較的いろいろなトーンでしたが、その中から-尾崎亜美さんが-選ばれたのではないのかなと思えます。もともと声がハスキーで子供の頃コーラスなどでは溶け合わないので歌わないでピアノを弾いていたという話もあり、また自らの声が生々しいことに自信が持てなかったこともあったようです。

(歌う)自分の声が好きでなかったというとJohn Lennonもそう話していました。Abbey Road Studio でadt(フランジャーのようなもの)が作られるとすぐに使っていましたし、ソロになってからは初期の "I call your name "のような声は全く使われませんでしたから。

付記:1990年代に立花ハジメさんはメロトロンも1970年代の独特の音である種の古楽器として使われていました。またもとJellyfishのRoger Manningなどのユニット? the moog がいろいろなムーグ・シンセサイザーだけを駆使したアルバム cook bookをリリースしています。

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