東京都大学吹奏楽連盟 第44回合同演奏会

2004.12.17(金) 於 府中の森芸術劇場 どりーむほーる

 僕が4年間出続けた合演、初めて外野から聴く事になりました。今年も人集めに苦労していたようですが、その割には出来が良かったと思います。何と言ってもV部の貫禄は健在だったのがうれしかったですね。
 T部は昨年に引き続き企画ステージ。子供騙しな感は否めませんが、しっかり選曲も筋を通していて良かったと思います。誰もが知っている様々な曲をいろんな演出で楽しませていました。個人的にはフネ(指揮の川崎さん)のサンダーバードでのカウントダウンが面白かったですね。さすがT部の指揮を熱望していただけあります。演奏もなかなか楽しかったのですが、ラッパに楽しみな音が聴こえたのが気になりました。T部マスターが最近いないので、がっつりとT部を引っ張れる存在になったらいいななんて思ってみました。
 どうしても本当にT部の趣旨が好きで集まってる人が少ないのは事実です。V部に出られなかったからT部、ではなくて「T部以外見えねえんだよ!!」というツワモノが出てくることを熱望して止まないのであります。
 U部は相変わらず良くやるなあ。たった数日間だけでこのコマをこなしてしまう(まぁそりゃ完璧ではないが)のは好きだからこそだと思いますね。昔のように倍音が聴こえてきたり、とかそう言ったのは最近なくなってしまっているけど、迫力は相変わらずで非常に楽しいです。大体ストーリー性を持ったステージが組まれるので、毎年楽しみなんですが、今年も楽しませてくれました。あと、U部はいつまでたってもU部なんだな、と。何を言いたいかというと、U部のOBたちはそのノリでやたらめったら叫びます。これに関しては様々な論議が一部であったんですが、僕は「ガンガン叫べ!」って思ってます。熱狂の渦に巻き込んでこそステージマーチングショウでしょう!あとバッテリーソロがやっぱたまらんとですよ〜。僕はマーチングの楽しみの殆どがバッテリーだと思ってますので。メンツとガードの皆さんすみませんね…。
 V部は結構不安ではありましたが、メインのドラゴンは思いっきりはじけ飛んでいてよかったです。割と淡白な大ちゃんとやんちゃしまくりの井土のこの二人の指揮のコントラストが出ていたのも面白かったです。サモン・ザ・ヒーローはひやりとしましたが、やはり広がりのある低音でサウンドの裾野の広さを感じさせました。秋風はあまりよくわからないけど、最近の割と優しい日本の音楽と言う感じで好感をもてました。こういった曲もここで聴けるのがうれしいです。ドラゴンは各ソロもみごと。なんつってもスネアがお見事!虎ちゃんですかね。ちなみにパーカスは全員六大だったのがびっくり。でも例年と遜色なく、それ以上に見事な演奏を聴かせていました。

 と言った訳ですが、今後の開催が危ぶまれる合演。T部は楽しさ、U部は情熱を、V部は希望を与えるステージだと思っています。特にV部は、自校で満足な演奏が出来ない時に、「合演に、V部に出たい!」と思わせるハイレベルなものであるべきだと思ってやってきました。僕も実際当時そう思っていたし、そういう人が多かったのも事実。なのに開催の有無にまで発展しているのは大変嘆かわしい事です。確かに客は大幅に減った。定期の日程も被り始め、大学の教育プログラムもきつくなりつつある現状で、確かにメンツは減っています。その中でもこういったものを求めている人が多数いるはずです。さらに6月に移る事で六大はもう参加は厳しいでしょう…。非常に残念です。なんだかよくわからんが、もう少し発展的に考えられないものか…熟考を願いたいものである…。まだまだ思うことはあるが。

☆プログラム☆

T部 企画ステージ
〜嗚呼、素晴らしき映画の世界〜
指揮:阿部 諒(杏林大学)・川崎志保(日本大学)

交響組曲「ハリーポッター」(ジョン・ウィリアムズ)
サンダーバード(バリー・グレイ)
ニュー・シネマ・パラダイス(エンリオ&アンドレア・モリコーネ)
ノートルダムの鐘(アラン・メンケン)

U部 ステージマーチングショウ
CDM:鈴木彩子(日本大学) CGC:二見洋子(立正大学)
DM:坂井智美(國學院大学)・小島崇弘(国士舘大学)・一本真希(立正大学)
GC:前坂彰子(日本大学)・雀部雅子(法政大学)


新撰組!より
新撰組!
勇姿颯爽
波乱
結末
誠の志

V部 シンフォニックステージ
指揮:片岡大祐(日本大学)・井土賢治(早稲田大学)

SUMMON THE HEROES(ジョン・ウィリアムズ)
吹奏楽の為の抒情詩「秋風の訴え」(八木澤教司)
ドラゴンの年(フィリップ・スパーク)

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