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第2話
もう地球へ帰れない!

 宇宙をさまよい始めた月の前方から、宇宙船が現れた。生命反応はあるが、アルファからの呼びかけには答えないその宇宙船はやがて月面に不時着した。急行するコーニッグ、教授、ヘレナ達。宇宙船の中に入ると異星人がいた。ファーストコンタクトである(日本版での話)。しかし、人工冬眠らしき装置の中にいる。しかも、生命反応がない。これをむりやりこじ開けようとすると中の異星人は焼けこげてしまった。直後に目覚め始める周囲の異星人達。しかし、彼らカルドー人はコーニッグ達を責めなかった。事故は無知からきたものだったからと語る。カルドー人の船長ザンダー。彼らの星では新しい生命が誕生しなくなった。そのため様々な方向にカルドー人は旅だったが、その中でも彼らの目指しているのは地球であった。
 アルファの人々に好意的なザンダーは、意外な提案をする。乗員の1人が死んだので、1人だけ地球へつれていけるというのである。ヘレナの実験で、詳細な個人データを入力しないと、うまくいかないことがわかったが、人工冬眠は可能である。(地球まで75年かかるので人工冬眠しないと無理。)喜びと後ろめたさの渦巻くアルファ内、コーニッグは人選を自分を除いた者についてコンピューターで行うと決定、しかしコンピューターが決めたのは3人であった。コーニッグはさらに1人に絞り込むよう指令を出す。
 そのとき、シモンズは地球に帰るのは自分であるべきと主張。聞き入れられないと、コーニッグのマスターコムロックを奪い、エネルギーセクションを占拠した。このままではアルファの全員が生きられなくなる。
 コーニッグは、ザンダーの許可を得て、シモンズを乗せることにした。飛び立つ宇宙船。その中で1人シモンズだけが人工冬眠できていなかった。コンピューターにデータを入力する時間がなかったからである。
 助けを求めて絶叫するシモンズ。しかし、だれも彼を救えなかった。
 ヘレナが、コーニッグにコンピューターによる抽選結果を聞く。コンピューターが選んだのはシモンズであった・・・。


原題:Earthbound
本国では第5話
脚本:アンソニー・テルピロフ Anthony Terpiloff
監督:チャールズ・クライトン Charles Crichton
ゲスト出演
 シモンズ・コミッショナー : ロイ・ドトライス Roy Dotrice
 ザンダー船長 : クリストファー・リー Christopher Lee
宇宙