We Aid A.N.Other ■■■A.N.Other 初のボトムライン■■■
2002.4.29 Music Fake Vol.2 at Bottom Line
レポート*Pandaタカス  撮影協力*Chiho(Thanx!!)

今日はボトムライン主催の"Music Fake"という、フェイバリットなアーティストなりきり大会です。 A.N.Otherも「シェフ・ベック(ギター料理人の凱旋)」として参加しました。 いいですね〜、こういうイベント。 バンド演ってる人の初期衝動の多くは、憧れたアーティストの曲を再現したいという思い入れなんですよ〜。 「テクニックはともかく、思い入れの深さは誰にも負けないっ!!」っていうアマチュアはきっと多いはず(ボクだけかな?・笑)。 A.N.Otherは、普段のライブでもジェフ・ベック・オンリー。だから、Music Fake用の演奏をするわけではありませんが、ある意味オンリーコピーバンドの晴れ舞台って感じです。 では他のバンドもちょこっとインプレしつつも「シェフ・ベック」ライブレポいってみよ〜!!

Music Fake Vol.2のオープニングアクトは「ひゃアート」。 名古屋地区ではお馴染み、ハートのコピバン"WILD CHILD"です。 ところが・・・お昼寝してたら気持ち良くって、つい遅刻して聞き逃してしまいました〜!! ゴメンなさ〜い!!
次の「ウイッシュボーン・ハッシュ」は、「Jeff Beck被害者の会・音だしオフ会」でもお馴染み、ノロケンゴさんが所属する"ARGUS"です。 このバンドも思い入れ深そうですね。真剣な演奏と軽妙なMCの落差がたまりません。
「スティービーパンダ」は、ビートルズのコピバン"Riverpool"でお馴染み、大将さん、やべっちさんが参加されてます。 でも、今日はビートルズのフェイクではありません。実は、現在のRiverpool結成前に、大将さん、やべっちさんがやっていたのは"Dear Heart"というスティービー・ワンダーのコピバンだったのです。 いつもはギターのやべっちさんも、このバンドではベース担当か〜??って思って見てたら、ベースの方が一週間前に右腕骨折したとのMC。急遽3日前に、やべっちさんがベースをやることになったそうです。すぐに代役が出来ちゃうなんて凄いね!!
続いての「サディスティック・イカダンゴ」には、知ってるメンバー見えませんでした。 聞くところによると、このイベントのために結成されたバンドだそうです。 今回のテーマは、名作アルバム「黒船」。 忠実にスタジオ録音を再現するために総勢9名の大所帯です。ん〜、練習大変だったでしょうね(笑)。


さて、いよいよ「シェフ・ベック」の登場です。 緞帳をおろしてのセッティング。何か仕掛けがあるのか、単に時間が掛かり過ぎるためか? (笑) と、ここで客電が落ちてジェット音が!! こ、これは1980年のThere And Backツアーのオープニングと一緒だ〜!! すかさずシーケンスフレーズ!! ってことで、一発目はご存知Star Cycle!! あれ?? 緞帳上がらないじゃん(汗)。 ひょっとしてトラブル発生か? と思ってたら、テーマメロに合わせてのオープニングでした。 のっけから浜ヤンさんのショルシンと二人でフロントアクトのジェフ・キンジさん。あれ? リズムより気持〜ち先に走っちゃってる様な・・・(^^; 過去何度かこの曲を聴いてますが初めてですね〜。思い入れの先走りか? (笑) でも初めて聞くフレージングで1stソロを決めて、しり上がりに調子を取り戻しました。 うんうん、さすがっ!!
ジェフ・キンジ談:最初の方は、シーケンサーのモニター音でドラムが聞きづらかったんですよ〜!! (汗)
1曲目が終わってすぐに「チューニングさせてっ!」って・・・(汗) ステージ上は照明のせいでかなり熱く、弦が伸びてチューニングが下がるみたいです。 2曲目は、久しぶりに聞くLed Boots。 公式(?)に演るのはデビューライブ以来じゃないかな〜?? ノイズまで原曲同様にコピーして曲の一部として聴かせる事が出来るのはやはりマニアならでは。この日の最優秀再現賞ですね。 出音の作りからタメの取り方、ピッキングのスピード等、とっても参考になりました〜。
ジェフ・キンジ談:Led Bootsは去年の夏にアンコールでやりましたよ。ほれ、ボロボロだった時です(涙)。
さて、お馴染みMCのコーナーです。 BGM代わりに浜ヤンさんが奏でるGoodbye Pork Pie Hatに、「BGMやかましいから静かにしてっ!!」。 ジェフ・キンジさん、今回もMCコーナーにかける情熱がほとばしります(爆)。 今回のMCネタも、ライブ前のお買い物。 やっぱライブ前はバナナで栄養補給すよね、浜ヤンさん(笑)。 A.N.Otherの初期のライブでは「カッコいい方のバンドだから」とコメントしていたジェフ・キンジさん。 もはや諦めたのか・・・(笑)
ジェフ・キンジ談:あっれ〜?? そんなにカッコ悪いMCかな〜??
3曲目はYou Know What I Mean。 おっ!! There And Back、Wired、Blow By Blowの遡りオープニング曲特集だったんですね〜!! おそらく、観客(売れたチケットが250枚オーバー!!)がジェフ・ベックのファンばかりではないことも考えた選曲なんでしょうね。 え〜、このYou Know What I Meanは、ボク(Panda)の音出しオフ会定番曲でもあるんですよ〜。 ん〜?? でも、ボクと随分ポジションが違うな〜(汗)。
ジェフ・キンジ談:おっ!! 選曲意図が分かってくれました? う〜ん、嬉しいよ〜(笑)。
続くToo Much To Loseの竹内っちゃんさんの気持ちよさげなベースラインは、曲を知らない人でも「ベックってよいわぁ〜」と思うことでしょう。うんうん。 3月のライブの時より、テンポも安定して良かったですよ〜!!
ジェフ・キンジ談:ライブでやったのは二度目。ちょっとこなれてきたかも・・・
ジェフ・ベックの有名曲といえば、"Cause We've Ended As Lovers"、やっぱこれが一番でしょう。 A.N.Otherのライブでは欠かせないナンバーですね。 いっつも色んな人にこの曲を捧げてるジェフ・キンジさん、今回は「大好きな人に・・・」だそうです(笑)。 竹内っちゃんさんや、浜ヤンさんと目をあわせたんで、大好きな人ってまさか・・・(爆) 相変わらずピッキングで歪みをコントロールするテクニックはさすがですね〜。ちょっと卑怯っ! (笑) '69ストラトはローが良く出て来るんで、もう少しトレブリーな音も出して欲しかったかな〜(はあと)。
ジェフ・キンジ談:う〜ん、今回は甘めの音色だったかな〜。PAが良いとクリーンで甘い音に聞こえるよね。
メロウな曲の後は、ヘヴィなAIR Blower 〜 Scatterbrainのメドレー。 これはBlow By Blow全曲セットの時と同じ構成ですね〜。 やっぱりこの流れはカッコいい!! 知らない人もこの迫力に蹴倒されて盛り上がらないわけにはいかないもんね。 途中で入るカズさんのドラムソロもいつも以上に激しく重くシャープ。また痩せちゃったかも(笑)。
ジェフ・キンジ談:AIR Blowerは曲自体が難しいですね〜。未だに元曲が合ってるのか間違ってるのかが分かりません(笑)。
ラスト曲はこれもエンディングの定番Blue Wind。 イントロのリフの音色が普段より抑え目ですね〜。 フランジャーを忘れてきたとか? (爆) エンディングらしく華やかにギラついて、も〜がんがん行っちゃって〜!! ですね。 ソロはステージ一番前にせり出てきて煽りまくりです。 で、今日はコール&レスポンスはなし。 んふふふ。その代わり紙テープが今回の目玉。観客席前列からは色とりどりの紙テープの乱舞でした〜。
ジェフ・キンジ談:フランジャーは忘れました(笑)。え〜、紙テープって怖いですね〜。相手の運動神経を判断して投げましょうね(笑)。
イベントのトリですから、お約束のアンコールがかかります。 「こういうステージでアンコールって有り?」と遠慮気味のジェフ・キンジさんでしたが、主催者から1曲だけOKとのお許しが出ました。 「最近のベックのアンコールはこれ」と竹内っちゃんと二人で、A Day In The Lifeを始めました。 ボクとしてはWhere Were Youをやって欲しかったな〜。 でも出来るだけ一般的になじみのある曲を、という大人の選曲なのでしょう。 なにせレノン・マッカートニーの名曲、「いいぞビートルズ!!」の掛け声もかかり、とっても暖かみのある音色と感動的なメロディ、躍動感のある構成で締め括ってくれました。 う〜ん、今回も大団円でした〜!!
ジェフ・キンジ談:皆さんのおかげで、とっても楽しく気持ち良く演奏でしました。感謝します。