ここではあるだけの情報を元にDuaneの使用していたギターを探ってゆきたいと思う。本格的なデビューは69年で、その2年後にはこの世を去ったDuaneには、あまり情報が残っていない。亡くなった時はまだバンドが売れる前で、注目が集まっていなかった為である。ここが、日本での知名度の低いポイントだ。情報がない為に埋もれるのはとんでもない事なので、ここでは少しでもDuaneのサウンドを探ってゆきたいと思う。


左のギターはDuaneが最初に手にしたギターである。DuaneとGreggの母親がクリスマスにDuaneに買ってあげたもので、これはデラニー・ブラムレットが所有しているものだ。Duaneはこのギターを使い、デラニーの家でいくつかのプレイをしたそうである。
Gibson Les Paul Junior 1959 double cutaway no.932234

Allman Joys
数少ないAlman Joysの写真にギターを持つDuaneが写っている。右の写真では見にくいが、確かに持っているのはギブソンのセミアコだ。音を聴くと他の音も聴こえるが、もうひとりのギターかもしれない。右の写真は4人だが、実際は6人である。ただ、ギブソンのセミアコの何であるかは分からない。
ALLMAN JOYS

The Hour Glass
この時期の楽器を持った写真がないので、確かではないがDuaneはストラトのネックをテレキャスターにつけていたものを弾いていたそうだが、そんな写真は見た事がない。アンプはビートルズの影響を受けてか、VOXスーパーアンプにつなげて音を出していた。実際に使用したものが左のものかは確認出来ないが、一応参考までに。
VOX"Beatle Cabinet"

セッション時代
Duaneのこの時代、最初の頃はずっとフェンダーを使っていたそうで、まだあの印象深いレスポールは登場しない。右の写真を見ると分かるが使ったフェンダーはストラトで、メープルのネックのついたサンバーストのボディだ。
 アンプはフェンダーのツインリバーブ(写真右)。このアンプはもともと自社製のギターの音をストレートに出すように設計され、当時このアンプを使った事のないギタリストは皆無だったという程ポピュラーなものだった。それとDuaneが一緒に使っていたと思われるのがエフェクターの"ファズ・フェイス"で、Duaneは常に切れかけの電池を使っていたそうだ。そこがこの時期のDuaneの秘密なのだろう。
1954 Fender Stratocaster.
実際、Duaneが使っていたもの。
Fender Twin Reverve
よく見えないかもしれないが、確かにセッション中にフェンダーのストラト?を使っている。 写真はジムダンロップ JHF2。これはファズフェイスの復刻版だ。

Allmans時代
さてさて、Allmans時代だが初期の頃はギブソンのセミアコ、ES-345やES-335にハムバッカーのピックアップを付け使っていた。
珍しくセミアコのギターをかかえるDuane。これは71年のWinterlandでのライブの時と思われる。
GIBSON ES-335

そしてついにレスポールの登場である。最初は1957年製のヴィンテージ・スタンダード・ゴールドトップを使った。その時のカラー写真はないが、ブートビデオのLove Valleyでの演奏でそのギターを見る事が出来る。
GIBSON GOLD LES PAUL
Duaneが実際に使っていたもの。
素性の知れない写真だが、これは多分左の写真のギターを使っているものと思う。

その後、Duaneはあのサンバーストのレスポールに出会う事になる。その過程がなかなか面白い。まだ売れなかった頃、よく一緒にツアーをまわっていたZZ Topのビリー・ギボンズがDuaneの為に見つけてきたそうだ。ビリー・ギボンズと言えば、マディ・ウォーターズの生まれた家の木材をギターにした人だ。そして、そのレスポールはあのクリストファークロスのものだったとゆう。そのギターがあのFillmoreやLaylaで大活躍したのだ。
 そしてアンプはこの時代のお約束のマーシャルの100wだ。一時期、Dickeyも一緒に50wを使っていたようだが、結局は100wに変えたそうだ。エフェクターは使ってなかったと聞く。アンプに直結していたそうだ。
GIBSON Les Paul 1958 Standard/Tobacco Sunburst
Duaneが実際に使っていたもの。
← FillmoreでのDuaneとレスポール
裏には"DUANE"と大きく書かれている。 Marshall Unit 3

そして、Duaneの最後のギターと言うべきものがギブソンのSGだ。これはDickeyが1957年製のレスポールを使いだし、いらなくなったのでDuaneに譲ったものだ(Dickeyが使う様子はブートビデオで見る事が出来る)。
 そしてDuaneはそれをオープン用として使いだした。それで、Duane後期のブートで聴かれる"チューニングの時間の短さ"は起こっていたのである。もちろんチューニングはオープンEで、このネックが長く、太い音はスライドにうってつけだった。だから後半の演奏で聴かれる、かなり高いテンションまでスライドを上げ続ける事が出来たのだ。
 しかし、残念ながらその音はオフィシャルでは聴く事が出来ない。どうにかその音源が発掘され、オフィシャルで発売されないだろうか?
GIBSON SG →

以上がざっと見たDuaneのギター史である。冒頭で述べた通り、とにかく活動期間が短いのでこれ以上の発見はなかなか出来ないものと思われる。
 そして、某雑誌に昔載っていた"Duaneに似た音を出すセッティング"を書いておく。レスポールのフロントを使って、フェンダー・アンプに通し、ヴォリュームとトレブルを目一杯上げて、ミドルとベースを切るとあのニュアンスが出るそうだ。
 そして!注目はDickeyのコメントである。「僕もDuaneもいつもトーンは全開だった。そしてDuaneは主にリア・ハムバッカーを使っていて、僕よりトレブリーなトーンで鳴らしていたんだ。」さて、どうなのでしょう?

 あと2年生きていたなら、間違いなくジミヘンやクラプトンと肩を並べる評価を得たと思えるDuaneのサウンドに、ここでは迫ってみた。あまり詳しい情報はなかったが、一応の流れは掴めたかと思う。いかがだったでしょう?ご意見ある方は是非、およせ下さい。

                        特集第1回 終わり




第2回 特集予定「Duane死後のアルバム」

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