2000.12.8
”tip & bow -他界への旅行-” 吉祥寺Star Pine's Cafe
w/P-Medium+2R, the preacher, par-ci par-la


『54-71ジャジーナイト』

今宵はロックではなくジャズ・イベントでの54体験。
テーブル席に座りビール&カクテルを飲みながら、
人によってはディナーを楽しみながら見るそんなアダルトな雰囲気。
俺がキープした席は真ん中の前から3テーブル目。
席に着いただけでいつもと違う空気を感じ、
仕事帰りでかなり腹が減っていたのに、そんなこと忘れ、
あれやこれやと想像(というより妄想)が膨らむ。
ステージ上にピアノはあるし、ドラムはいつもと逆側にあるし、
どうなるのか興味深くセットチェンジを観察していてのだが、
やはり54は54。
ステージ上はすっかり54仕様に片付けられていた。

はじめの一音が会場に鳴り響く。
もともと静かだった会場が一瞬にして凍りつく。
ジャジーな雰囲気を切り裂く音の塊。
鉈の切れ味というよりハンマーの一撃!
壮絶な音空間はいつも以上に。
鳥肌が立ち・・・硬直する体・・・
でもなんかいつも以上の快感!!

「この感覚はなんだろう!?」とずっと考えていたのだが・・・
大好きなNIRVANAのホームビデオの1シーン。
“アメリカの保守的中年層"が観るようなTV番組(恐らく生放送)で演奏するのだが、
NIRVANA史上もっともPOPだと思われる『Come As You Are』
というヒットナンバーのテロップが画面に出ているのに関わらず、
連中が演奏した曲は『Stay Away』(曲名違ってたらすんません)
という非POPな破壊的パンクナンバー!
あっけに取られる司会者以下、番組観覧者を尻目に
大音量で曲をぶっ放し、楽器をぶち壊して帰っていくNIRVANA…

そうだ!
このビデオも観たとき感じたNIRVANAの「ロック」的な部分。
音楽性は多少違えど今夜の54-71の吉祥寺でのステージ、同様の衝撃があった。
54の変幻自在な特異性質が垣間見えた瞬間だと思う。
スカルさんの言っていた「刺激を受けたい」という言葉。
逆に今夜のような空間でこそ、54の「ロック」的な部分が浮き彫りになるのであろう。
今度は六本木PIT INN辺りで是非!

既製フォーマットなんて20世紀の遺物にすりゃいいじゃん。
「型」をぶち破っていく54にLOVE。

<追伸>
.終演後54のメンバーの方といろいろ話が出来て有意義な夜だった。
特にスカルさんのバンドに対する熱い考えが聞けて感激。
更に遊びに来てたナンバガ向井氏と握手!
(54のメンバーとラーメン食べに行く約束してた)
さらにfra-foaの三上さんともちょっと話が出来て・・・
(ミーハー発言すまぬ)

END

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