Alf’s Works

ココでは僕の今までの作・編曲した作品を、当時のことを交えながら紹介します。


Composition Work!
@ pure heart(2003)【マーチング】
 この曲は明治大学応援団吹奏楽部バトン・チアリーディング部第51回定期演奏会のフィナーレとして、当時の演奏会企画・ドリルスタッフの委嘱を受けて作曲された(笑)。ステージに広がっての校歌が終わった後にどうしても下がって緞帳を降ろしたいとの演奏会企画の意思を受け、下がる為のフィナーレを作る事にした。当初スタッフも8小節くらいのものとたかをくくっていたようだが、出来上がってみたら23小節になっていた。企画から完成まで約7日を要したが、インスピレーションを得てからアレンジが完成するまではたったの5時間であった。
 曲は低音と木管の静かな伴奏で始まる。敬愛するスパークへのオマージュの意味合いを込め、ここは「シアターミュージック」から少々戴いている。アルト・サキソフォンとユーフォニアムによる柔らかい旋律を木管群を中心に受け継ぐ。旋律に呼応する様々な対旋律は、この一年の様々な思い出の回想録である。最後はファンファーレにより有終の美を飾ると共に、部の明るい未来を期待させ曲を終える。
 曲名は様々な憶測が飛び交ったが、純粋に音楽を愛し、同じ気持ちで仲間を愛し、これからもそんな気持ちで音楽を続けていって欲しいというメッセージを込めてのものである。ちなみに歌詞がついているそうだが、作曲者が知らない所での話。ちょっと聞いてみたい気もする。ね、元木管セクションリーダーのK坂君!


☆Arrangement Works
@ TOTOROメドレー(1999)【トランペット5重奏】
 初の編曲作品。混沌としていた高校のトランペットパートで珍しくみんなでやろうと言う話になったのがこの曲。まだバランスとかも分からずに書いた僕の処女作である。この曲のみ手書き譜で、今譜面が現存するかはダンボールを漁らないと分からない…。ちなみに千葉県立柏高等学校第23回定期演奏会のアンサンブルステージの為に書いた。
 「さんぽ〜五月の村〜風の通り道〜となりのトトロ」という構成になっているが、実はねこバスも含まれていた。しかし演奏が追いつかずアレンジから外した経緯がある。なるべく全体に旋律が行き渡る様なアレンジにしたため、バランスよく吹けるメンバーでの演奏が望ましい。
A PROUD MARY(2002)【吹奏楽・マーチング】
 この曲は2002年東京六大学野球春季リーグ戦・明法セレモニーにおける吹奏一曲の為に書いた。様々なアレンジがあるとは思うが、たまたま所持していたトランペット1とテューバの譜面のみで小編成用に書き直したものである。またこの曲は後々パレードや立ち演用の便利な一曲として多用された。さらに法政大学の定期演奏会においてもドリルステージで使用された経緯も持つ。
 非常に元気の良いファンファーレから始まるアップテンポなナンバー、どこでやっても盛り上がり、麻布十番で演奏した際は外国人もノリノリ。そんな感じだ。
B The Sound of Music Medley(2002)【マーチング】
 この曲は明治大学応援団吹奏楽部バトン・チアリーディング部第50回定期演奏会のガードフィーチャーとして編曲された。コマを書いたわがままな坊っちゃん(○松)の好みにあわせた渾身の合作である。彼のやりたい曲をチョイスしてアレンジをするという、元の譜面も無いある意味創作に近い作業であった。各曲のつなぎにはなかなか苦労したが、かなり面白い仕事だった。坊っちゃんも単純ながら難しく面白いコマを書いたので、出来たものも結構面白いものになったと思う。
 曲は「サウンド・オブ・ミュージック〜私のお気に入り〜さようなら、ごきげんよう〜全ての山に登れ」の4曲で構成された2部構成の約5分強の作品である。オープニングはアルプスをイメージしたホルンのソリから始まる。「サウンド・オブ・ミュージック」は原曲とは違いちょっとアップテンポで明るめのアレンジとした、それに続く「私のお気に入り」はシックな感じに。途中転調を交え、いろんな色を放つ。ちなみに一小節一歩であったが、一ヶ所だけ四分音符一歩のところがあり、なかなかこれまたえぐかった。ここでインターバルが入り、「さようなら、ごきげんよう」。トランペット・ソロから始まる。要は自作自演な訳だが、これは坊っちゃんにそそのかされたわけで、えっと、その〜、はい。伴奏はスーザフォンのアルペジオであったが、気付いたら2本が背後にいたのはご愛嬌。これも明るめで、床に就く一家のおやすみのあいさつが続く。最後は夢見ごこちで終曲につながる。「全ての山に登れ」は亡命する一家を描いた曲だが、寒々しさの中にも希望が見える。フィナーレという事で大きく終わりたい、とのご希望だったのでカンパニーっぽく曲を仕上げたら、コマもカンパニー。僕はこれを勝手に「禁断のカンパニー」と呼んでいる。
 そんなだですが、特に木管のメンバーが少ない中どうバランスよく仕上げるかに頭を悩ませたが、和声の進行がおかしい以外は何とか形になったかなと思う。
C 明治大学讃歌−希望あふれて−(2002)【吹奏楽】
 これは明治大学マンドリン倶楽部の曲であり、その常任指揮者である甲斐靖文氏が明治大学創立120周年の特別功労賞受賞の返礼として2003年春に作曲され、同部によって初演された。同年秋に同氏より明治大学応援団に譜面が寄贈され、吹奏楽用にアレンジの後、明治大学応援団第48回紫紺の集いによってリーダー付きのお披露目が為された。そのアレンジがこれである。あまり演奏されない曲であるが、伝統ある一曲になるであろう一曲に関われたのは大変幸せな事である。
D どうにもとまらない(2003)【吹奏楽】
 曲目を見てお分かりのように、山本リンダ氏の大ヒット曲である。明治大学応援団第49回紫紺の集いにおいて山本リンダステージがあり、当部がバックバンドを務める事になった。その際に全員で演奏できるようにビッグバンド用から吹奏楽用にアレンジしたのがこの作品である。ビッグバンドのシャープな感じを失わないように木管にも振り分け、何とか完成。ちなみにプロ相手ということでかなり気合をいれて練習、デモ録音は本人に一発OKもらいました〜!
E 狙いうち(2003)【吹奏楽】
 これも同上。この曲こそまさしく山本リンダ氏との一番の接点。日本全国に先駆けてこの曲を応援曲に採用したのが、何を隠そうこの明治大学応援団なのです。
F バレエ音楽「ガイーヌ」より”山岳人の踊り”(2003)【吹奏楽】
 これは東京都大学吹奏楽連盟第43回合同演奏会の為にアレンジされた。当初ダンス・ムーヴメントかドラゴンの年(いずれもフィリップ・スパーク)を取り上げようと思ったが却下され、ガイーヌをやる事になった際普通の事はしたくない、と変わった曲をねじ込んだのがこれ。非常にマッチョな曲で、しかも譜型・音域共にえぐい…でも選抜メンバーだしってことでアレンジして突っ込んだ。
 中低音の力強いマッチョなファンファーレ(?)で始まり、延々と続く打楽器に乗せて細かく強い蠢きを感じる。高音の木管が空気の高さをかもし出し、力強い低音が確かな大地を、そしてそれを踏みしめる強い足音。最後まで途絶える事無くそれは続き、最後に弾けて終わる。この曲は恐らく出版譜としては無く、ガイーヌの中でも無名に近い曲。何故知ってるか、高校のとき男だけでこの曲を遊びでやったから。そんなひょんな事から興味が湧いてここまでやる事もあるんです。おバカで楽しかった一曲。


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