スネア・メンテナンス
自分の楽器を持っているなら、それを使い、手入れすることは当然でしょう。 しかし、どうやって手入れしていいか、具体的にわからない人も多いのでは…。 そこで、このページの登場です。特に、スネアはMy楽器として最初に買う人が多かろうと思いますし。 |
0.「手入れ(メンテナンス)する」こととは 現実的な意味合い 一、老朽化の原因となるサビ、ピッツ、カビ、などの除去、及び予防。 一、音質の悪化の予防。 一、チューニング精度の向上。 一、消耗部品の耐久力、持久力の向上。 精神的な意味合い 一、自己のパートナーである楽器に対して、愛着を持つ。 一、自己のパートナーである楽器に対して、責任を持つ。 一、自己のパートナーである楽器に対して、感謝の心を持つ。 俺としては、楽器を大事にするということは、音楽を演奏する上で一番大事なことだと考えています。 1.必要な物 T軍手 U極薄ゴム手袋 Vプラスドライバー(ラディック社などの場合、マイナスも必要) Wチューニングキー X柔らかい布3〜4枚 Y金属磨き薬「ピカール」/日本磨料工業株式会社製(サビ、青カビが酷い場合) Zシリコンスプレー [綿棒(太めの物) \ティッシュ ]歯ブラシ XIオイル(粘りのある「チェーンソーオイル」がオススメ) XUレモン(オレンジ)オイル (以降、左側のローマ数字で表記) ほとんどがナフコとかグッデイなんかの日用品店で買えるものです。 2.分解 @ヘッドを外す Aラグ・ストレイナー・内蔵ミュート等を外す @のときは、極端に負担がかからないようにまんべんなく緩める。 3.清掃・注油 これ以降、再びパーツを皮脂で汚さないために、Tの装着が必至となりますが、 その下にはUを装着してください(つまり、手袋を二重に装着するということ)。 なぜかというと、普通に軍手だけだと、それで握っている所に曇りが出て、それで汚れてしまうことがあるのですが、 Uを装着することによって、それを防ぐことが出来るからです。 金属パーツは汚れが酷い(年月を経てこびりついた皮脂・くすみ・サビ・青カビ)場合にはYを使います。 Xに適量を付けて、汚れが取れるまでがっつり磨いてください。 磨いた後はしっかり乾拭きして薬剤を拭き取って下さい。 そうしないと、後日白っちゃけてしまいます。 そのあとは、ZをXに吹き付けて、それでしっかりと磨きます。防錆効果があります。 普通の皮脂汚れ程度なら、Yを使わずともコレだけで十分かと思います。 あと、木胴シェルのカバリングの場合もです。 ラグはテンションボルトを入れる穴に[をじっくりとねじりこんで、2〜3回掃除し、 テンションボルト自体は、綺麗になるまで\で拭きます(溝に入り込んだ汚れは]で除去)。 摩擦によって生じた金属カスや、油に付着したほこりを取るためです。 そして、ラグのテンションボルトを入れる穴にXIを1〜2滴注油します。 チェーンソーオイルを使う理由は、TAMA社などのサラサラ系だと、 垂れてラグ内部、酷い場合はシェルを汚してしまう危険性があるためです。 次にストレイナーですが、スイッチの入切がスムーズじゃないと思ったら、接続部などに同じくXIを注油します。 内臓ミュートのねじ山も同様です。 4.仕上げ 分解と逆の手順で組み立てていくわけですが、ヘッドを装着するときと、スナッピー装着時にワンポイント。 ヘッド装着時には、金属胴の場合はZ、木胴の場合にはXUをエッジに数滴拭いておくことで、 ヘッドがエッジに馴染みやすくなります。 スナッピー装着時には、スナッピーコード(テープでは必要なし)が スナッピーと干渉して直角に曲がっているところに、同じくZを数滴垂らしておくことで、コードが切れにくくなります。 あと、テンションボルトが回しにくいと思ったら、ワッシャーを換えるといいかもしれません。 俺のオススメとしては、奮発するならキタノのチタン製、 安価なものならパールのナイロン製ですね。 |