「ろびのスパイス」 by ろび

第1回「マレーナ」(2001.6.16)

ジュゼッペ・トルナトーレ監督の「マレーナ」すんごくいい。
やはり、「ニューシネマパラダイス」みたいなテイスト。
切ないけど、美しくて、心が豊かになる映画だった。
(以下は、予備知識にはなっても、ストーリーが分かってしまうということは多分ないと思います。)

とても愛しているのに見つめることしか出来ない切なさ。
私は女だから、思春期の少年の思いとか、幻想は体験したことないけれど、
少年「レナート」はそれを象徴するものなんだと思う。

女性なら、「私もあれほどまでに愛されたことがあるかしら。
それも自分はそのことに気づかないままに。」と、思わず考えてしまうだろう。
それが、監督の願いでもあるようだけど。
女って、時として、全ての男の恋人になりえるのかもしれない。

にしても、モニカ・ベルッチ、セクシーだわ。セリフは殆どないのに、
眼差しと動きだけで、「マレーナ」の魅力をぞくっとするほど巧く表現してる。
「あのシーン」は、結構衝撃だった。観たら分かると思うけど、彼女の女優魂を感じたなぁ。
エンニオ・モリコーネの音楽も映画にぴったりで、ぐっとくる。

観にいく人にアドバイス。恋人と行かない方がいいです。
特に男性、1人で行くと、おすすめ。
あくまで、私の意見だけどね。