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第8話
宇宙天国の誘惑

 月の前方に現れた惑星ピリにコーニッグはアービングとエドを調査に向かわせた。しかし、コンピューターの異常で到着時刻や重力の強さが狂っていた。手動操縦に切り替え事故を免れるがその直後アービング達は笑い声を残して消息を断った。
 その後も次々とアルファのコンピューターの異常が続いていた。惑星ピリとの関連を探るため、コーニッグはコンピューター技師カノを使って調査を行う。カノは地球でコンピューターと人間をつなぐ実験の被験者であったのだ(う〜んサイバーパンク)。ところが調査中カノはコーニッグらの目の前で消えてしまう。
 惑星ピリとの関係を直感したコーニッグはカーターとピリへ向かう。そこには至福の虜となって生ける屍のようになっているアービング・エドそしてカノがいた。彼らの意識は戻らない。そこへピリの支配者(訳がよくない。ガーディアンだから守護者かな?)の使いと名乗る女性が現れる。ピリではかつて文明が栄え、ガーディアンを作り、生活に必要なことをすべて任せて至福に浸り永遠の生命をえて生活をしたと語る。そしてコーニッグにもその至福を受け入れるように言う。
 しかし、その至福を受け入れなかったコーニッグはピリを脱出する。しかし、カーターが異常な操縦を始めた。カーターもまたピリのガーディアンの虜となっていた。
 自らけがを負いながらも、どうにかアルファに戻ったコーニッグを待っていたのは、仕事を放棄し遊びほうけるアルファのメンバーであった。ガーディアンはアルファのコンピューターを操り、アルファのメンバーまで操っていた。強靱な意志の力で正気を保っていたコーニッグだが、ヘレナらに捕らわれ閉じこめられる。
 その間にアルファのメンバーはコーニッグを残して全員ピリへ移住してしまった。
 アルファに残されたコーニッグの前に現れたピリのガーディアンの使いは再度彼を説得しようとするが失敗。
メンバーを救おうとコーニッグはピリへ向かうが、ガーディアンの使いはアルファのメンバーを操り、コーニッグを殺そうとする。コーニッグは、彼の努力で洗脳を逃れたヘレナと共にガーディアンの使いをうち倒す。彼女の正体はロボットであった。ピリはピリ人はおろか生命の全くいない星だった。
 ガーディアンの使いを倒すと同時にガーディアンも機能を停止し、爆発し始めた。
 アルファのメンバーは危うく難を逃れ脱出する。
 しかし、ピリから離れていく月のアルファ基地では正常に戻ったコンピューターがピリに生命が再生したことをとらえていた。彼らはピリに残るべきだったのだろうか?


原題:Guardian of Piri
本国でも第8話
脚本:クリストファー・ペンフォルド Christopher Penfold
監督:チャールズ・クライトン Charles Crichton
ゲスト出演
 ピリの使い : カテリーネ・シェル
 ピート・アービング : マイケル・カルパー
宇宙