「ペンギンが食べたくて」


初めての出会いは 2年前の冬
つぶらな瞳で 見つめてたあなた
柵の外と内を 繋ごうとして
伸ばした 手は届かない

夢に見る あなたの尾羽
会いたくて会いたくて 泣いたあの夜
いとしさも恋しさも
白い流氷に乗せて

ペンギン食べたい。
骨の奥の奥までも
ふかふかの毛皮と
真っ白なおなか
あなたに会いたい
そんな夜には
ペンギンが食べたくて


突然の別れは 1年前の今日
無力なわたしは 立ちすくむだけ
変わらぬ瞳で わたしを見つめた
あなたが 遠く感じた

遠ざかる 白い冷蔵車
追いかけて追いかけて また見失う
寂しさも思い出も
黄色いトサカに変えて

ペンギン食べたい。
手羽の先の先までも
くちばしの赤い
ほんの一部まで
あなたに会えない
そんな夜には
ペンギンが食べたくて


ペンギン食べたい。
骨の奥の奥までも
ふかふかの毛皮と
真っ白なおなか
あなたに会いたい
そんな夜には
ペンギンが食べたくて

ペンギンを食べたくて