襟立衣―えりたてごろも
彦山の豊前坊、白峯の相模坊、大山の伯耆坊、
いずなの三郎、、富士太郎、その外木の葉天狗まで、
羽団扇の風邪にしたがひなびくくらまの山の
僧正坊のゑり立衣なるべしと、
夢心におもひぬ

―画図百器徒然袋巻之中