スティックの握り方
スティックを買い、さあドラムを始めようと思ったら、どんな風にスティックを握ります? ドラムをやって無い人にとっては、大味なイメージのあるドラム。 もちろん、俺もそう思っていた。 しかし、グリップをちゃんと理解したとき、「ドラムは大味なんかではない」と思ったのです。 |
0.正しいグリップとは ドラマーの中で、肉刺やその痕だらけの手を持つ人をよく見かけます。 それはちゃんと正しいグリップができていない(できていなかった)証拠です。 「今更何を…」とか、「そんなのわかってるよ」と思う人もいるでしょうが、 俺は、そういう手を誇らしげにしてしている人を結構見てきたんです。 さすがにこれは恥ずかしいです。イタイです。 ちゃんとしたグリップができていないと、その証拠が手に残っちゃうんです。 …スマソ。話がうまくまとめられないんで総括します。 ちゃんとしたプレイができて、手に肉刺ができない・関節痛にならないグリップこそ、 正しいグリップなのです。 そして、どのグリップにも共通して言えることコツは、脱力して、握り締めずに叩くことです。 1.マッチド・グリップ 人間が自然と棒状のものを持ったときと同じ、馴染みやすい楽なグリップです。 まず、スティックのバランス・ポイント(エンドから1/3か1/4程度の部分)を、 親指と人差し指(中指でもイケるようです)でつまむように持ち、 残り3本(2本)の指を添えてやるように持ちます。 手の甲の向き方によって名前がついており、 真上を向いている場合はジャーマン・グリップ、 斜め上を向いている場合はアメリカン・グリップ、 真横を向き、親指が真上になっている場合はフレンチ・グリップと呼びます。 しかし、これらは名前を覚えておくだけでよく、意識してやる必要はまったくありません。 叩くタイコやシンバル、使用するテクなどによって好きなように変えればいいのです。 注意することは、構えたとき、左右対称になるように努力することと、 利き手ではない方をいかに利き手と同じ音を出せるようにしていくかです。 とにかく練習するしかないのですが、特別メニューを考えてやってみましょう。 例)任意のパターンをその手からはじめて、利き手からはじめたときと同様にできるまでやってみる。 (例)タム・シンバルなどを、積極的にその手で叩いてみるetc... 2.レギュラー(トラディショナル)グリップ 古い歴史(ここでは省略。マンドクセ。)を持つグリップ形態です。 ジャズ・ドラマーのほとんどが用いている奏法であり、 幅広い音色や細かいスティッキングが可能です。 ジャズ・ドラマーだからといってしなければならなかったり、 ロック・ドラマーだからといってしなくてもいいというわけではありません。 するかしないかは自由ですが、体得まではかなりの苦労を要するので、覚悟の上でチャレンジしてください。 右手(サウスポーの場合は左手)は上記のマッチド・グリップと同じですが、 左手(右手)は、スティックのバランス・ポイントを親指の付け根で挟み、中指と薬指の間に通します。 ショットの際は、手首の回転を駆使しなければなりません。 注意することは、とにかく体得までが難しいことです。 実際にやっている人のビデオなどを観、動きの研究をするのは当然として、 親指の付け根を中心として、残りの指の中で遊ばせるようなイメージを持つことも大切です。 そして、手首が外側に回ってしまわないようにすることも…(回転軸が失われるからです)。 とにかく、徹底的に練習に取り組む姿勢が必要となるのです。 |