「お外でお歌!−allspice的アウトドアの勧め−」by にしくぼん
第9回 W杯バレーの秘密、知ってたかな?(2003.12.2)
残念ながらオリンピック出場権を獲得できなかったW杯バレー。
男女とも3連勝と好調な滑り出しだったのに、後半息切れしちゃった感じ。
まあ、まだまだ他の予選次第でオリンピック出場の可能性はあるわけだからこれにめげず頑張ってほしいね。
ところで昔から思ってたんだけど、W杯バレーの日本チームって、緒戦は毎回のように好調で「日本って強いかも!?」って思わせてくれるんだけど、いつも最後に失速していく気がしない?
「気がするだけじゃ気がすまない!」ということで早速過去3回分(2003、1999、1995年)のW杯の戦績を調べてみた。
W杯は毎回男女とも12カ国が参加し、総当り戦なので各国が11試合を戦うことになる。
そのうちの開幕3試合と最後の3試合の成績を比較してみると、面白い事実が浮かんできた。
何と、過去3大会の開幕3試合の成績は、男女合計で18戦14勝4敗、勝率77.8%とかなり高い。
対して最後の3試合の成績は、18戦4勝14敗、勝率22.2%という悲惨な結果だったのだ!
ちなみに、全66試合の日本チームの成績は33勝33敗で勝率ちょうど5割。
まさに鏡映し。やっぱ気がするだけじゃなくて、ホントにロケットスタート&息切れが日本のお家芸だったのね……。
だが調査はこれだけじゃ終わらない。
「何でこんなことになってるの!? ちょいと不自然じゃないかい?」と、一応ジャーナリストのはしくれにしくぼんの血が騒ぐ。
最近歌がお休みなぶん暇をもてあましていることもあって(泣)、もっといろいろ調べちゃいました。
すると出るは出るはの新事実。
W杯バレーって、1977年以降、必ず日本で開催するということに決まっているらしい。
そういえば、いつもバックに「ニッポン、チャチャチャ」の大声援が響き渡っていますなあ(ところであの北○○ばりに統一された応援、誰か指揮者でもいるのか!?)。
そして、試合日程を組む権利は開催国にある、つまり日本が自由に対戦順番を決めることができるというのだ!
「ひょっとして、弱いチームから順に日本に当たるように操作しているの?」と疑った私にしくぼん、早速その点も調査することにした。
当時の世界ランキングを調べるのは面倒なので、とりあえず過去3回の大会それぞれの最終順位を、日本が対戦したチームに当てはめてみた。
その結果、日本が開幕から3試合で対戦した男女計18チームのうち、その大会で成績が6位以内(つまり半分より上位)だったのはわずか2チームで、7位以下(半分より下位)が16チーム。
メダルを獲得したのは1995年女子第3戦の中国(銅)だけだったのだ。
逆に、最後の3試合で対戦した18チーム中でその大会6位以内(上位)だったのは実に17チーム。
メダル獲得チームは12チームにも及び、7位以下(下位)だったのは、1995年女子第9戦のアメリカ(7位)だけだった。
特に今大会なんか、男子も女子も、日本最終戦の相手が優勝チームときたもんだ。
なるほど……。
最初は弱いチームとばかり当たって、最後は強いチームとばかり対戦しているということになる。
考えてみると、緒戦で日本に好成績を上げてもらって得をするのは、ゴールデンタイムにW杯バレーを独占放送している某テレビ局。
大会の共催主管にも名を連ねているその局が、「ニッポン健闘してるから応援してねー」と世論を盛り上げて視聴率をUPさせるためにこの開催日程を組んでいるということなのか!?。
……何だか悲しげな調査結果となってしまったけど、日本チームの選手には何の罪もありません。
これからも温かい声援を送ってあげてくださいね。
P.S.
コアなバレーファンには常識らしい……。